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ボールキャリーとブレイクダウンで存在感を放った近藤

ラグビー部  慶応を28―14で制し連敗ストップ/招待試合

◆5・24 招待試合(山梨中銀スタジアム)
▼○明治28{14―0、14―14}14慶応

◆スコア◆
明治
慶応
前半後半得点前半後半
PG
DG
141414
28
合計
14

 連敗を止めた。山梨中銀スタジアムで行われた慶応との招待試合。決定力を欠きスコアこそ伸びなかったものの、今季重点を置いていたディフェンスがさえ前半をノートライに抑えた。両チームとも細かいミスが多く見られたが、終盤に突き放し28―14でノーサイド。春の明慶戦は明治に軍配が上がった。

 先制したのは明治だった。前半9分、慶応のキックミスに反応し、素早く右展開。SH浦部岳之(法4=桐蔭学園)、SO忽那鐘太(文1=石見智翠館)、右CTB紀伊浩太(文4=日川)と細かくパスをつなぎ最後は右WTB高橋汰地(政経1=常翔学園)が右隅に飛び込んだ。39分には敵陣でフェーズを重ね徐々にエリアを拡大。焦りを見せた慶応がペナルティー犯すと、相手ゴール前でスクラムを選択し自慢の重戦車が押し込んだ。持ち出したNo.8桶谷宗汰(営3=常翔学園)が相手ディフェンスを振り切りそのまま左中間にトライ。14―0で前半を折り返す。
 後半14分、右サイドでのマイボールラインアウトからモールを形成。連続攻撃から最後はHO中村駿太主将(商3=桐蔭学園)がトライを決めた。2トライを返された31分には浦部のクイックスタートをきっかけに敵陣深くへ。最後は右LO小林航(法4=明大中野八王子)からのオフロードパスを受けた忽那が中央にグラウンディング。終盤に突き放し28―14でノーサイドとなった。
 
欠いた決定力
 最後の精度を欠いた。先制点の場面では、直前に敵陣深くでのラインアウトという絶好のチャンスで慶応にスティールを許した。13本あったマイボールラインアウトのうち、11本はキープしたが勝負どころでの精度に課題を残す。また前半12分にはハイパントをキャッチした左FL近藤雅喜(商3=東海大仰星)から左WTB林祥太郎(文3=常翔啓光学園)へ。ケガ明けでいきなりスタメン起用された快足WTBはインゴール手前まで切り込むも、ペナルティーを犯し好機をものにできなかった。試合終了間際にはSH兵頭水軍(農3=仙台育英)がクイックスタートで仕掛け相手インゴールまで駆け込んだが、ここでは痛恨のノックオン。ボールをキープする時間は長かったが得点まで結びつけることができない場面も目立った。「ポゼッションはしているが最後決め切れない。もう一回修正しなければいけない」と丹羽政彦監督(平3文卒)は危機感を口にした。

ディフェンス改善
 押し込まれる時間もあったが最後まで規律を守り抜いた。後半20分に明治のオフサイドを起点にトライを許すとその後は我慢の時間が続く。26分にもゴール中央のラックからFWで押し込まれ失トライ。後半に大量失点を喫した先週の東海大戦を彷彿とさせたが、その後はトライラインを死守し主導権は譲らなかった。「先週はトライを取られた後に切れてしまったので、切れないようにというのはみんながしっかり言っていた」と中村。今週フォーカスしてきたというディフェンス面は「うまく機能していた時間もあった」(中村)と感触はまずまずの様子。FWはブレイクダウンに激しくからんで相手のペナルティーを誘う場面もみられ、左CTB鶴田馨(営2=筑紫)らBKも奮闘。早い出足で慶応にビッグゲインを許さず、勝利に大きく貢献した。それでも「まだまだレベルアップが必要」(鶴田)と満足はしていない。

 試合後のインタビューで丹羽監督は「明治のイメージを与えたかった」と語った。流経大戦、東海大戦と連敗を喫した後の勝利は大きい。課題として挙げられていたディフェンスでは、前半をノートライに抑えるなど確かな成長も見せた。春シーズンも折り返し地点。「学生間の中でも本当にやれているかどうかということを自分たちで振り返る時間になる」と丹羽監督。もう一度自分たちを見つめ直し、2週間後の同志社戦に臨む。

[荒井希和子]
 
◆招待試合 対慶応戦の先発メンバー&リザーブ◆
1.PR植木悠治(政経4=常翔学園)→21.大越(後半33分)
9.SH浦部岳之(法4=桐蔭学園)→21.兵頭(後半32分)16佐藤公彦(法3=明大中野)←2.中村(後半19分)
2.HO中村駿太(商4=桐蔭学園)→16.佐藤公(後半19分)10.SO忽那鐘太(文1=石見智翠館)17大越秀平(商4=明大中野)→1.植木(後半33分)
3.PR塚原巧巳(政経4=国学院栃木) →18.矢野(後半19分)11.WTB林祥太郎(文3=常翔啓光学園)18矢野佑弥(政経3=徳島県立城北)←18.塚原(後半17分)
4.LO東和樹(政経4=京都成章)→20.塚田(後半8分)12.CTB鶴田馨(営2=築紫) 19小林航(法4=明大中野八王子)←5.小宮(後半9分)
5.LO小宮カズミ(文1=目黒学院)→19.小林(後半9分)13.CTB 紀伊皓太(文4=日川)20塚田友郎(文4=深谷)←4.東(後半8分)
6.FL近藤雅喜(商3=東海大仰星)14.WTB高橋汰地(政経1=常翔学園) 21兵頭水軍(農3=仙台育英)←9.浦部(後半32分)
7.FL田中健太(営4=大阪桐蔭)→7.井上(後半19分)15.FB松浦康一(政経4=佐賀工)
22澤田陵(文2=明和県央)
8.No.8桶谷宗汰(営3=常翔学園) 23井上遼(政経1=報徳学園)←7.田中健(後半19分)


試合後のコメント
HO中村駿太主将(商4=桐蔭学園)

「ディフェンスもアタックもセットピースも、まだまだ精度が低いなという印象。ペナルティーで終わっていたり、ミスで終わっていたり、最後のところの精度が低く前半取り切れなかった。ハーフタイムではそこを修正しようという話をした。FWはボールを持っていたプレーヤーもしっかりいい仕事をしていたし、ユニットで動けていたので前に出られたという結果につながった。ラインアウトのクオリティーもすごく低いし、スクラムでもペナルティーを犯してしまったり、マイボールをキープできなかったりFWの完成度はまだまだ。ディフェンスに関しては今春、しっかりラインを上げようということと、ブレイクダウンでしっかりファイトしようということを重点的に取り組んできた。うまく機能していた時間もあったのではないか。先週はトライを取られた後に切れてしまったので、切れないようにというのはみんながしっかり言っていたと思う」

左LO東和樹(政経4=京都成章)
「勝てたことは良かったがまだ課題はあるなと思う。アタックの精度、セットプレーの精度、ブレイクダウンの精度はまだ上げられる。向こうは激しくてプレッシャーをかけてくるチームだった。東海大戦からの修正点としてディフェンスにフォーカスしていたが、良くはなっているものの後半2トライ取られているということでまだまだかなと。今後の強豪校との戦いでは目指しているプレーや掲げている目標をクリアしていきたいと思う」

左FL近藤雅喜(商3=東海大仰星)
「春やっていく中で先週、先々週とチーム的に悪い流れがあって、相手が慶応そして来週に試合がないということで一つポイントとしていた。個人的には前半ボールキャリアーになって、自分が試合前にイメージした通りになった。クオリティーはまだまだ上げられるが良かったかなと。(東海大戦では)FWのディフェンス、ポイント付近での動きが寄りすぎていたところがあったのだが、今日はできている時間もあった。まだ抜かれる場面もあったのでしっかりらやっていきたい。(個人としては)もっともっとボールキャリーで前に出られるように、前の試合よりも2m前に、その次も2m前に、とにかくボールキャリーとブレイクダウンにこだわっていきたい。明治の6番としての動きをもっと自分なりにできるように、というのを考えてやっていく。動きがよくなってきているのは分かるので、期待に応えられるようにやっていきたい」

No.8桶谷宗汰(営3=常翔学園)
「今週チームがやってきたこと(ボールを積極的に動かす)をみんな意識していたから、できてよかったと思う。今日は暑かったのもあるが、FWに当ててというのだとあんまり走れないし足が止まってしまった。それで前に出られなくなるときつくなってあのような展開になってしまう。もっと10番9番が、そうじゃなくてもBKとFWが最もリンクして効率よく攻めていきたい。途中オフサイドが多かったが、そういうものは意識すれば防げる。こっちが走れずに楽しようとして招いた結果だと思う。メンタル的にも、苦しい時にこそしっかり規律を守ってやっていかないとだめだと思う。(トライを挙げたが)試合前からボールタッチを多くして、クオリティーも上げていくのを目標にしていた。ボールもらうシチュエーションになったら集中してやった」

左CTB鶴田馨(営2=筑紫)
「前半相手も体力があるところで、自分達は順目にアタックしようと決めていた。しかしそこの部分で走れていなかったり一人一人がゲインできていなかったり、ブレイクダウンで相手もファイトしてきた時に良いところで手こずってしまった。やろうとしていることをできつつあるので、勝ち切ったのはその部分があるからだと思う。今日のためにディフェンスにフォーカスしてファーストタックルをしたときのセカンドタックルの寄りとかを意識した。前回の東海大戦でディフェンスラインの幅の広さなどが問題だったので、ディフェンスの練習を強化した。自分もCTBとしてFWとBKのコミュニュケーションをしっかりとろうと思った。BKは思いっきりゲインされたことはないが、差し込まれている場面があったりトライをとられたこともあった。次回以降帝京や同志社とレベルも上がると思うのでまだコミュニュケーションをとったり一人一人体をぶつけるところはまだまだレベルアップが必要だと思う。今日はやりたいことはできつつあるが、格上に勝つためにはもう少しディフェンスの強化が必要。勝ち切ったことは良かったが、まだ満足はできない。ミスで終わってしまうことが多かった。帝京などはしっかり取ってくる。意識の甘さがあってトライに結びつかなかったと思う。忽那は1年生で焦ってる部分もあると思うので、自分が率先してコミュニュケーションをとってやりやすい環境にしたいと思っているが、自分が積極的になるべき時にきつくて話せてないことがあったので、厳しい時にも忽那に任せきらないでコミュニュケーションをとっていきたい。忽那とは私生活でも良く話すのでとてもやりやすい。気を遣わないで積極的に言ってくれるので良い関係ができているかなと思う。勝ち負けよりも内容にこだわることもあるが、チームとしてやるべきことをわかった上で試合をしないと試合をする意味も無いので、練習の時から意識したいと思う。良い形で練習を終えて山梨にきた。BKとFWでコミュニュケーションもとれた。前の試合でBチームCチームがやっていたので慶応の方針もわかっていたので、フォーカスポイントをつくりそこを強化した。次もやりたいことを整理して同志社、帝京、早稲田と続く試合に向けて1から練習したい」

右CTB紀伊皓太(文4=日川)
「春シーズンはディフェンスにフォーカスしているが、流経大、東海大戦とあまり良くなかったので今日はディフェンスをしっかりして、相手を14点に抑えられたというのは良かったと思う。走れなくなったときに反則をしてしまうというのが今の明治にはあると思うので、今は走れるように練習しているがそこをもっと走れるようになって、下がるところはしっかり下がり切るとかそういうディシプリンのところを守れるようにしていきたい。BKは毎週毎週人が代わってしまう中で誰が出ても同じプレーができるようにということを心がけてやっているが、いいところもあったがディフェンスでもっと前に出るとか、そういうところで課題はある。もっと修正していきたい。個人としては2日前にCTBに変わって、WTBのときはアタックを重視してやらせてもらっていたので今日はディフェンスを意識したいい経験になった。この経験を通じれば WTBに戻ってもCTBにコミュニケーションが取れると思うので、生かしていきたい。(次の同志社戦に向けて)アタックはシェイプのところをずっと言い続けてやっているので、まずはシェイプをしっかりつくるために走り続けるということと、ディフェンスはしっかり前に出られるようにならないといけない。僕は教育実習があるので次の同志社戦が春の最後になってしまうかもしれないので、自分の4年目の春の集大成としてアタックではどこにでも顔を出し、ディフェンスでは最後までコールを絶やさずに前に出られるBKにできるように外からしっかり組み立てていきたい」

右WTB高橋汰地(政経1=常翔学園)
「今日の試合は、前の試合から意識していたバックスリーの連携ができたので、良い内容だった。だが、FBの松浦さんと右CTBの紀伊さんにもう少し自分の立ち位置とかについてコミュニケーションを取れたら、もっと良くディフェンスできたと思う。BKとしては、アタックするところはしっかりコミュニケーションが取れて、前に出れたとは思うので、これからの試合も継続していきたい。だが、ディフェンスの時にもう少し前に上がってしっかりと敵を潰せてたら、もっと楽に試合ができたと思う。前の試合の東海戦で中村主将に、春だからもっとチャレンジして勝負しにいけと言われていたので、ボールをもらった時には勝負しにいこうと思い、トライにつながった。しっかりこのチャレンジに意識を持って次の試合も挑みたいと思う。今週はずっとバックスリーの連携を意識して練習していた。次の試合も練習からしっかりコミュニケーションを取って、レギュラーで出場することと、あともしレギュラーで出場できたら、今日の試合以上に良いコミュニケーションを取り、ディフェンスと良いアタックをやっていきたいと思う」



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