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ベンチからチームを盛り立てた


山俊『1』〜未知への挑戦〜  (22)法大戦総括 六大学史に残る名打者  

 東京六大学リーグ通算127安打。48年前に高田繁氏(昭43農卒)が打ち立て、幾多の名選手が超えることのできなかった記録を約半世紀の時を経た今年、山俊外野手(文4=日大三)がついに塗り替えた。「何でも1番になる」と志願した背番号『1』。未知の領域に挑み伝説を作った。
 東京六大学の歴史に「131」の数字を刻んだ。慶大戦で右手有鈎骨(ゆうこうこつ)を骨折し、法大戦の出場は不可能に。慶大戦から記録を伸ばすことはできなかった。だが、連盟90年の歴史に燦然と輝く数字を残し、4年間のリーグ戦を終えた。

 まさかの結末だった。慶大2回戦の第4打席、三宮の球をファールした際に右手を痛めたその打席が、4年間のリーグ戦の最終打席となった。当初は法大戦には間に合うと言われていたが、判明した検査結果は右手有鈎骨骨折。法大戦出場はおろか、優勝した場合の明治神宮大会出場も出場が厳しいケガ。ここまでの野球人生で大きなケガのなかった山だが、大学野球最後のリーグ戦の終盤に離脱。記録への挑戦は幕を下ろした。

法大3回戦では山のユニフォームがベンチに掛け<br>られた
法大3回戦では山のユニフォームがベンチに掛け
られた

 優勝を目指した法大戦のベンチには山がいた。「自分のできることを精一杯やろう」と1、2回戦では試合に出られない中でもベンチからチームを鼓舞。3回戦では同時刻に右手手術が予定されていたためベンチを外れるも、ベンチには「1」のユニフォームが掛けられた。病院から心は共に戦ったが、球場到着時にチームは敗戦。自力優勝の消滅に言葉少なに球場を後にした。

 記録の重圧と戦いながらも、チームの主軸として活躍し続けた。今季の打率3割6分8厘、14安打、7得点はいずれもチームトップ。打率は現在リーグ4位の好成績だ。1年春の20安打に始まり、3年次で史上初の100安打達成、通算127安打のリーグ記録を4年秋の2カード目で更新。さらに通算二塁打数は、法大3回戦で新記録を打ち立てた菅野剛士外野手(法4=東海大相模)の28二塁打に肉薄する25二塁打。ベストナインは過去5度受賞しており、高田氏の持つ最多7度に次ぐ通算6度目の受賞も濃厚だ。山の成し遂げた快挙を挙げればきりがない。1年次から強烈なインパクトを残し続けた安打製造機の功績、伝説は長きにわたり語り継がれていくだろう。

[森光史]

山 各シーズン・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
1年春
13
48
20
.417
1年秋
14
60
16
.267
2年春
14
54
13
.241
2年秋
12
44
13
.295
3年春
14
56
19
.339
3年秋
14
53
19
12
.358
4年春
12
51
17
.333
4年秋
38
14
.368
通算
102
404
131
25
45
18
37
.324






山 法大戦通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球三振打率
18
80
28
10
13
.350







山 主な法大投手との対戦成績
名前(対戦期間)試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点犠打四死球三振打率
石田(2012〜2014)
10
27
10
.370
船本(2012〜2013)
.444
三嶋(2012)
10
.300
玉熊(2013〜2015)
.143







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