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取材に応じる齊藤


ボールパーク便り  ルーキー特集(1)敗戦を糧に成長し続ける七転八起の変則左腕 齊藤大将  

 毎年恒例のルーキー特集。今年も全国各地から力のある選手たちが集まった。その中でも特に注目の選手を、全8回にわたって特集する。
 期待の好左腕が明大にやってきた。齊藤大将投手(政経1=桐蔭学園)は神奈川の名門・桐蔭学園高で1年生の夏からベンチ入り。3年間を通して甲子園出場こそできなかったものの、3年生からはエースナンバーを背負い、春の県大会では3つの完封を含む4試合連続完投勝利を挙げ、県内屈指の好左腕として名を馳せた。さらに大学入学直後の春季リーグ戦では3試合に登板。1年生投手陣では唯一神宮のマウンドに立ち、首脳陣の期待の高さもうかがわせた。

 敗戦を糧に成長する。高校2年次の夏の県大会決勝の桐光学園高戦では松井裕樹投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)と対戦。齊藤自身も先発マウンドに立ち、同じ2年生左腕同士の投げ合いとなった。しかし、齊藤は4回途中3失点で降板。一方の松井投手は完投で甲子園出場を決めた。この試合でスライダーのキレ、スピードといった力の差を自ら打席に立ち肌で実感した。「この敗戦からもっとやらなきゃという気持ちが出た」と自らの「原点」と語るこの試合が齊藤を大きくさせた。また、高校3年次の夏の県大会では5回戦の横浜創学館高戦で延長15回を完投。さらにその引き分け再試合も完投で勝利。しかし、準決勝の平塚学園高戦では8回に自らのボークで同点に追いつかれ、9回にサヨナラ負けを喫した。この年の夏、合計402/3回を投げ切った齊藤は「体が思うように動かなかった」とスタミナ不足を実感。現在は「上級生になった時に大事な試合で一人でどれだけ投げられるのかが大事になる」と先を見据えて体力強化に取り組んでいる。「負けがあるから今がある」と常に敗戦から学び、前進し続けている。

春季リーグ戦では力投を見せた<br><
春季リーグ戦では力投を見せた

 彼の持ち味はなんといっても気持ちの強さだ。どんな場面でも粘り強く自分の投球スタイルで打者に向かっていく。デビュー2戦目となった慶大3回戦では3番手として登板。「気持ちの面で絶対に負けないようにしている」と強気に強力・慶大打線に立ち向かった。しかしリードを広げられる手痛い本塁打を浴びてしまった。「今までと違って一球の甘い球が仕留められるので、一球たりとも気が抜けない」と大学のレベルの高さを痛感。悔しい経験となったが、この経験からも左腕は成長するだろう。
 絶対的な決め球は持っていない。しかし、独特な変則気味のフォームから繰り出される直球と変化球を組み合わせて打者を抑える。スライダーは鋭く、三振も奪うことができる。しかし「大事な場面でしっかりと抑えることが重要」とあくまでもチームの勝利に貢献することを重視している。この気構えこそが齊藤の好投手たるゆえんだ。

 秋へ向け、準備を整える。「今できることをしっかりとやって、チームのためにどれだけ貢献できるかという事を考えて日々取り組んでいきたい」と秋季リーグ戦へ向けて意気込む齊藤。「過去の自分より強く」をモットーに、周りより自分のレベルの方が上だとしても前回の自分を超えていなければ意味がないと力強く言い切る。過去の自分を超え続け、齊藤は進化し続ける。この限界を知らない左腕は神宮のマウンドで必ず躍動してみせる。

◆齊藤大将 さいとうひろまさ 政経1 桐蔭学園高出 179p 77s 左/左 投手
プロ選手を多数排出しているだけでなく、人として素晴らしい方たちがたくさん出ているという理由で明大への進学を希望したという齊藤。今はその希望通りになって幸せだという。

次回のルーキー特集は太田創内野手(商1=広陵)8月10日(日)アップ予定です。お楽しみに。


[原大輔]

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