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眼下にひろがる雪に閉ざされた山脈

山岳部  立ちはだかった豪雪 3年連続で登頂逃す/冬山決算合宿

◆12・21〜1・6 冬山決算合宿(富山県・猫又山)
[参加者]
長島・長坂・松本・松木・籾山・太田・新妻・宮武・小野

 3年ぶりの登頂とはならなかった。部が1年の集大成と位置付ける冬山決算合宿が17日間にわたり行われ、隊員全員で標高2378mの猫又山山頂を目指した。しかし、事前の予想を遥かに超える降雪が隊を襲う。この予期せぬ事態により体力の消耗も想定より早く、頂上へのアタックをあきらめざるをえなかった。改めて雪山攻略の難しさを思い知る過酷な合宿となった。


大雪が隊を直撃
 自然の猛威には勝てなかった。真冬の北アルプスに挑んだ今回の決算合宿。年末年始の寒波の影響から合宿中は終始、雪が降り続いた。「太陽がでても少しの時間だけ」(小野友香梨・農1=水戸三)という悪天候に加え、気温は常時マイナス10度ほど。ラッセル(雪をかき分けながら進むこと)をしながらの登山も視界不良や想像以上の降雪により自ずとペースが落ちた。結果的に「一つ一つの小さな遅れが最終的に大きな遅れとなってしまった」(宮武尚史・農2=琴平)と合宿を通して大雪に悩まされた。
 
ラッセルをしながら道なき道を行く
ラッセルをしながら道なき道を行く
山頂へ挑むかの決断を迫られたのは入山から15日目。「まだ粘れる食料もあったが、1週間ぐらい天気が悪いということだったので決めた」と隊長を務めた長島慎也主将(政経4=静岡市立)。驚異的な積雪とそれに伴う部員たちの疲弊具合を考慮しアタックを断念した。「晴れていたらもっと上部に行くことはできた」(長島)と悪天候により無念の決断を強いられるも、隊員の安全を守る使命は全う。命の危険と常に隣り合わせである雪山登山を学生だけで安全に運営できたことは収穫となった。

各学年で課題明確
 反省点も見られた。事前の登坂計画が重要になってくる雪山登山。隊長の長島主将ら経験豊富な上級生を中心に計画を練り、9月の夏山合宿では全計画を完遂していたことから期待も込めてハイペースな登坂計画を立てた。しかし「メンバーの力量を客観的に見ることができず、無理がある計画だった」と長島主将。「上の学年と体力的に大きな差があった」(新妻良介・農2=平塚学園)と下級生たちがその計画をこなすことができなかった。1、2年生は雪山登山の経験が浅い上に記録的大雪が重なり、上級生に比べ体力の消耗が早いのは明らかだった。そして体力不足から体を気遣う余裕が持てず、2年生の一人が凍傷になってしまう事案も発生。部員全員で挑む登山も隊の歯車がうまくかみ合わずに厳しい合宿となってしまった。
 今後は隊員全員での事前の意思統一を図ることや、上級生は部全体を把握しまとめるリーダーシップ、下級生は日々の体力強化など各々のさらなるレベルアップが求められる。

 この合宿を期に山岳部は新体制が始動。新主将に任命された長坂公貴(政経3=韮崎)は「部の総合的な成長を目指したい」と意気込む。3年間遠ざかる冬山決算合宿での頂上到達。悲願達成に向けての日々はもう始まっている。

[小田切健太郎]

下山後の集合写真
下山後の集合写真



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