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取材に応じる中野


ボールパーク便り  ルーキー特集(5)強靭な精神力でチームを支える縁の下の力持ち 中野速人  

 
 毎年恒例のルーキー特集。今年も全国各地から力のある選手たちが集まった。その中でも特に注目の選手を、全8回にわたって特集する。

 持ち味は全力プレーだ。神奈川の名門・桐光学園高から入部してきた中野速人内野手(法1=桐光学園)は堅実な守備と声や元気、ガッツあるプレーを売りにしている。2年夏の神奈川県大会決勝では勝ち越し適時打を放つなどチームの甲子園出場に貢献。甲子園でもチームはベスト8入りを果たした。大学でもこれからの活躍が期待される元気印だ。

 珍しい記録の持ち主だ。2年夏の甲子園、桐光学園高は松井裕樹投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)を擁して順調に勝ち進んでいったが、1回戦から3回戦まで三塁を守る中野のもとに一度も打球が飛んでこなかった。光星学院高との準々決勝の9回1死にようやく打球を処理した。実に132人目の打者であった。続く打者の打球も三塁を守る中野のもとに飛んできたが、これも難なく捌いた。中野は「他より一球一球集中して気を張って、精神的には一番疲れているのではないかというくらいに準備をしていた」と振り返る。打球が飛んでこなく、なかなかリズムをつかみにくい中で立て続けに打球を捌いた精神力は相当なものだ。桐光学園高は選手層が厚く、監督の納得がいかないとすぐに外されてしまうため、常に戦いのような厳しい環境であった。「一つ一つのプレーがテストのように見られている状況」と中野はその厳しさを表現する。その中で練習をすることで「精神的に鍛えられた」。こうした日々の練習により、大舞台の厳しい環境下でも実力を発揮できたのだろう。

 日々新しい経験を積んでいる。もともと六大学に憧れていたが、中でも明大は元気や気合などの精神面を重視している校風が自らの野球に合い、存在感を出せると考えた。入学後は衝撃を受けることが多かった。打球が吸い込まれていくような糸原健斗内野手(営4=開星)の華麗なグラブ捌きを目の当たりにし、一目で「この人みたいになりたい」と強く思った。糸原は三塁手の他にも二塁手を務め、小柄ながら勝負強さと堅実さで戦う姿を中野は「タイプ的には自分と同じ系統だと思う」と自らと重ね目標とする。さらにチーム全体としての打撃、走塁など大学と高校とのレベルの違いにも衝撃を受け「このチームが負けることはない」とさえ思っていた。しかし、リーグ戦で苦しむチームの姿を見て、六大学野球のレベルの高さを改めて実感した。憧れの場で刺激を受ける毎日だ。

 自らは陰の存在に徹する。「自分はスター選手ではないことは自覚している」と中野。将来的にはバントや守備などできることを確実にこなす選手になりチームに貢献する。これからの秋のシーズンでは、「雰囲気を良くしてまず陰の存在でチームに貢献したい」とチームを献身的に支える。今後この男がチームに欠かせない土台となるはずだ。

◆中野速人 なかのはやと 法1 桐光学園高出 166p 71s 右/左 内野手
同じ神奈川県でしのぎを削った齊藤大将投手(政経1=桐蔭学園)は「神奈川どうしの戦友」。今では当時の内部の裏話もする仲だという。
 

次回のルーキー特集は水野匡貴投手(農1=静岡)8月18日アップ予定です。お楽しみに。


[原大輔]

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