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ケガで出遅れたが、復帰後は正捕手を務め切った


東京六大学野球 2015〜春〜  (35)リーグ戦後インタビュー 坂本誠志郎主将  

 苦戦を強いられた。今季は6勝6敗、勝ち点2の4位。リーグ制覇、全日本大学選手権での日本一を目指したが、勝負どころで勝ち切れない試合が続いた。約10年ぶりの3カード連続負け越しも記録。悔しさと課題が残るシーズンとなってしまった。
 主将としての苦悩を味わった。坂本誠志郎主将(文4=履正社)は誰よりも4位に終わった責任を背負う。主将として強いチームをつくることの難しさを感じ、主将だからこそさまざまな弱みも見つけられた。苦しんだ今季のチーム、そして主将としての個人を振り返っていただいた。(この取材は5月30日に行ったものです)

――4位に終わりましたが成果と課題は何ですか
 終盤に早大に1勝、最後の立大戦もいい形で終われるようにしようと臨んで2連勝できたのはチームの雰囲気が良かったからです。自分たちのやろうとしている野球ができればチームが機能していると分かったのは一つ収穫です。ただ、それが早い段階からできないとというのはあります。今季は自分たちの野球に対する取り組みが甘かったという課題はあります。

――今季はミスが負けに直結する試合が例年に比べて多かったと見えましたが
 出たミスに対するチームとしての意識が低かったと思います。当事者だけでなく、全体としてミスを改善することができなかったです。

――内野のミスが多く見られました
 オープン戦から打てない試合もあり、打たないと勝てないと思っていたので、みんなの意識も打つ方に行き過ぎていた気はします。守りに対する意識や取り組みのおろそかな感じは、結果が出てから分かりました。秋にはミスが出ないように。防げる部分ではあるので、秋に向けて気付けたことを反映できるようにします。

――二遊間が卒業した穴は大きいと感じましたか
 二遊間はセンターラインで重要とよく言われますが、その言葉の意味を身をもって感じました。補えるだけの選手が出てこないといけないですし、補う能力のある選手はいると思います。

――練習面の変化はありましたか
 内容は特に変わっていませんが、善波(達也)監督が自分たちに任せる、委ねることが多かったです。それに甘えすぎて、自分たちに今まであった厳しさ、強さが欠けてしまった気がします。いかに強さを出していくかが、秋に向けて必要です。そこを今季が終わって一番感じました。
 前までは監督が言っていたことも、監督としては自分たちで言い合えてほしかったと思います。新チーム当初から自立しろと言われていましたが、結果がこうなので、監督からは甘さがあったのではという話にもなりました。悪いこと、苦手としていることの立ち向かい方が、リーグ戦で相手に対することとも共通するので変えていきたいです。

――上位3校に劣った点は何ですか
 早慶法は監督が代わって、その野球に対応しきれなかったです。キャッチャーとして雰囲気を感じられる分、責任は感じています。今までうちが優勝してきた中で、うちが相手に与えていた雰囲気を今回は自分たちが受けている気がしました。チーム力として負けるべくして負けた気はします。
 カギとなったのは法大戦2試合です。スコアだけ見れば接戦ですが防げる点はありましたし、取れる点はもっとありました。連敗は痛いですし、そこでチームのモチベーションとしても、成績を左右する面でも大きく変わってしまいました。

――優勝がなくなってからはどのような気持ちで戦いましたか
 井上(崇通)部長さんから「自分に恥ずかしくないプレーをしよう」とすごく言われました。優勝がない、厳しい状況だからと言って、気の抜けたプレーをすることが本当に恥ずかしいという部長さんの言葉の意味がすごく伝わって、その思い、感情ではやりたくないというモチベーションになりました。
今季は応援席もすごく人が多かったです。順位は相手が上で、優勝の可能性は相手の方が大きくても、スタンドを見たら相手よりはるかに人が多い状況を見ると、見に来てくれる人のためにやるべき部分はいっぱいあると思いました。
適時打を放ち塁上でほえる坂本。打撃<br>面の成長を実感した
適時打を放ち塁上でほえる坂本。打撃
面の成長を実感した


――主将としてのシーズン、10番としての責任はどのように感じましたか
 結果の全てに責任は付いてきます。リーグ戦の出だしで試合に出られず、結果を見て他大のキャプテンとの違いも感じて、悔しいというか歯がゆい思いをしました。
 個人的には、チームの雰囲気や目に見えない部分に対する意識の置き方を考えましたが、それも中々浸透しなかったです。そこはもう少し自分がやらないといけないと思います。主将は難しいとは言いたくないですが、終わってみたら難しく、窮屈なシーズンでした。

――開幕前には「自分がぶれないように」と仰っていましたが
 ぶれないようにとは思っていましたが、ぶらされそうな要素は多くてぶれています。また、開幕前の「普通にやれば勝てる」というような考え自体が甘かったです。キャプテンとして弱い、何も見えていないなと感じました。チーム内のいろいろな考えの最終決定権を持っていても、自分の決断や考えが足りないかなと。昨年までもチーム全体を見る立場でものを考えて、こうした方がいいとは思っていましたが、今の立場では難しいです。

――ご自身の成績面を振り返ってみていかがですか
 自分が求められている数字に表れない部分の貢献度が低かったので反省です。数字の部分では後半は頑張れたので、今度は早い段階からできるようにしたいです。
 打つことに関して言えば、左右関係なくそれなりに対応できたと思います。全く対応できない打席を減らせました。スローイングは今季はケガもあり期待していなかったです。でも、ごまかしながらあれだけ投げられて、完治すればもっと投げられるはずです。見てくださる人の自分への評価より、自分自身の自分の評価として完治した時に楽しみだなと思います。リード面に関しては他大が研究してきているなと思いました。データで偏りが出てきて、自分の考え方も変えないといけないです。

――投手陣については今季はいかがでしたか
 柳(裕也投手・政経3=横浜)と上原(健太投手・商4=広陵)はあれくらい投げるのは分かっています。柳には「1戦目完投して、3戦目にまた完投。2戦目で勝っていたら締めは柳で勝て」くらいのことを言いました。上原は注目されて難しい部分もありますが、もっとできると思いますし、もっとできていた選手。当たり前のレベルが普通の投手と同じでは駄目なので、そこの高さを求めていきたいです。
星(知弥投手・政経3=宇都宮工)は、今までは投げてみないと分からないのが、今季はそれなりの信用がありました。星がこれくらい頑張ってくれればもっと面白い競争に、うれしい悩みになるのではと思います。

――秋までに取り組むことは何ですか
打撃は今の形をキープではなく、もっと打てたりもっと飛ばしたりというのを目指して試行錯誤します。ボールに対応できるようになった分、振る力ももっとつけます。今季すごくホームランを打たれましたが、やはりホームランを打つのは魅力なので、きっちり自分のスイングをすればホームランもある打者になりたいです。自分がキャッチャーで感じるプレッシャーを、今度は相手に与えられればと思います。
チームとして同じ方向はまだまだ向けていないです。少しずつでも見えてきた部分はあるので、リーグ戦後空く期間で緩んでしまうのか、チームとしてそこに気持ちや考えをつめていけるかで秋のスタートに関わってきます。この期間を大切にしようと思います。

――ありがとうございました。

◆坂本誠志郎 さかもとせいしろう 文4 履正社高出 175cm・77kg  捕手 右投右打

坂本 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
11
35
.257
通算
83
254
59
13
34
24
40
.232




[森光史]

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