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俺だ。  (13)尾又寛汰 アタックで魅せる小柄なセンター  

 紫紺を支えるのは俺だ。レギュラー選手はもちろん、ディベロップメントチームの選手やスタッフ、首脳陣、OB、ファンに至るまで、様々な人間の力が明治を頂点へ押し上げる。全ては大学選手権優勝のために。「俺だ。」では、明治復活に力を尽くす個人を取り上げる。

 勢いのある男が帰ってきた。第13回はケガから復帰したCTB尾又寛汰(商3=国学院栃木)を取り上げる。急成長を遂げた昨シーズンは1年間を通してAチームに定着したが、今年は2月に肩を手術し半年間チームから離れた。長いリハビリを経て、18日の日体大戦でスタメン出場。持ち味のアタックを武器に、層の厚いCTB陣のレギュラー争いを盛り上げていく。

日体大戦ではトライも決めた
日体大戦ではトライも決めた

――10月12日の青学大戦でリザーブとして今年初のAチーム入り。そして日体大戦で約10ヶ月ぶりにスタメン出場を果たしました
 スタメン出場は素直にうれしくて、チャンスをもらったことに感謝してプレーしました。

――2月に肩を脱臼し手術し、8月の夏合宿で復帰しました。半年間のリハビリからここまでどう過ごしてきましたか
 半年ぐらいリハビリをしていて大変だったんですけど、その中で自分に何ができるか考えて、苦手なことを克服しようとした。自分と向き合えたからこうやってまた出させていただいのかなと思っています。高校3年の2月に手術をして復帰したのは1年の夏だったので、正直明治では半年間を2回、合わせて1年ぐらい明治でラグビーをできていない。自分がいない間、明治としては勝ってほしいんですけど、個人的に同じポジションの人が活躍していたら焦ることもあった。焦っていても始まらないので、自分にできるリハビリをやることから始めました。

――明治のCTBは層が厚いです。FBからコンバートされた松浦さん(康一・政経4=佐賀工)をはじめ、ディフェンス力のある鶴田さん(馨・営2=筑紫)も台頭。梶村さん(佑介・政経2=報徳学園)もいます。ライバルが活躍していることに対して、グラウンドの外からどう見ていましたか
 活躍していることに対しては焦りもあったんですけど、康一さん(松浦)は大きいタイプで同じタイプのCTBではないので、そこはそんなにかなと。いいか悪いかは分からないですけど、明治のCTBで僕とタイプが被っている人はあまりいない。同じタイプだとやばいかなと思うんですけど今はいないので、そこは僕の土俵で勝負する、僕は僕のプレーをするぞという気持ちでいます。康一さんやかじ(梶村)や馨(鶴田)のプレーを参考にしますが、ベースの部分や持ち味は崩さないで、違う強みで切磋琢磨(せっさたくま)していければCTBの層は厚くなると思います。

――鋭いラン、細かいステップでゲインラインを突破するアタックが持ち味です。今年力を入れている部分はどんなところですか
 昨年はコミュニケーションの部分で甘くなって、きつい時間は声を出せなくて独りよがりになってしまいチームに迷惑をかけた。辛いときに声を出して、頑張ろうとかじゃなくてプレー中に的確な指示を出す。俺は誰を見てるから、誰を見てっていうコールを出せるように意識してやっています。コーチにはコミュニケーションの部分も求められています。昨年に比べたらいい感じに取れていると思います。周りの人とのコミュニケーション、もらい方があると思うんですけど、まだまだ伸びるところだと思います。そこをやらないとまだ僕は上のステージにいけない。

――昨年はずっとディフェンスを課題としていました。大学選手権ではディフェンスを理由に一度メンバー外も経験。どんな意識を持って取り組んでいるのでしょうか
 ディフェンス面で一番大事なのは、勝手に自分で飛び出してはいけないこと。BKは特にそういうコミュニケーションの部分なので、そこは少しずつできていると思います。ただ個人的な部分で1対1のタックル。今日の日体大戦でも1本外してしまった。ヘッドコーチからは体が大きくないので、相手を仰向けに倒すタックルではなくて確実にロータックルにいって、低く足首に入るタックルを求められている。僕は13番なんですけど、12番は強いタックルが求められていますが、13番は相手のコースを消したり、判断で相手の出足を止めるタックルが求められる。ヘッドコーチも僕の体や特性を考えてやってくれていると思うので、その期待に応えたいという思いが強いです。

ケガを経て紫紺の重みを再確認した
ケガを経て紫紺の重みを再確認した

――先ほどリハビリ中は「自分と向き合えた」とおっしゃっていました。どんなトレーニングに重点を置きましたか
 ステップのキレを上げるためにアジリティーのトレーニングをしたり、教わったスピードトレーニングをしました。あとはウェイトで上半身を鍛えました。手術後は体重が落ちましたし筋肉も落ちて大変だったんですけど、それは1年生の時もそうだったのでまたやり直しということで。3ヶ月周期で体は大きくなるので、地道にやるしかないと思ってやりました。自分は決して大きくはないんですけど、前の体までは戻れたと思います。今は82kgです。ここから体を大きくしていきたいです。脂肪じゃなくて筋肉で大きくできるように頑張りたいです。

――春シーズンは外から試合を見ていたと思います。昨年はずっと「紫紺の重み」を大事にしていたのが印象的でした。久しぶりに紫紺の13番を着て、秩父宮でプレーをした感想はどうですか
 やっぱり部員が100人近くいて、4年生でも出られない人がいるのに関わらず出させてもらっていることに感謝しないといけない。当たり前なことではない。自分のためにっていうのもあるけど、チームのために、出られない人の分まで頑張っていかないといけない。明治でAチームで出るという自覚をプレーに出していかないといけない。やっぱり紫紺を着て試合に出るのは外から見てかっこいいですし、紫紺のありがたみ、かっこよさを再確認できた。これを1月の最後の大学選手権の決勝までずっと着られるように、日本一を勝ち取ったときにそのフィールドで着けていられるように頑張っていきたい。

――ここまで無傷の4連勝で来ました。11月から慶応、帝京大、早稲田と強豪校との対戦が続きます。シーズンが佳境になり、レギュラー争いも激しくなると思います。今後の意気込みは
 チームとしてここからがヤマ場で、それは部員全員が自覚していることなので、もっとみんなでハードワークをしていかないとこれからの戦いは勝てないと思う。個人的には夏から復帰してまだまだ伸びることがあると自分で感じるので、自分に厳しくやっていく。持ち味のラン、パスを磨いていきたい。今日(日体大戦)の自己評価は全然良くなかったので50%。慶応からは100%でできるように準備していきます。

◆尾又寛汰(おまた・かんた) 商3 国学院栃木高出 172cm・82kg

[坂本寛人]

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