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取材に応じる乾


ボールパーク便り  ルーキー特集(4)困難を乗り越えた本格派右腕 乾陽平  

 毎年恒例のルーキー特集。今年も全国各地から力のある選手たちが集まった。その中でも特に注目の選手を、全8回にわたって特集する。
 期待の本格派右腕、乾陽平投手(文1=報徳学園)が明大の門を叩いた。強気な姿勢で打者と対戦していくのが乾の投球スタイルで最速146kmの直球が持ち味だ。報徳学園高では2年生の春からベンチ入りを果たし、同年の秋にはエースとして全試合に登板。県大会優勝、近畿大会準優勝へとチームを導いた。近畿大会の初戦、選抜出場が懸かった対福知山成美戦は野球人生において強く記憶に残る試合だったという。チーム一丸となって勝利への執念を見せると、乾自身も無四球での1失点完投勝利を挙げた。この勝利で勢いに乗ったチームはそのまま選抜出場を勝ち取った。

 苦境に立たされたこともあった。選抜は初戦敗退も、その能力の高さはプロのスカウトに注目されていた。しかしその後調子を崩し、自分の思い描く投球ができずに苦しむようになった。練習に工夫をするなど試行錯誤を重ねたものの上手くいかず、登板機会は次第に減っていった。結局乾は本来の調子には戻らずチームを甲子園に導くことができなかった。「自分が投げることができず、チームに迷惑をかけてしまった」。大きな苦難を経験した乾は今、個人の成績よりも、チームの勝利を大事にしていきたいと語る。最終的な目標は前田健太選手(広島東洋カープ)のような投手になること。どんな試合でもチームの勝ちにつなげていく。乾が投げれば安心できる。明大ではそんなチームをけん引していく投手を目指す。

 明大入学の決め手は、野球のレベルの高さだけではない。人として成長できるということ、勉強と野球の両立が可能なことを高校の先輩から聞き魅力を感じた。入部してからは高校とは違った環境にさらに士気が上がった。同級生では同じ右投手の水野匡貴投手(農1=静岡)から刺激を受け、さらに先輩右腕の柳裕也投手(政経2=横浜)のどんな場面でも試合を作るピッチングを手本にしている。憧れるだけではなく「追いつけ追い越せの気持ちで頑張っていきたい」と自身のさらなる進化に向けて気合も十分だ。

 「しっかり明大で成績を残したい」と今はチームの優勝に貢献することが目標だ。入部してから約5カ月。大学野球のレベルの高さを目の当たりにした乾は、プレーの一つ一つを確実にしなければ勝利につながらないことを実感した。まずは秋季リーグに向け一層気を引き締め、試合を想定した練習を積み上げていく。神宮のマウンドでその右腕をうならせる日はそう遠くはないだろう。

◆乾陽平 いぬいようへい 文1 報徳学園高出 180p 76s 右/右 投手
座右の銘は「感謝」。高校の時から親元を離れて野球をしてきた乾にとって家族は、自身を支えてくれた大きな存在だ。さまざまな困難も周りの人のおかげで乗り越えられた。常に感謝の気持ちを忘れず、野球と向き合う。


次回のルーキー特集は中野速人内野手(法1=桐光学園)8月16日(土)アップ予定です。お楽しみに。



[川合茉実]

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