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要所ではマウンドへ声を掛けに行くことが多かった


東京六大学野球 2015〜秋〜  (34)リーグ戦後インタビュー 善波達也監督  

 あと1勝だった。法大1回戦に勝利し完全優勝に王手を掛けたが、2、3回戦に連敗。自力優勝は消滅し、早慶戦で早大に優勝を決められた。明治神宮大会での日本一を目標としていたが、道半ばで悔しすぎる幕切れとなった。
 善波達也監督にも悔しさだけが残った。現役時代、監督時代を含めて優勝へ王手を掛けてからの転落は初めての経験。期待に応えられず「残念」と繰り返した。わずかに頂点に届かなかった今季、そして4年間を戦った4年生への思いを語っていただいた。(この取材は11月11日に行われたものです)

――今シーズンを振り返ってみていかがですか
 成果は優勝争いができたことくらいですね。竹村(春樹内野手・政経2=浦和学院)と吉田(大成内野手・国際3=佼成学園)が1シーズン通して経験したことくらい。それがすごいかといえば全然だし、まだやることがいっぱいあります。優勝争いの中で2人が経験しただけです。
夏からランナー一塁からチャンスを広げる打撃をやりましたが、それが全くと言っていいほどうまくいかなかったことが残念です。引き続きそこが課題になっていきます。

――優勝に足りなかった部分はどういったことがありますか
 最後は点を取られるし取れないというところです。打撃も理想の打撃と、勝ちにつなげる、この試合は負けられないという時にやる打撃は違います。そこでみんな自分の理想を追いかけている感じで、ここ一番勝つためにはという内容の打撃ができていなかったです。

――優勝へ王手が掛かってからの雰囲気は
 プレッシャーはなかったと思います。悪い雰囲気でもなかったし、2回戦は負けましたが、3回戦に勝てばよかったですし。その時のやるべきこと、出塁するには、つながるには、この作戦ならどっちに打ったらいいかなどができなかったです。教育し切れなかったのもあります。

――法大3回戦前に伝えたことはありましたか
 役目を果たすこと、責任持ってやることは1年間言い続けていました。王手が掛かってから何か特別言ったことはないです。
 応援してくれている人に勝って返すしかないのでね。頑張りましたじゃすまないので。残念でした。自分自身も王手を掛けて落としたのは初めてでした。1回戦勝っても大変なのは思いながら、それを乗り越えようとやっていましたが、それがうまくいかなかったです。誰かがやればいいものを誰もできなかったです。自分も含めてね。もし采配ミスがあったとしたら、それを消してくれる誰かがいてほしいし、チームがうまくいかなかったら自分が言葉やアドバイスで変えてあげないといけないし。それがトータルで1点を取ることができなかったということです。

――一方で、シーズン序盤から4カード目までは盤石な野球のように見えましたが
 すっきり勝っていくわけではなかったですが、何とか勝つということができていたのかなと思います。勝ち負けという面では最後のカードだけですね。

――勝って反省という言葉が合言葉になっていたようですが
 それだけミス、思うようにいかないことが多かったということです。うまくいかないからこっちもそういうしかなかったです。負ければ終わりのパターンがところどころある中で「勝って反省できてよかったな」と。

――春のチームと比べて成長はしましたか
 春は誠志郎(坂本主将・文4=履正社)がケガ明けでゲーム感なくやっていて、ばたばたと試合をしていました。秋はキャプテンとしても守りの面でも誠志郎の存在が大きかったです。

――バッテリーは今季いかがでしたか
 柳(裕也投手・政経3=横浜)は最終戦が一番良かったです。すばらしい投球でした。誠志郎のリードもそうですが、ボール球を意識的に投げさせていました。打たれる確率が低い方へという投球が意識してできていたのが一番の成長じゃないかな。本人もたぶん手応えがあったと思います。キャッチャーのリードも含めてですが、要求にしっかり答えられることが良かったと思います。
 上原(健太投手・商4=広陵)は「俺に任しとけ」という気持ちでリリーフの場面ではすごいいいものを見せてくれました。何か違う自分を出せているのに、先発をするとフォームか何かしっくりこないような感じでした。

――春に比べてチーム失策数が11から4に減りました
 二遊間では竹村の方がところどころいいプレーをしていました。ただチームとして失策4つが良くは思えないです。失策にならない大きなミスがあったりして、そこを考えると自分の中では守備が改善された感じはないです。勝ってよかったという感じがずっと続いていたのが最後勝ち切れないところに、1年間ずっと同じレベルで野球やっていたんだなという感じを受けました。

――攻撃では四死球70と犠打31がリーグ断トツでした
 柳は安定していましたから、取れる点を積み重ねておけば柳がきちっと抑えてくれると思っていました。大量点を取れるわけではないので、積み重ねて何とか勝ちにたどり着ければという感覚でやっていました。

――打順を春から少し変え、上位は固定して戦いましたが
 山(俊外野手・文4=日大三)が2番というのは、彼にとってはよかったと思います。菅野(剛士外野手・法4=東海大相模)がもうひとつ、二塁打を意識したのか引っ掛ける打撃をしていました。菅野がつながるとまたリーグ戦全体が違った感じになっていたと思います。あそこまで苦しむとは思っていなかったです。力みなのかな。
 菅野の後ろの佐野(恵太内野手・商3=広陵)にチャンスで回ることが多かったですが、もう少し肝心なところで打ってほしかったです。

――シーズン終盤に山選手が離脱しましたが
 結果的に痛かったです。あれだけ打っていたので。何とかあいつがいなくても勝ちたかったです。でも山がいなくても勝つ場面はあったので、それだけではないですね。

――また、開幕前に学生コーチの存在感を挙げていましたが、シーズン中はいかがでしたか
 よくやってくれました。すばらしいです。それだけに勝ちを味わわせてあげたかったです。
 打てないバッターに散々投げていましたよ。どれだけ投げるのかというくらい。投げ終わった後にアイシングをしながらやっていました。それに応えられなかったチームは残念出すね。

――個人記録では山選手と菅野選手がリーグ記録を更新しました
 山は最後故障で残念だったけど4年間丈夫にやった成果です。菅野もそうです。1年生の頃から自分のいいところを出してきて、多少波がありながらも4年間やった成果です。

――プロへ行く3選手に期待することは何ですか
 4年間一定以上の成長をしたので、プロではいいところは伸ばし、うまくいかないところは努力して、行った先の人に力を借りて長くその世界で飯が食えるように頑張ってほしいです。
 誠志郎はプロのスピード感に慣れないといけないし、慣れていくと思います。あとは自分の良さを出してコミュニケーション能力があるので先輩と話をして自分を分かってもらえるようにしてもらいたいです。
 上原は伸びしろがまだまだあるので、しっかり体を鍛え直してほしい感じです。
 山はきっと苦労するだろうと。今までもそういうことを乗り越えて一定の成果を出してきたので、苦しいことを乗り越えられる精神状態で野球をしてもらいたいなと思います。

――4年生との印象的な出来事は何かございますか
 こうなると最後勝てない方が印象に残ってしまいます。今のところそっちの方が強いです。

――4年生にどんなことを伝え、今後に期待することは何ですか
 人生はうまくいくことばかりじゃないよと。ここにいる子たちはうまくいっている方の子なので、うまくいかなかったことがこの後の人生でうまくいくように。いい人生を歩んでと伝えました。下地はできていると思います。
野球を続ける人、野球を辞めて働く人、いろんな歩み方がありますが、社会に貢献できるようになってほしいです。

――ありがとうございました。

[森光史]

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