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大久保監督は今季から慶大の指揮を執る


東京六大学野球 2015〜春〜  (13)慶大戦事前インタビュー@大久保監督、横尾主将、三宮選手  

 頂点へ上りつめる。今年は下級生の時からチームに欠かせない存在となっていた4年生が軸。実力者が多くそろい大学球界屈指の戦力を誇る。チームが狙うのは「日本一」のみ。6月の全日本大学選手権を懸け、好敵手と争いを繰り広げる。まずは昨季に続くリーグ戦優勝を必ずつかみ取る。
 リーグ戦序盤のヤマ場だ。東大との開幕カードで2連勝を収めた明大は、今カードで慶大と対戦する。慶大は開幕カードで法大に敗れてはいるが、投打ともに充実の戦力を誇り優勝候補の一角と言える存在だ。昨年は春秋通じて1勝に終わり、苦汁をなめさせられた相手。そのリベンジを果たすとともに、優勝へと一歩前進したい。(この取材は3月25日に行ったものです)

大久保秀昭監督
――新しく監督に就任されて3カ月になりますが、大学の監督というのはいかがですか

まだ公式戦を戦ったわけではないので何とも言えないですが、社会人監督時代とは違うことも多く大変ですね。

――具体的な社会人との違いというのは何ですか
まず人数が違います。社会人だと30人くらいで1チームですが、今はその3、4倍います。全員が集まる機会もほとんどないですし、こちらの意図を伝えるにしても何度も同じ説明をしなくてはならないです。それと学生は選手によって野球に対する意識がバラバラで、お金をもらってやっている社会人の選手とは、思いの強さであったり、1プレーの重みであったりが大きく違うなと感じましたね。

――大学生を指導するにあたって心がけていることはありますか
一番は大人の目線で扱うということです。あとは相手をリスペクトすることです。

――今年のチームカラーはどういったものですか
皆さんは横尾、谷田という選手を中心に打ち勝つチームというイメージなのだと思います。私もずっと野球をやってきて、打ち勝つチームをつくれたら楽しいだろうなと思って取り組んではいるのですが中々難しいです。結果を出している時というのは投手力を中心に守り勝つチームだし、その方が即効性もあるし安定感もありますよ。つまらないですけど。打撃のチームを目指す中で打線は水物と言うし、いつ打てなくなるか分からないのですが、そこでいかに得点を取って失点を防ぐということができるようになってくれば、自ずと優勝争いができるチームだと思っています。

――リーグ戦はどのように戦っていくつもりでしょうか
大味な野球にはならないようにしたいです。勝っていようが負けていようが、集中力が切れちゃうとか、もう諦めちゃったなというのが、相手や見ている人に伝わるようなチームにはしたくないですね。

――最終的に目指す野球像はどういったものですか
選手はもちろん、見てくれる、応援してくれる人たちが見ていて楽しいな、わくわくするなと思ってくれるような野球をしたいですね。

――加藤拓選手、三宮選手と経験豊富な選手がいますが、現在の投手陣についてはどう考えていますか
まずそこが力を出してくれることが前提ですね。裏を返すと3番手に経験のある加嶋がいますが、それ以降は未知数な投手陣なので、彼らを軸に戦っていくことにはなりますね。

――誰か伸びてきたなという選手はいますか
当然リーグ戦経験者には期待はしていますけど、新しいところでいうと投手だったら小原大、野手では沓掛とか岩見なんていう面白い選手もいます。

――先日は大学日本代表と対戦して勝利しましたが、振り返っていかがでしたか
選手のやってやろうという思いも伝わりましたし、まとまり感はあるのかなというのを感じました。あとは全日本クラスのピッチャー相手にも、ちゃんと自分のバッティングができるとか、振り負けないだとか、対応はできていたというのは良かったですね。

――明大の印象というのはいかがですか
選手層が厚いです。採用面でも六大学の試合はよく見に行っていましたけど、例えば1人のレギュラー選手が不調やケガ、はたまた私生活面の問題で外れたとしても、すぐに代わりが出てきてそれなりに活躍する。競争意識みたいなものを持たせながら、善波さんが指導されているのだと思います。

――昨年明大は春秋ともに慶大に敗れましたが相性の良さなどはどう考えていますか
同年代の選手たち同士の戦いだし、どの大学とやるにしてもやってみないと分からないというのが現状だと思います。

――明大の中で警戒している選手はいますか
うじゃうじゃいます。ピッチャーは数が多いし、野手はヒットを打つ選手から足の速い選手からいっぱいますからね。

――リーグ戦の開幕は待ち遠しいですか
もちろん楽しみではありますが、楽しいだけではないですからね。不安ではないですが、何とも言えない心境です。

――プレッシャーはありますか
監督をやる以上どのカテゴリーであってもそれなりのプレッシャーはあると思います。私はどちらかというと、それを力にできる方だと自分では思っています。プレッシャーに耐えうる準備を、自分自身でクリアしていく作業をやってきました。

――最後に今季の抱負をお願いします
チームとしては昨年、大人が監督の問題で代行であったり助監督であったり色々変わって、選手も浮つく部分もあったと思うのですが、自分が来てそういう心配は無くなったので安心感は持ってもらえると思います。今の4年生たちが最後笑って引退、卒業できるシーズンを送りたいです。やはり優勝はいいものですから、それをできるようにという思いだけですね。

――ありがとうございました。


「打」のチーム・慶大の4番を担う
「打」のチーム・慶大の4番を担う

横尾俊建主将
――現在の調子は

絶好調です。バッティングも守備もメンタリティーも。例年よりも。4年目なので本当にいい調整ができていると思います。監督とよく話すという事が多くなったのでその分吸収させてもらっています。

――チームの雰囲気はいかがですか
良い雰囲気でやれてはいます。雰囲気を大事にしながら勝ちにはこだわっています。打撃のチームなので、点を取られても慌てずにどっしりとして戦っていきたいなと。打撃がカギになる分、守備も最少失点にしていけば勝ちは見えてくると思います。

――横尾主将が期待している選手は
2年生の岩見には期待しています。飛距離がずば抜けている。自分から見ていてもすごいです。

――昨季は優勝をあと一歩のところで逃しましたが
早慶戦では負けてしまったので何とも言えないですが、勝てる試合ではあったので、そういうことを意識して、自分たちの代になっても緊迫した試合でも勝てるようにしたいなとは思っています。明治に勝てば優勝が近づくというのがあるので、明治が1つのカギになってきます。上原(健太投手・商4=広陵)が良い投手なので警戒したいです。

――昨季は上原選手から本塁打を打ちましたが
インコースを待ってインコースに来たのでうまく回れました。苦手意識はないですが、やはりいい投手なので全てにおいて準備していかないと。ストレートも変化球もコントロールも投球術もあるので、全てが超一流だと思います。

――明大の印象は
ベンチ以外にもいい選手がそろっていて、チームのまとまりも強い。徹底してくるチームだなという印象ですね。やり辛さはあります

――昨季も3本塁打と2季続けての活躍でした
前半は調子が悪くてどうしようと思っていましたが、最終的にはいい結果が出ました。冷静に、調子が悪くても最終的には大丈夫だろうなと思っていたのが良かったと思います。

――打撃で大事にしていることは
練習では常に右方向を意識してバッティングしています。右方向には内側からバットを出さないと飛ばないので、それを常に意識することで、試合の時に何も意識しなくても勝手にバットが内側から出ます。引っ張る打球でも結局は内側から出すので、インサイドアウトの取り組みはかなり重要です。また、ダウンスイングだとライト方向に打てないのでバットの軌道が水平より少し下くらいになるよう意識しています。それが自分にはハマっているので、ずっと続けています。

――昨季お話しされていた筋力トレーニングの成果は
飛距離につながっています。山崎さんから打ったホームランも今までだったら入っていなかった打球なので、結果としては出ているのかなと思います。

――最後に、今季の抱負をお願いします
プロを目指しているので、やはりこの春がカギになってきます。チームはもちろん、個人でもしっかり結果を残さなければいけないなと。ホームラン王を取りたいです。自分の実力を出せば取れると思うので、自分の全力を出してホームラン王を取るのが理想です。普通にやったら大丈夫だという自信はあります。

――ありがとうございました。


昨季明大戦で2勝を挙げた三宮選手
昨季明大戦で2勝を挙げた三宮選手

三宮舜投手
――昨季を振り返っていかがですか

山あり谷ありのシーズンでした。好不調が激しかったです。良いとき、悪いときがはっきりしていました。悪いときは四球が多くなってしまいます。

――昨季はシーズンを通して好成績を残しました
自分の投球として、調子さえよければある程度抑えられるというのは実感としてあります。ただ監督が粘り強く僕を使ってくれたのが一番大きいと思います。開幕の東大戦が一番失点しているのですが、次もあまり良くない中で使い続けてくれて、普通だったら変えてしまうようなところなのですが明大戦の前に希望が見えました。

――昨季明大戦で好投していましたが明大の印象は
やりにくくて怖いという印象があります。緊張するタイプなので、自分はいつも試合前緊張します。勝てているので苦手ではないと思うのですが、試合をやる前とかはやりにくいなと思います。結果的には昨季の明大戦は良い投球ができていました。僕で負けたら優勝が無くなるという試合だったので、ここで負けられないという気持ちはありました。自分は明大戦の前にフォーム的にこれでいけるという手ごたえをつかむことが多いです。

――昨季の早慶戦を振り返って
優勝に最後まで絡めて、あの雰囲気の中で試合できたのは自分の成長につながったと思います。楽しさや苦しさもあり、プレッシャーを感じました。(優勝を逃したが)残念ではありますけど、一個上の方の方がすごく悔しかったと思います。優勝で終わらせてあげたいとは思っていたのですが。

――オフに重点的に取り組んできたことは
自分はやはり好不調の波が激しいので、大学に入ってからはずっとフォームの改良や研究を重ねています。フォームがしっくりしている時はこれなら大丈夫だと自信を持てるのですが、しっくりこないと悪いように考えてしまいます。今も相変わらず好不調の波はありますが、開幕まであと2週間少しなのでしっくり持ってこれるようにします。

――変化はありますか
投球の時に冷静に考えられるようになりました。なぜかは分からないですけど、こういう球を投げられれば打ち取れるんだという感じです。今まではアップアップで、それに対して今年は冷静になれています。

――最後の一年となりますが、それに懸ける思いは
もちろん優勝はしたいですが、始まってみないとわからないですね。最後の一年という感じはしてないので。始まったらそういうプレッシャーも感じるかなとは思うんですけど、まあ加藤拓がやってくれるだろうと(笑)。加藤拓が投げれば大丈夫なので。

――今季の目標は
最多勝です。防御率もまた1点台に抑えたいです。今までは自分の投球に納得がいかないと嫌だったんですが、自分のタイトルよりチームが勝てればいいという考えに変わりました。これが最上級生の自覚なんですかね。チームが勝てる投球をします。

――ありがとうございました。

[尾藤泰平・萬屋直・原大輔]


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