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重戦車FWが意地を見せた

ラグビー部  サヨナラ認定トライ! 同志社に劇的な逆転勝利/招待試合

◆6・7 招待試合(伊那市陸上競技場)
▼○明治33{26―14、7―14}28同志社
◆スコア◆
明治
同志社
前半後半得点前半後半
PG
DG
261414
33
合計
28
 スクラムを制した明治に軍配が上がった。強力FWを擁する同志社との伝統の一戦。前半は課題とされていた入りの時間帯を含め明治が支配。思い切った縦の突破などで4トライを奪った。しかし後半に入ると一転、ペナルティーからの連続失トライであえなく逆転を許す。その状況を打開したのは明治自慢の重戦車だった。試合終了間際に認定トライを獲得し再逆転。劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 「コーチ陣からショットという声は聞こえていたが、いけるという判断で自分がスクラムを選択した」(中村駿太主将・商4=桐蔭学園)。26―28と後のない試合終了間際に、敵陣ゴール前でスクラムにこだわった。同志社がペナルティーを連発したが、PGではなく全てスクラムを選択。そして4回目のスクラムも押し込むと同志社が再度コラプシングを犯し、認定トライ。中央からのコンバージョンも決まり、33―28でサヨナラ勝ちを決めた。
 「セットアップを意識した」(中村)ことも奏功し、試合を通じてスクラムは明治が優勢。前評判が高かった同志社のFW相手に圧倒し続けられたことは「自信につながる」(植木悠治・政経4=常翔学園)と好感触を得たようだ。

課題は決定力
 「ミスで自滅して最終的にスコアにつながらなかった」(中村主将)。勝敗のカギを握ると目されていたFW戦は互角以上だったがトライ量産とはならず。特に後半は終了間際の認定トライのみと苦しんだ。
 前半4分、敵陣22メートルラインでの相手ボールラインアウトをターンオーバー。右FL井上遼(政経1=報徳学園)の突破を起点に飛ばしパスで右CTB松浦康一(政経4=佐賀工)に回しそのまま先制トライを奪った。「持ち込んだボールのところでいいアタックができた」(丹羽政彦監督・平3文卒)と納得の立ち上がりを見せた。12分には相手のハンドリングエラーに左CTB鶴田馨(営2=筑紫)が反応しこぼれたボールを大きく蹴り出す。中央を駆け上がった右WTB高橋汰地(政経1=常翔学園)がドリブルしゴール中央に抑えトライを挙げた。しかし28分に自陣22メートルライン付近での相手ボールラインアウトから左隅にモールを押し込まれ失トライ。前半終了間際にも再び自陣でのペナルティーからトライを奪われ26―14で前半を折り返した。
 「相手の勢いに対して受けに回ってしまった」(井上)と、後半は完全にペースを握られた。17分に、再びラインアウトモールを押し込まれ失点。20分にもクイックスタートから右中間に一気に走り込まれ、26―28と逆転を許してしまった。明治も敵陣ゴール前まで攻め込む場面はあったが、ノックオンやペナルティーなどで得点には至らず。「取れるところで取り切っていかないと帝京とか強いところには通用しない」と鶴田。最終的に勝利は収めたが、決定力不足が浮き彫りとなった。

大黒柱が復帰
試合を通して存在感を放った田村
試合を通して存在感を放った田村
 東日本セブンズを最後にケガで離脱していた田村煕(営4=国学院栃木)が復帰した。従来のポジションSOではなくFBでフル出場。久しぶりの実戦となったが存在感を示した。前半23分にはセンターライン付近でボールを受け、そのままステップを切り相手ディフェンス3人を抜き去るビッグゲインを披露。左WTB紀伊浩太(文4=日川)のトライをアシストした圧巻のプレーに観客からは拍手が沸き起こった。また的確なコールでもチームに貢献した。「ずっとリードしてくれていたのでやりやすかった」とSO忽那鐘太(文1=石見智翠館)。SOとしての経験を生かし、最後尾から冷静なゲームコントロールを見せた。復帰戦ということもあり「ベストではなかった」と田村。カウンター攻撃を仕掛けるも、自陣深くでボールを失うなど「もう少しゲーム慣れしていかないといけない」と振り返ったが、明治のアタックにアクセントを加えるゲームメイカーの復帰は心強い。
 今季、FBを務めるのは誰なのか。この試合はFBとして出場したが「今のところまだポジションは決まっていない」と田村。他にもこの試合に13番として出場した松浦や、前日に行われた練習試合で田村と同様にFBとして復帰を果たした成田秀平(営3=秋田工)らが候補に挙がる。ルーキー忽那がSOとして安定したプレーを見せている中で、果たして田村のFB起用はあるのか。今後の起用方法にも注目が集まる。

 「勝てたことと、最後の最後で取れたことが、チームとして少し成長できたこと」(中村)。あくまで勝ち方にこだわり、PGではなくスクラムを選択し続ける。その精神に試合終了後客席から大きな拍手が送られた。次週には王者・帝京大と、その次の週には早稲田と厳しい試合が続く。フィジカル面、メンタル面ともに強化して臨む。

[荒井希和子]

◆招待試合 対同志社戦の先発メンバー&リザーブ◆
1.PR植木悠治(政経4=常翔学園)
9.SH浦部岳之(法4=桐蔭学園)→21.兵頭(後半61分)16古田雄也(商2=国学院久我山)
2.HO中村駿太(商4=桐蔭学園)10.SO忽那鐘太(文1=石見智翠館)17齊藤剣(政経1=能代工)
3.PR塚原巧巳(政経4=国学院栃木) →18.矢野(後半40分)11.WTB紀伊皓太(文4=日川)18矢野佑弥(政経2=徳島県立城北)←18.塚原(後半40分)
4.LO小宮カズミ(文1=目黒学院)→19.東(後半40分)12.CTB鶴田馨(営1=築紫) 19東和樹(政経4=京都成章)←5.小宮(後半40分)
5.LO小林航(法4=明大中野八王子)13.CTB 松浦康一(政経4=佐賀工)→23.林(後半46分)20塚田友郎(法4=深谷)
6.FL近藤雅喜(商3=東海大仰星)14.WTB高橋汰地(政経1=常翔学園) 21兵頭水軍(農3=仙台育英)←9.浦部(後半61分)
7.FL井上遼(政経1=報徳学園)15.FB田村熙(営4=国学院栃木)
22村岡誠一郎(商4=深谷)
8.No.8田中健太(営4=大阪桐蔭) 23林祥太郎(文3=常翔啓光学園)←13.松浦(後半46分)


試合後のコメント
HO中村駿太主将(商4=桐蔭学園)

「勝てたことと、最後の最後で取れたことが、チームとして少し成長できたことかなと思う。同志社のFWは強かったが、ゲーム前のミーティングでも相手の強みであるスクラムを明治が支配しよう言っていたので良かった。セットアップを意識しようという話をしていたが、それがしっかりできていた。それがスクラムを圧倒できた要因。同志社さんのBKに上手くて強い選手が多かったので手こずったが、しっかりディフェンスをやるということが先々週より良くなっていたので怖さはあまり感じなかった。最後はスクラムで勝てていて、チーム交渉も与えられていた。コーチ陣からショットという声は聞こえていたがいけるという判断で自分がスクラムを選択した。自分たちのミスで自滅して最終的にスコアにつながらなかった。チームとして乗っていけなかった部分があると思うので、修正して帝京との試合でもっといい精度でできるように頑張りたい」

左PR植木悠治(政経4=常翔学園)
「今日はチームでやろうとしているリアクションを意思統一できていた。FWは声を出し続けるということができていた。そういうことが結果につながった。後半の最初は自分たちのミスやペナルティーが多くて相手にエリアを取られてしまった。規律正しくというのは次からの課題。スクラムはFWで昨日から決めていたセットアップとヒットで前にでるというのを意識していた。向こうもスクラムが強かったのでそこで押し勝てたというのは自信につながる。次の帝京戦に向けて勝って反省できる試合だった」

左LO東和樹(政経4=京都成章)
「後半にタックルミスやペナルティーから点差をひっくり返されたというのは修正しなければいけない。ディフェンスのタックルからリズムを崩してしまった感じ。最後のスクラムも押し切るところまでいけなかったのが悔しいが、次強いところとやる時には負けないようにしたい。スクラムを組む前には常に意識していることを集中してやろう、と話をしていた。来週以降に向けて勝って反省することができてよかったと思う」

左FL近藤雅喜(商3=東海大仰星)
「全然駄目。ボールタッチが少ないから何とも評価できない。ボールキャリーもできていない。とりあえずもっと仕事をしないといけない。勝って反省できることは一番いい。だが、まだまだこれから。来週帝京なので頑張る」

右FL井上遼(政経1=報徳学園)
「いつも試合の入りが課題だったが、今日はそこができていた。でも後半の入りがまたよくなかったので、そこはまだまだかなと。(後半の最初は)やっぱり点差があっただけに心のどこかに余裕というのがあって、相手の勢いに対して受けに回ってしまった感じ。個人としてはボールターンオーバーやブレイクダウンの激しさを意識して臨んだ。できていたところもあったけれどできていないところがあった、そこを詰めていかなければいけないと思う。相手の強みがスクラムではあったけれど、明治の強みもスクラムなのでそこで最後取れてよかった。帝京戦では一番激しく体を当てて、チームのエネルギーになりたい」

No.8田中健太(営4=大阪桐蔭)
「前半30分まではよかったけれども、最後10分ぐらいでぽんぽんと取られた。そこで自分たちがやろうとしているコミュニケーション能力や横とのつながりというのに欠けてしまった。そこを笛が鳴るまで、最後まで自分たちの流れを渡さないようなラグビーをしていきたいと思っている。後半になってまただらだらしてしまったのだが、最後に自分たちの力で流れを持ってこれて勝てたというのは収穫だった。最後気持ちの面で相手より勝っていた。ただコミュニケーション、横とのつながりが乱れたところのスペースをつかれてゲインラインを突破された。いつどの状況においてもチームとコミュニケーションを取るというのが欠けていたから相手にやられたと思う。スクラムで取れたというのは自分たちの自信につながるし、これからもっと向上するきっかけにもなる。武器になるように練習していきたい。帝京大はフィジカルが強い相手なので、そこで負けないというメンタリティーを作り上げて挑んでいきたい」

SO忽那鐘太(文1=石見智翠館)
「最初は風下だったので積極的にボールを動かした。相手のミスが多かったのでそこに助けられたところもあるが、みんな気持ちを入れて前に出れたので良かった。相手のFWがメンバー見ても重かったので、うちもFWが強みだがそれよりかはうちの走れるFWを動かそうと思った。ボールも動かして相手のFWを下げれたらと考えていた。後半は風上だったのでエリアを取って楽にさせてあげようと思っていた。(田村煕・営4=国学院栃木FB起用について)後ろからずっとリードしてくれていたのでやりやすかった。来週は王者と呼ばれている帝京大だが、初めての帝京戦なのでパッション全開で引けを取らないように前に出るプレーをやっていきたい」

左WTB紀伊浩太(文4=日川)
「プレー中もレフェリーに文句が多かった。自分よりレフェリーが悪いみたいに考えてしまって、上手く明治のラグビーと合わずにミスしたところが多かった。まず自分たちにベクトルを向けてもっとプレーの改善に臨もうとしていれば、もっとミスは少なくなったと思う。前半はエンジン掛けるといっていい入りができたけれど、後半は入りの部分我慢の時間になったというのはまだ走り足りなかったしスイッチが入れられなかった証拠だった」

左CTB鶴田馨(営2=筑紫)
「今日のチームのテーマはリアクション。チームで声を掛け合いながらアタックもディフェンスもやっていたが、反応できているところもあればできていないところもあった。意志の疎通が最終的にできたから点に結びついた思うが、取り切るゾーンでのBKのミスだったりFWのミスだったりがあった。取れるところで取り切っていかないと帝京とか強いところには通用しない。取り切るところでのミスはみんなでずっと言っているが、できていないということはみんなで共有できていないということ。後半はキックオフからの自分のところでのディフェンスが差し込まれた部分があった。自分のテーマとしてはディフェンス。とにかく前に出てセカンドファイトして、ディフェンスの部分でチームをあげていこうということは意識している。今日はロースコアのまま試合が進む中で、最後まで諦めずに泥臭くできてことが良かった。最後はコーチからはPGと言われていたが、駿太さんを中心にFWがいくぞと言っていたのでそれを信じた」

FB田村煕(営4=国学院栃木)
「ベストではなかった。キックミスもあったしアタックでボールタッチの回数が少なかった。もう少しゲーム慣れしていかないといけない。自分でも前半で交代になると思っていたがフルになった。チームの軸とかそういう意識はしていないが、上から見ている時間が4年間でも一か月ちょっとと長かったので、やってる時にわからなかったところがいっぱいあった。それをグラウンドに出て言うことができて良かった。今はまだどこのポジションをやるかは決まっていないので、その時々で。ボールタッチ回数を増やして、相手に嫌がられるような走りとかエリア取りとか、スキルすべて含めてやっていきたい」

矢野佑弥(政経3=徳島県立城北)
「最後のスクラムはよかった。組む前にはFWで盛り上げていこうと話していた。やはり勝利というのはプラスに働いていく。今後としてもとにかくFWはがんばっていくのみ」



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