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CTBとして紫紺デビューを果たした鶴田


俺だ。  (9)鶴田馨 ディフェンス力を武器に紫紺をつかみ取る  

紫紺を支えるのは俺だ。レギュラー選手はもちろん、ディベロップメントチームの選手やスタッフ、首脳陣、OB、ファンに至るまで、様々な人間の力が明治を頂点へ押し上げる。全ては大学選手権優勝のために。「俺だ。」では、明治復活に力を尽くす個人を取り上げる。
 第9回は鶴田馨(営2=筑紫)。春シーズンは、SOの経験を生かし、CTBとして紫紺デビューを果たした。ディフェンス力を武器にAチームで活躍。今の鶴田には、卒業生である長石倉豪氏(平27営卒)の存在や、サポートという立場から見た紫紺への憧れが大きく影響している。秋シーズンを見据えた今、選手層の厚いCTBの熾烈(しれつ)なポジション争いに勝ち抜かなければならない。迷いやプレッシャーを感じながらも、春シーズンの経験を自信に変え、熱い気持ちを胸に前へ進む。

――春季はAチームで活躍されました
 今年はポジションを変えたことが自分にとって大きなターニングポイントであり、悩みどころでした。SOからCTBになってから試合に出させてもらえましたが、自分の感覚としては選ばれて出ているというよりも出させてもらいながら試されているのだろうなと思っていました。下手にやってミスをしないようにとか、ギリギリのプレーをしないようにチャレンジをするように特に春は心掛けていました。もしミスをして自分のせいでトライを取られたとしても、修正をするようにしました。下のチームに落ちてもそれで這い上がれば良いと思って春はやっていました。ケガ人の影響もあったと思いますが、挑戦を続けたシーズンでした。

――Aチームの感想を教えてください
 去年はCチームでやっていたから、Aチームはこんなに凄い環境でやっているんだなというのが率直な感想です。そこで自分がプレーできることが光栄なことだと思うし、Cにいる間Aチームでやりたいって思っていた分、活躍しなきゃいけないと思いました。Aチームで出られた分、自分が学べたことや経験したことも今までで1番大きいシーズンでした。でも、まだ周りについていけてないし、全部が全部悪かったとは思わないが、まだできたかなと思います。煕さんとかがいなかった分、もっとSOの経験を生かしてアタックにしても声を出したりできたはずです。

――ポジション変更のきっかけは何ですか
 SOからCTBに行こうか迷っていました。ポジション変更は逃げと思われることもあると思います。SOで上手くいかなかったからCTBにいったみたいな。でも自分が生かせる場所だと思ったからCTBにしました。それに豪さんからも今までやり続けたポジションを変えるのか、自分の紫紺を着たいという気持ちを優先するのかは自分次第だと言われました。CTBは層が厚くて沢山上手い人がいるけど、今年は失敗して一番下に落ちても良いから挑戦したいと思ってCTBを選びました。小村さん(淳ヘッドコーチ=平4政経卒)からアドバイスをいただいたことも大きいです。

――長石倉さんとどんなことを話したのですか
 豪さんが前十字を切ってしまった時にたまたまトレーナールームにいて、自分がポジション変更を迷っていることを話しました。豪さんはSOに煕さん(田村・営4=国学院栃木)がいたからリザーブになることが多くて「SOには煕がいるから他のポジションに回ればAチームになれたかもしれない。けど、1番大事にしたいのはSOをやり続けること。煕がいるからSOを辞めるんじゃなくて俺はやり続けたい。それでチームが落ちても俺のポジションはSO。紫紺を取るかプライドを取るかは自分次第」と話してくれました。自分の場合は航平(堀米・商2=流経大柏)と比べられることが多かったと思います。凄く迷いましたが、航平がいるからCTBに回ったと思われても自分は試合に出たい気持ちを優先しました。豪さんにも、ポジションへのこだわりよりも紫紺を優先したいことを話したら「それが良い。SOのことを生かしてCTBをやってみたら」とアドバイスをしてくれました。

――それだけ紫紺への憧れがあるということですか
 はい。自分は公式戦の時のロッカールームでAチームのサポートをする手伝いをしていて、先輩たちが試合に行くまでのアップや円陣を目にして、身近なところで試合の全貌を見てきました。その分紫紺に対する憧れも大きくて、はやく紫紺を着て試合に出たいと思っていました。

――サポートという立場からAチームの選手を見ている時はどんな気持ちでしたか
 かっこいいなというよりも、同期の航平や梶村(梶村・政経2=報徳学園)や久典(三股・政経2=佐賀工)が出ていて、悔しかったです。同期が出ているのがうれしくて、応援したい気持ちもあるけど、ロッカールームで笑っている姿や紫紺を着て戦う姿を見て自分も出たいと思っていました。試合に向かう先輩方への憧れもあったけど、やっぱり同期の戦う姿を見て、出られない自分は情けないなと感じました。もっと練習して強くなっていればこの場にいれたんじゃないかと。その時はSOだったので航平に負けられないなと思ったし、悔しい気持ちがありました。

――SOへのこだわりは無かったのですか
 SOにこだわるというより、自分が今までSOをしていたことを生かして、CTBをしようと思いました。完全にセンターに移行というわけではなく、サブポジションでSOもできるようにと思っているし、煕さんがラックに巻き込まれた時は自分がSOに入ったりすればいい。全部自分のプレースタイルを変えた訳ではないです。SOでやってきたことをCTBで生かしていきたいです。

――CTBは梶村選手、尾又寛汰選手(商3=国学院栃木)など層が厚いです
 去年2人はずっとAチームで出ていました。技術にしても経験にしても自分の方が少ないです。でも、春の時点ではレギュラーで出させてもらって今年の経験は2人よりもできたと思います。1番下手なりに、それを生かして今年はやっていきたいと思っているし、梶村もディフェンスは自分のことを認めてくれています。もちろん梶村はディフェンスも良いしU20で経験を積んで帰ってきました。寛汰さんはディフェンスが苦手とは言われていますがそれを分かっているからディフェンスに特化してくると思います。寛汰さんはアタックがとても上手いです。自分と寛汰さんを比較した時に、アタックが自分の方が劣っている分ゲインできている回数が少ないので、そこをもっと考えていきたいと思います。ディフェンスを売りにCTBで出られているので、そこだけは2人には負けられないなと思っています。

――梶村選手は第7回の『俺だ。』において、CTBの層の厚さについて鶴田選手の名前を挙げていました
 梶村はU20で活躍をしているような強い選手で、僕にとって敵わない存在。けど、梶村があのように言ってくれている分、負けられないとも思います。同期だけど、良い関係で、いろいろアドバイスをしてもらっています。深く考えるタイプでは無いので、意識し過ぎたり敵視し過ぎたりすることは無いです。お互いやる時はやって高め合っていきたいです。

――自身の強みは何ですか
 特に自分はディフェンスを意識しています。地味だけどブレイクダウンだったりタックルのリアクションだったりを意識するようにしています。華は無いかもしれないが裏方的な位置からのプレーをしたいです。春は反省点も多いが良い経験になりました。ケガから復帰してくる人たちもいるから、これからが勝負だと思います。

――これからもCTBをやっていきますか
 はい。今のところそのつもりです。

――強化したいポイントはありますか
 タックルは皆できていると思うので、タックル後のリアクションを強化したい。タックルして起き上がってすぐに動きたい。アタックでもディフェンスでも、常に動いていられるようにしたい。特にアタックではもっと考えて指示を出さないといけないし、ディフェンスではもっと動いてタックル後のリアクションをしたい。

――目標は何ですか
 自分はもちろんAチームで出続けることです。自分の目標の1番の条件。その上で大学日本一を目指したいです。自分でもチームでも大学日本一が目標なので叶えたいです。

――鶴田選手の今後に期待されます
 経験が浅いから周りの人も大丈夫かなと思っていると思います。自分の強みを生かして迷わずにいきたいです。もしダメでチームが落ちたとしても、練習もやっているしAチームで出させて貰えているのでマイナスに捉えないようにしたいです。そんなに気負わずに今までやっていることを信じていきたいです。

――プレッシャーはありますか
 自分にとっては毎回の練習がセレクションのような気持ち。練習中のプレーを、監督(丹羽政彦監督・平3文卒)も小村さんも見ていると思います。下手なプレーができないです。それで普通のプレーしかできないのも良くないなと考えています。パスにしてもタックルにしても一回一回見られていることを意識しています。試合のときは思いきりやるが練習は緊張感が凄くあります。丁寧にやらないといけないです。

――ありがとうございました

◆鶴田馨(つるた・かおる) 営2 筑紫高出 177cm・87kg
今年の春シーズンにポジションをSOからCTBへと変更し紫紺デビューを果たした。SOの経験を生かし、ブレイクダウンやタックル後のリアクションを意識したディフェンスが持ち味。高校時代は情熱的な練習で有名な筑紫高で、最大のライバルである東福岡高校に勝つためチームを引っ張る主将を務めた。技術はもちろん精神面でもチームを支え、常に練習にストイックな姿勢を持つ。座右の銘は義理人情。2013年度高校日本代表候補。

[江原璃那子]

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