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「ピッチャーに嫌がられるバッター」を追求する


東京六大学野球 2015〜秋〜  (8)開幕前選手インタビュー 山俊  

 秋3連覇と日本一へ。昨季は4位と苦しんだが夏場を経てチームも個々も成長。今季の覇権奪回へ準備は整った。明大史上初の秋3連覇、そして4年ぶりの明治神宮大会制覇まで一丸となって突き進む。
 チームバッティングに徹する。今夏初めて大学日本代表に選出され、ユニバーシアードで貴重な経験を積んだ山俊外野手(文4=日大三)。「チームが勝つためにやらなければいけないバッティングを」。学生野球の集大成として迎えるラストシーズン。チームの優勝のため安打を放ち続ける。(この取材は9月10日に行ったものです)

――最近の調子はいかがですか
 今週が開幕なので、(明治は)1週空きますけど、来週に合わせるというよりは開幕に合わせてやっているので、いい感じできていると思います。

――この夏重点的に取り組んだことは何でしょうか
 夏は、毎年そうなんですけど、自分の弱いところを強くするということですね。バッティングだけではなくて、守備や走塁も含めて自分の弱いところを強くしていこうという思いで練習してきました。あと、今年はユニバーシアードがあったので、そういう、いいチームでやらせてもらった経験があったということと、自分が最終学年ということがあったので、それをチームのみんなに浸透させていこうということを思ってやってきました。具体的に言うと、ユニバーシアードのチームは皆意識が高くて、お互いにアドバイスし合えるようなチームだったので、自分たちもそういうチームになれるようにしたいなと思って、意識を変えて取り組みました。今は4年生が積極的にチームを引っ張っていこうという気持ちがすごく見えるので、そういった面では近い形になってきているのではないかと思います。

――守備や走塁面の強化によって変わってきたことはありますか
 自分の中に自信が少しできたというのが一番大きいことだなと思いますね。今までも試合になったら自信を持ってやろうと思っていたので、不安を感じながらということはなかったんですけど、今はそこに重点を置いて練習をしてきたから、という気持ちがあって、今までとは違った種類の自信につながっていると感じます。

――具体的にはどのような練習をされてきたのでしょうか
 特別変わったことはしていません。ひとつひとつの練習に対する意識を変えて、より強く持つようにしました。試合で生きるような練習になるように、ということをより考えるようにしました。送球や捕球についてもそうですし、センターとしてレフトやライトに指示を出したり、内野やキャッチャーとの連携を取ったりといったことでですね。

――バッティングについては何か変えたことはございますか
 思い切り変えるほどの自信がなかったので、バッティングに関してはそこまで大きく形については変わっていないと思います。意識といった部分ではチームバッティングをより意識するようになりました。今までは結構「打ちたい打ちたい」という感じでケースに関係なく自分が打てる球を振っていたんですけど、最後のシーズンですしチームが勝つためにやらなければいけないバッティングをするべきだと思ったので、やっぱり自分が犠牲になってでも点数に絡めるようなバッティングを意識して練習やオープン戦をやってきました。凡退しても進塁打になるように、とかそういったことですね。

――以前、甘い球を一球で仕留めることが課題ということをおっしゃっていました。現在の状態はいかがですか
 ずっとやっていることなんですけど、バッティング練習の段階から一球目からしっかり捉えられるようにという意識を持ってやっています。今はオープン戦で、データもない中で初めて対戦するピッチャーを相手にということでまたリーグ戦とは違うと思いますけど、オープン戦にしてはまずまずでき始めているかなという手応えはあります。甘い球を振っておけば良かったなと思うことも、仕留めなければいけないことのひとつですし、振りに行ってもうまく合っていなかった場合や、若いカウントから振らされて当ててしまう場合というのもそれに入ると思うので、そういったことをなくしていくことですね。

――苦手なコースをつぶしたいということもおっしゃっていました。それについてはどのような取り組みをされたのでしょうか
 苦手なコースの練習の割合を増やしました。苦手なコースというか、もともと球種を張るタイプではなくて、ストライクが来たらそれを振りに行くというバッティングなので、まあそれがいい時はいいのですが、それで打たされちゃうというのが良くないことなので、苦手なコースというよりはそういう打撃を減らすというイメージですね。

――今までのシーズンはそのような打撃が多かったのでしょうか
 そうですね。この前の春に限らず、やっぱり悪い時はそういう打席が多いですね。

――食事についてのこだわりなどはございますか
 代表の時に栄養士さんに細かく教えていただいたので、食事をとるタイミングやとるものについての知識をつけることができました。試合前にとってはいけないものなどいろいろ学びました。取るものに関しては、詳しく言うとすごく難しいのですが、簡単に言うと、好きなものだけ食べているだけではだめなんだなということですね。好き嫌いは特にないです。量とか、バランスということです。


主に3番中堅として全試合に出場した
主に3番中堅として全試合に出場した

――続いてユニバについてお伺いします。実際に代表として試合に出場してみて感じたことはどのようなことでしょうか
 リーグ戦と違って、本当に負けてはいけない試合でしたし、周りもすごくて、チームやリーグを代表する選手たちと一緒にやったので、相手はもちろん、チームメイトに関しても負けたくないという気持ちがすごく強かったですね。技術的にも気持ち的にもです。

――他の選手との関わりから学んだことはございますか
 たくさんあります。学んだことというよりは、今までは対戦するだけだった選手が、実はこういうことを考えていたんだ、ということがわかって。各選手がこういう考えでやっているんだ、ということが知れて良かったです。自分と違っている人もいましたし、似ているなと思う人もいました。代表としてすることがすべて初めてのことで、経験のないことだったので新鮮でしたね。

――想像していた雰囲気との違いなどはございましたか
 想像もできなかったので…。こういうものなんだなと。だから逆に緊張とかもせずにすんなり入れたのかなとも思います。

――普段指導を受ける機会のないコーチからのアドバイスはいかがでしたか
 バッティングの幅が広がったように感じます。各指導者いろいろなことを言ってくださって、その中でも自分に合ったことを聞きながら、自分の意見も聞いてくれながら、といった環境だったのですごくやりやすかったです。もちろんそこで教わったことは今でも続けています。相手が海外の選手ということもあって、首脳陣の方々も国際大会を何年間も見てきた指導者の方ばかりだったので、そういう海外の投手の速いボールに負けないということは言われましたね。

――実際に対戦してみて海外の投手は日本の投手とは違っていましたか
 そうですね。違っていたと思います。投げる球種だとか、同じストレートでも何か少し違う感じがありました。どういう、というと口で説明するのが難しいんですけど…。でもなかなか捉えられなかったです。

――代表に選出された際、課された役割を果たすのみとおっしゃっていました。チームではどのような役割を任されていらっしゃいましたか
 普段のチームでは、ヒット数のこともあって自分がヒットを打てばチームに勢いがつくという感じでヒットヒットとなりがちなんですけど、国際大会では勝つことだけでいいので。バントにしろ進塁打にしろ、自分が犠牲になってでもチームのために、という形ですね。でも結果が全然出ていないので、自分が100%やりきったという感覚はなくて、仕事をやりきったとは思えないですけど、でもすごくいい経験になったと思います。

――ドラフト会議も近づいてきました。今の心境はいかがですか
 もちろんプロに行きたいという気持ちは昔からずっと持っていて、変わらない気持ちではあります。でもそれよりも今はもうすぐリーグ戦が開幕するので、そっちの方が今は強いというか。まだちょっと、もうすぐプロ、という実感はないです。日にちとしては近づいていますけど、まだドラフトも始まっていないですし、まだという感じですね。

――6月29日にはNPB選抜との試合もありました。対戦してみて感じたことはありますか
 あの試合は、自分としてすごく気合いが入っていて。それで空回りしてしまった試合だったと思うので、少し悔いが残っています。打てなかったことも含めて、悔しい試合だったという印象です。打ちたい気持ちが出過ぎてしまいました。自分らしくなかったと思います。

――安打記録についてお伺いします。記録更新まであと11本まで迫りましたが、実際に達成へ近づいてきている今の心境はいかがですか
 周りの人から、11本だったら簡単だねと言われる機会がすごく多くて。なんというかそれを聞いて逆に身が引き締まるというか。そんな簡単じゃないんだよなという思いがあるので、やはりすごく難しい数字に挑むんだなという気持ちが強くなっています。

――安打記録のことも踏まえて、最後に今季の意気込みをお願いします
 今まではヒットを打つためにということに貪欲になっていたんですけど、それでは勝てていないので。やはりチームが勝つために自分の打撃をして、その結果が自然と記録にもつながってくると思うので、そういう気持ちで臨みたいと思います。学生野球も最後なので、いい形で終われることが一番なので、いい結果で終えられるようにしたいです。

――ありがとうございました。

◆山俊 たかやましゅん 文4 日大三高出 181cm・86kg 外野手 右投左打


山 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
12
51
17
.333
通算
93
366
117
22
44
16
35
.320




[箭内桃子]

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