検索
 HOME > ラグビー部

トライをアシストした林

ラグビー部  春の勝者は明治だ! 50点以上の差を付け早稲田に快勝/関東大学春季大会

◆4・25〜6・21 関東大学春季大会(八幡山グラウンド他)
▼6・21 グループA 対早稲田戦(盛岡南公園球技場)
○明治66{35―0、31―14}14早稲田

◆スコア◆
明治
早稲田
前半後半得点前半後半
PG
DG
353114
66
合計
14
 春の明早戦が盛岡で行われ、66―14で明治が勝利した。前半は早稲田をノートライに抑え、課題と口にしていたディフェンスのもろさを感じさせない前に出るプレーを徹底。調子を上げていたセットプレーもより安定し、スクラムで相手がたまらず反則してしまうシーンも幾度か見られた。前半で勝負を決定付け、被災地復興支援も兼ねた舞台で明治ファンの声援に応えた。また、この試合で関東大学春季大会が終了。シーズン最後に調子を上げたものの最終順位はグループAの4位に終わった。

輝いたBKの決定力
 FWだけのチームではない。開始4分、敵陣10メートルラインでのモールからBKに展開。SO田村熙(営4=国学院栃木)を起点に左WTB林祥太郎(文3=常翔啓光学園)から右CTB松浦康一(政経4=佐賀工)へと素早くパスを回しそのまま先制点を奪う。このプレーを皮切りに続けてFB成田秀平(営3=秋田工)、そして再び松浦がトライ。「今日のBKトライに結びつくようなプレーや、前に出るようなプレーが100パーセントできていた」(松浦)。BKの連携によりフィニッシュを飾った得点シーンは合計で10トライ中6回。FWのモールトライが目立った春シーズンの中でBKも意地を見せた。中でも前回の対帝京大戦で復帰を果たした林は多くのトライをアシストし前半最後には自分でもスコアするなど存在感が抜群だ。また、田村が前回のFBからSOに変わり司令塔ポジションに復帰。中村主将も「チームにとってプラスになった」と復帰を歓迎した。

「紫紺のプライド」
 「負けられない戦いと知っていた」(No.8桶谷宗汰・営3=常翔学園)。早稲田との試合はファンからの注目度も高く伝統のある試合だ。その中で選ばれた15人のうち、今回はほとんどが上級生。新人戦が前日に行われた影響はあったものの「出たメンバーがAチーム」と中村主将がコメントするように、15人全員がチームのやろうとしているラグビーを全うした。しかし、後半にメンバーが交代すると明治の勢いは止まり早稲田に2トライを許す事態に。終盤には再び持ち直したが「リーダー陣がいなくなって、誰も声を出す選手がいなくて、明治も静かになってしまった」(桶谷)と新たな課題が見つかった。
 リザーブも含めてAチームだ。試合終了直後には円陣になって集まり「エネルギーを与えられなければ紫紺を着る資格がない」と中村主将がメンバーを鼓舞。秋に待ち受ける負けられない戦い、そして予想される熾烈なレギュラー争いに勝ち残っていくためにはメンタル面の強さも必須条件だ。丹羽政彦監督(平3文卒)も「もう少しリザーブの選手のレベルを上げていかないと長いシーズンを戦う上ではまだまだ」と秋の本シーズンを見据えた厳しい言葉を放った。
試合終了後には円陣を組んだ
試合終了後には円陣を組んだ


 勝利のカギを握るFWのセットプレーの完成度は上々。加えてBKの決定力も光り「チームでフォーカスしてきたことができた」(小村淳ヘッドコーチ・平4政経卒)と春の総仕上げに相応しい試合内容となった。紫紺の勝利に乾杯したいところだが、油断は禁物だ。昨年も春には勝利したはずの早稲田に大一番の対抗戦では負けている。「(早稲田は)秋には必ずチームのスタイルを持ってくる」と丹羽監督が言うように、今後も気を引き締めていかなければならない。この試合で春シーズンの学生試合は最後だがこれから始まる夏、そして秋に向けて確固たるチームのスタイルの確立が求められる。

[三浦亜優美]




◆2015年・関東大学春季リーグ・グループA試合日程◆(スコアをクリックするとその試合の記事をご覧になれます)
月日対戦相手(対戦カード)場所開始時間結果
5・3(日)
法大
八幡山グラウンド
13時
○76―17
5・9(土)
流経大
ニッパツ三ツ沢
13時
●24―33
5・17(日)
東海大
東海大グラウンド
13時
●26―50
6・14(日)
帝京大
県営草薙球技場
14時
●14―47
6・21(日)
早稲田
盛岡南公園球技場
13時
○66―14


◆関東学生春季大会 対早稲田戦の先発メンバー&リザーブ◆
1.PR植木悠治(政経4=常翔学園)→17.齊藤剣(後半28分)9.SH兵頭水軍(農3=仙台育英)→21.浦部(後半20分)16佐藤公彦(法3=明大中野)←2.中村(後半28分)
2.HO中村駿太(商4=桐蔭学園)→16佐藤公(後半28分)10.SO田村熙(営4=国学院栃木)→22.忽那(後半15分)17齊藤剣(政経1=能代工)←1.植木(後半28分)
3.PR塚原巧巳(政経4=国学院栃木) →18.矢野(後半28分)11.WTB林祥太郎(文3=常翔啓光学園)18矢野佑弥(政経2=徳島県立城北)←3.塚原(後半28分)
4.LO東和樹(政経4=京都成章)→19.小宮(後半28分)12.CTB川田修司(政経4=桐蔭学園) 19小宮カズミ(文1=目黒学院)←4.東(後半28分)
5.LO小林航(法4=明大中野八王子)13.CTB 松浦康一(政経4=佐賀工)→23.松尾(後半9分)20井上遼(政経1=報徳学園)←7.田中健(後半20分)
6.FL近藤雅喜(商3=東海大仰星)14.WTB澤田陵(文2=明和県央)21浦部岳之(法4=桐蔭学園)←9.兵頭(後半20分)
7.FL田中健太(営4=大阪桐蔭)→20.井上(後半20分)15.FB成田秀平(営3=秋田工)
22忽那鐘太(文1=石見智翠館)←10.田村(後半15分)
8.No.8桶谷宗汰(営3=常翔学園) 23松尾将太郎(商1=東福岡)←13.松浦(後半9分)


試合後のコメント
小村淳ヘッドコーチ(平4政経卒)
「大学生とやるのは最後だったから1月からやってきたことをみんな出そうということだった。その点では頑張ったと思う。今まではフィニッシュのところが良くなかったが、BKが相手のディフェンスに対していい判断、ディシジョンでゲインラインを切ったり、裏と表のプレーで相手のディフェンスを翻弄してアタックができた。外側にスペースが空いているときはしっかり声を出して外までボールを運べた。FWもスクラムにプレッシャーを掛けた、ラインアウトディフェンスでもプレッシャーを掛けていた。春、チームでフォーカスしてきたことができたかな、と。スクラムに関しては後半グラウンドがスリッピーな状態で、前半はヒットしたときに二歩前に出るということにフォーカスできたが、後半は二歩出れなくなってきてプレッシャーも掛けられなかった。また代わったメンバーが前半からやっていたことを、技術的なことではなく気持ち的なところで受けていた。そのせいでセットピースでプレッシャーを受けた。相手の内に組むというアングルに対してリザーブメンバーが対応できなかった。そういうところの課題は出てきた。接点はボールキャリアーが絡まれたりするケースが多かったので、ボールリリースをしっかりしようという話をしていてその辺りはできてきた。段々しんどくなってくると、絡まれてターンオーバーされるというシーンがあった。もっと22メートルに入ったときの質を上げていけたらもっとスコアは入っていたと思う。我々はこのスコアに自信を持ちながら慢心にならないように。常に早稲田はライバル。次やるときもリスペクトしてやる」

HO中村駿太主将(商4=桐蔭学園)
「今日は早明戦ということと、復興支援だというこの試合の意味を考えてやった。出たメンバーがAチーム。練習でやってきた形が少しずつできてきたということが今日の結果につながったと思う。(田村の復帰については)1年生、2年生から出てる選手で経験値もあってチームとしてプラスになった。ディフェンスの時に前に出るというのは意識して、あとスペーシングを意識して今週やってきた。前半はそれを出せたと思う。スクラムはいい形で組めてるシーンも多々あったし。でもまだまだスクラムを含めて課題の多い試合だった。それでも全体的にレベルアップしていると思う。セットピースのところはすごい良くなってきたんじゃないかと。(最後の円陣では)後半に出たメンバーは特に、全然チームにエネルギーを与えられていなかったのでそれだったら紫紺を着る資格がないよという話をした。スクラムの前には、自分たちのやること、ヒットのところをしっかり意識しようっていうを全員で話した。春の総括としては、レベルアップしている部分がすごく多いので、秋に向けてこれからもしっかりやっていきたいし、まだまだ後半に自分たちの甘さが出てしまったので修正しやっていきたい。点差は気にしないで、勝てたということが良かった」

左LO東和樹(政経4=京都成章)
「今日は相手が早稲田ということで結果にこだわっていたので、これがチームの士気的にもいい方向に向くと思う。前半は特にセットプレーとブレイクダウンでプレッシャーをかけることができた。その明治らしいプレーを出せたことがああいう点差につながった。春を総括する意味でも前半は完璧ではないがいい戦いができた。しかし後半に集中力が切れてきたのもあってスコアされてしまった。そこは修正すべき。この暑さでフィットネスが落ちたり。夏の菅平に向けてまだ具体的な目標は立てていないが、この春に積み上げてきたことをさらにレベルアップできるようにがんばりたい」

No.8桶谷宗汰(営3=常翔学園)
「明早戦、伝統ある試合。春シーズンの学生相手最後の試合だったので、春の一試合目からやってきたことを全部出し切ろうということで臨んだ。全部圧倒して勝とうと話してて、前半はセットプレーもBKもFWのプレーも良い感じで圧倒してたけど、後半のリザーブメンバー入ってきたあたりから押されてしまって、早稲田のペースで一本トライも取られた。リザーブメンバーが変わった時に中村さん、東さんとかリーダー陣がいなくなって、誰も声を出す選手がいなくて、明治も静かになってしまったので、自分が声を出していかなきゃいけないと思った。(スクラムは)始めはイーブン、2、3本目組んでみたかんじだと、押せるかなって。実際ペナルティーも取ってもらってたので、スクラムは明治が組みたいように組んでたと思う。(後半は)グラウンド自体が滑りやすくて、後半メンバーも明治の練習通りに組めてる感じはしなかった。後ろから見てて、相手との距離をとるだとか駆け引きする部分で後ろから声だしてあげれればよかった。(上級生の早稲田戦ということで)去年の春シーズンで悔しい負け方をしてて、1年生は明早戦初めてで雰囲気がわからなかったかもしれないけど、自分は上級生で、負けられない戦いと知っていた。上級生だからこそ、伝統ある戦いで負けられないという雰囲気作りをしていきたかった。そういう試合とわかってたら自分なりの準備ができてたと思うし、ピリピリした雰囲気というものを教えてあげられなかった。もっと、早稲田っていう相手には本気でいかないとダメと。(春のチャレンジで出せたこと)スクラムラインアウトでのセットプレーが1番良かったと思う。早稲田だけでなく帝京相手にも通用した。(ディフェンスで意識したこと)一人でパッと出るんじゃなくて、横とのコミュニケーションを意識して、しっかり前見て、一人目が下に入って二人目が上にセカンドファイトする。ディフェンスの組織的なもとは全員意識してできたと思う。(クイックダウンでは)ボールを横に振られると早稲田のテンポになってきちゃうので、二人目ブレイクダウン入った人は必ずボールに絡んで早稲田のテンポで出させないようにしようとはした。前半とかはちゃんとできてて、明治のテンポで運べたかなと思う。春は大差で勝ったけど、秋には仕上げてくるチームだし、早稲田の藤田とかが帰ってきてチームとして完成していくと思う。この結果は一回忘れて、秋は秋で。伝統ある試合なので、気を抜かないように頑張っていきたい」

SO田村熙(営4=国学院栃木)
「前半は良かったが、後半は自分のキックミス、パスミス、キャッチミスがあった。いいところはいいが、悪いところがあるので精度が低いと思う。一試合を通していい精度でやれたらいいなと思う。収穫はしっかり攻めた時にスコアできたというところと、前半と後半の入りは締まってできたところが良かった。(BKでトライを取り切ったところに関しては)いいところは良かったが、これが帝京とかコンタクトレベルが高いチームになってくると結果取れていないわけなので、そこは課題。ベースのレベルが上がってきたというのは確かですし、こういう相手にも相手に合わせずに自分たちのラグビーができるというのは昨年よりステップアップしていると思う。帝京を倒すためにアベレージをしっかり上げられるように、全員が意識できればもっといい試合ができる。今年の強みはFWだと思う。決してBKが悪いというわけではなく、それ以上にFWがすごい。きついことをしっかりやってくれますし、FWは練習の成果が出ている。FWがいいプレーをしているので、BKも迷惑をかけないように。それがチームだと思うので、一人一人がいいプレーをして、FW、BKがいい関係になればいいと思う。BKとしてはとても心強い。早稲田に大勝できたというこては収穫と言えば収穫だが、昨年も春は勝って秋に負けている。秋が本番なので、そこにしっかり合わせられるように。点差ではなく内容が少しずつ上がってきているので、そこはいいと思う。(春季大会を総括して)メンバーが違ったりしても出る選手の意識が違うとチームは一つにならない。本当に一歩ずつだけど上がってこれていると思う。帝京にも戦えないことはないので、秋に向けてしっかりやるべきところとやらないといけないところを鍛えて仕上げていきたい。一番の収穫はコンタクトレベルが上がったこと。練習というよりは意識が上がっている」

左WTB林祥太郎(文3=常翔啓光学園)
「伝統戦でチャリティーマッチということもあったので、プライドあるプレーをしていこうという話だった。前半はスクラムも勝てて明治らしい試合ができたので良かった。帝京戦であまりボールをもらえなかったので、呼ぶ込むことを意識して、いいところでパスが回ってきたので修正できた。今まではライン参加などもあまりしていなくて、ボールをもらう機会が少なかったので良かった。トライはチームが勝つために盛り上がれる点だったと思う。春からBKはコミュニケーションなど、ディフェンス中心にやっていた。オフェンスもFWとBKがリンクして、ということを意識していた。その点で今日は前半良かったと思う。後半は自分たちが強みにしているところで取られた。良くない。試合後の円陣では自陣でスクラムを選択されたことについて、後から入ってくる選手があそこで踏ん張らなければいけないのに、あそこで踏ん張らなかったら控えでいる意味がないし、しっかり自分のプライドを持って出てこようという話をしていた」

左CTB川田修司(情コミ4=桐蔭学園)
「勝とうというのを目標にしていたので、勝てたというのが良かった。前半は自分たちのやりたいことができていたというのが一番大きい。それは得点を見ればその結果が分かると思う。FWとBKが連動して、練習でやってきたことができたのではないかなと思う。春やろうとしていたアタックのユニットができていたところが良かった。でも後半になって得点されたりして、フレッシュマンが出ていい流れには持っていけなかったのでそこは改善点。僕はBKリーダーという立場なので、チームでコミュニケーション取れるようにずっと声を出し続けるということは意識している。(先週から復帰となったが)ケガの調子はぼちぼち。復帰してみて、自分的には調子はそんなに悪くないと思う。今年は最後の年で、最後に帝京大を倒して優勝して、笑って卒業できるように夏頑張ります」

右CTB松浦康一(政経4=佐賀工)
「今日は前半は自分たちがやろうとしてたことが100%できたと思うが、後半が課題。今日バックスは、自分たちのボールの運び方がトライに結びつくようなプレーや、前に出るようなプレーが100%できていたのが良かった。トライを取ったはいいがその過程でミスが多くて、個人個人のスキルのところでもうちょっと精度を上げられれば点数を取れたと思う。明早戦なので特別感はあると思うが、自分たちの中ではそれを意識することなくいつも通り、どの試合とも同じようにと思って臨んだ。バックス全体で連動した動きが出ていて、それもあってトライを決められたのでよかった。FBとCTBは全然プレースタイルは違うので、シンプルに前に出ることばかりを考えて他のことは考えずに、もう迷いなくプレーできたのでよかったと思う。この春のチャレンジとしては、しっかりチャレンジできていてよかったと思う。あとは後半に、変わったメンバーがどれだけ動けるかなので。今日は春での最後の1試合で、仕上がりはよかったと思う。個人的には、FBもCTBもしながら自分に合ったポジションを探して、メンバーに食らいついていけるようにしたい」

FB成田秀平(営3=秋田工)
「BKの課題だったフェーズのアタックが綺麗にできていたので良かったと思う。帝京大戦でもFWに頼ってばかりだったので、BKは今まで強化してたことを良い感じにできた。怪我から復帰して初めてのスタメンで、久々のフルタイム15番での出場だったが、怪我の影響は特に無かった。キックされた時の処理のミスが自分のせいで2本あった。そこはもっと練習しないといけないと感じた。フェーズは、2陣目3陣目でアタックするときに今までは淡白なアタックしかできなかったが、今日はサインを使ったプレーなどによって相手を抜けたことが多くて良かった。今日は後半の入りも良かったが、2本取られてしまった。ノートライに抑えたかった。後半メンバーが変わって出し切れてなかったり、自分のキックミスが相手のトライに繋がってしまったと思う。強化したいプレーは、キックの処理の雑さを直すこと。試合後に円陣を組んで話したのは、後半入ったメンバーもしっかりやらないといけないということ。今日は自分の地元の秋田が盛岡と近いので親や親戚も見に来てくれた。良いところを見せたいと思った。ミスが目立ったので満足はできていない。最終戦で良い試合ができたので、夏合宿は春シーズンで足りなかったことを改善して秋に向けて頑張ろうと思う」





ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: