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主将の松本はプレーでもチームを盛り立てる

明大スポーツ  史上初のインカレ連覇! 関西学大に逆転勝利で2冠目をつかむ/全日本大学選手権

◆11・7〜28 第7回全日本大学選手権(駒沢オリンピック公園陸上競技場他)
▼11・28 決勝戦(駒沢オリンピック公園陸上競技場)
 ○明大7―6関西学大
スコア
チーム前半後半合計
明大
関西学大



 史上初のインカレ連覇達成だ!相手は3年連続決勝進出の関西学大。昨年覇者の明大は先制のシュートを決めるも、その後ペースを奪われ1−6とリードを許す。しかし後半、松本理沙主将(文4=長崎北陽台)などの得点で猛攻を開始。追いかける展開に苦しみながらも、主導権を渡さず着実に得点を重ねた。最後は寺西志保美(農3=駒場)が鮮やかな逆転ゴールを決め、最終スコアは7−6。劇的逆転勝利で、学生日本一に輝いた。

 苦しい試合を乗り越えた。試合終了を告げるホイッスルが鳴ると、選手たちはコートの中心に集まって肩を組んで抱き合った。そして、応援してくれたスタンドのチームメートに向かって力いっぱいのガッツポーズ。「これ以上の試合はない」(佐久間千夏・法4=所沢西)。最後まで、誰一人として諦める者はいなかった。スタンド、コートが一体となり、129人全員でつかんだ学生日本一だ。

 前半は悪夢の展開だった。「負けている展開は予想していた」(松本)と3年連続の決勝進出を果たした関西学大相手に接戦を予想。しかしその予想をはるかに上回る苦しい展開が待ち受ける。試合開始早々1点を先制するも、その後のシュートはことごとく相手のゴ―リーに阻まれる。序盤こそ明大のリズムで攻めるも、ミスが出はじめると徐々に関西学大のペースに。1点、また1点と点差を広げられ、前半が終わるころには1−6と大きくリードされた。「点を狙いすぎて、焦って硬くなっていた」(佐久間)。前半を終えコートサイドに引き下がる選手たちの表情は険しく、暗雲が垂れ込めた。

 ハーフタイムで選手間に飛び交った言葉は「いつも通りにいこう」。そして「1点1点積み上げて後半に逆転しよう」と主将の松本が言葉を続けた。すると後半は相手の勢いに押され攻撃を急いでいた前半とは一変、じっくりと自分たちの形で攻めるようになった。着実に得点を重ね5−6にまで詰め寄ると、相手ゴ―リーが前に出たところを狙い、佐久間が渾身のシュート。「シンプルに空いているスペースに打ち込んだ」ボールはネットを揺らし、同点に追いついた。
逆転ゴールを喜ぶ寺西(左)
逆転ゴールを喜ぶ寺西(左)

 紙一重の勝利だった。終盤、明大のブロッキングをきっかけに関西学大ボールへ。すかさず関西学大にシュートを放たれるとボールはゴールネットに突き刺さった。関西学大の歓声を横目に「かなり焦った」(寺西)。だが、オフサイドの判定でノーゴールとなり最大の危機を乗り越えた。その直後、再び敵陣に攻め込むと、味方のトスをうまく拾った寺西が軽快にディフェンダーをかいくぐり逆転ゴール。まさに”ドラマチック”な逆転劇を披露し、会場一体を魅了した。

 学生日本一。これはあくまでも通過点だ。「笑って終わりたい」と松本。2年連続の日本一へ、残す試合はあと二つ。全日本選手権はクラブチームが相手となる。「個人の強さやレベルは全然違う。明治らしくエンジン全開で勝ちに行けたらいい」(寺西)。優勝しても挑戦者というスタンスは変わらない。明大らしく、明るく、元気に全日本2連覇を成し遂げてみせる。


[星川裕也]

チーム全員で成し遂げた快挙だ
チーム全員で成し遂げた快挙だ

















試合後のコメント
松本

「関学さんは今年6月に試合した時には負けていて、9、10月にした試合も2点差の試合という、本当に力強く、技術もあるチームだということは分かっていました。相手が本当に強いチームだからこそ、1点差でもいいから絶対に勝とうという気持ちで試合に臨みました。去年は勝ちましたが、今年は新たな挑戦者として、未熟なチームですので、やることをしっかりやろうということをみんなに伝えていました。みんな挑戦者として「やってやろう」という気持ちで、誰一人気持ちを緩ませず真剣に臨んだと思います。(前半の劣勢は)点差的には少し予想外でしたが、負けている展開っていうのは予想していたので、負けていること自体には焦りはありませんでした。ただ、自分たちがやらなければならないことができていないという状況でした。ミスが多かったです。(前半終了後)まずヘッドコーチが「やることをしっかりやろう」と言って、自分たちが今まで練習し続けてきたことをきちんとやれば、絶対に点数は取れるので。でもそこが焦りになってはダメなので、私は焦らなくていいから1点1点積み上げて後半に逆転しようと伝えました。(後半の1点目)しっかりこれを続けていけばいけるなって自分は確信しました。前半から負けたとは思っていないですけど、急いで点を取りに行くというよりは、みんなでボール回しながら確実に1点を取りにいったので、その確実な1点は続くなと。(点が入るたびにスタンドに向けてガッツポーズ)自分たちは今、部員が129人いて、12人しか試合に出られません。試合に出ている人たちが毎日頑張っているわけではなくて、ほんとに129人全員が自分に向き合って頑張っているチームなんです。だから、試合で決まる1点というのは、その決めた人の1点かもしれないけど、いろんな人の想いや、いろんな人の毎日の努力が重なってつかんだ1点だと思ってやっています。だから、全員でスタンドもみんなで1点に対して喜んでいます。(親子制度など遊び心のある工夫)一人一人が目標を明確にし、その目標を共有しています。(ここで見えた課題は)メンタルの弱さですね。自分たちがやってきたことを冷静に確実に、コートの上で表現するということができるメンタルの強さをしっかりつけていかないといけないと思います。やってやろうという気持ちや、やらなければという使命感がある分、自分や四年生は焦ってしまうので、冷静になれるようお互いに指摘し合いながらやっていきたいです。今日の前半はそこが空まわりしました。(優勝を決めた直後の心境)もう感謝しかないですね。自分がここでラクロスできて、主将を務められているのはいろいろな人が助けてくれて、支えてくれているからできていることなので、感謝の気持ちで一杯ですね。あと2試合、笑って終わりたいと思います。3年生の寺西ひとみと松本さくらが試合に出ているのですが、やっぱりその子たちが冷静にやってくれたので、4年の空まわりを抑えられました。挑戦者として新たに三冠、関東学生一、学生日本一、日本一と取りたいと思っています。あと一ヶ月、成長しなければいけないですし、チームに伝えていかなければならないこともたくさんあるので、妥協せず最後までやり抜きます」

佐久間
「本当にうれしいの一言です。前半結構厳しい展開になって、信じていましたが負けるかなと不安になったんですけどみんなの顔見たらもうみんなワクワクしているような感じで、自分がそこでへこたれちゃいけないなと思ってみんなで楽しもうとのぞんだら勝てました。前半はオフェンス陣が攻めあぐねてしまったというのは正直なところで、でも盛り返せて、いつもの自分たちの練習どおりにやったらうまくいきました。そこのギクシャクしてしまったところが最初離されてしまった原因かなと思います。今年の関学は1人1人が自分で点を取ってやろうとみんながキーマンという状態で、昨年とはその点が違いました。そこを油断せず1人1人を対策して守って攻めてと準備をしていました。前半は最初からあっちがドローを取って攻めるという展開で全体が焦っていたんだと思います。そういうところでみんな点を狙いすぎちゃって焦って硬くなってたのかなと。ハーフタイムではオフェンスの少し準備不足もありまして、でもそこでいつもどおりの練習の成果が出ていないという話をされて、本当にいつもどおり立て直してやろうということでやりました。後半はシンプルなオフェンスというイメージでやって、それでも全然2点目が取れず厳しかったんですけど、そこでみんなが粘って点を取れたのは良かったと思います。部員1人1人が絶対負けたくないという気持ちを持って臨めたのが一番の勝因だと思います。(同点ゴール)決めてやろうとは思っていなかったのですが、シンプルにゴーリーだけを見て空いてるところに打つとやったときに、相手のゴーリーさんは前に詰めてくるというのがあったので、動いたところを空いたスペースに打ち込むということでいつもどおりを意識してやったら結果同点にすることができました。ゴールネットが揺れた瞬間は本当に気持ちよかったです。それでみんなも集まってきてレン最高と言ってくれて、本当にやってて良かったなと思うくらい幸せな瞬間でした。リード奪ってからはいつもの展開で前々から話していた通りに1点リードしたら絶対にボールを奪わせないオフェンスをやるというのを体現できました。昨年は圧勝してその中でもうれしかったんですけど今回は接戦で、特に自分も得点できたのでこれ以上の試合はないなと正直思いました。ただ次も2戦控えているのでそこでも絶対自分たちのいつも通りは崩さずやっていきたいと思っています。今年の明治が始まってから日本一というのをイメージし続けてきたたまものだと思います。松本さんであったり、AチームだけでなくB、Cチームもみんなが日本一の舞台を毎日毎日イメージしてやってきたのでそれが結果につながったんだと思います。全日本に向けて、やってきたことは変わらないと思います。相手をリスペクトして臨むだけだと思うので、そのベースは崩さず、練習を試合のようにやって試合は練習のようにやるというのを徹底していきたいと思います。今日は本当にみんながイメージしてきたものの結晶だと思うので、まあまだでもここは通過点で今日は喜びますけど明日から切り替えて全日本に向けてやっていきたいと思います」

寺西
「前半はすごくハラハラしていたが、絶対に負けないという気持ちがあったので試合後ドラマチックな展開が待っているというワクワクでずっとやっていました。前半はやろうと決めていたことができていなかったので自分たちでやると決めたことをやっていこうということをハーフタイムで話しました。関西学院大学は1対1のディフェンスがすごくうまい。そのディフェンスをどうやって崩す方法がうまくできなかったのでその崩し方とドローが前半はほとんど取れていなかったのでそこを修正して後半に臨みました。ここからいかに自分たちのペースで勝ち切るかということを意識していて、点が入ったから浮かれるということなく、どうやって勝つか、ボールを失わないで自分たちのペースでラクロスをすることで頭が一杯だった。勝ち越し点を決めても余裕はなかったが、あとは会場のみんなと喜ぶだけという気持ちにはなりました。同点直後の関西学大がゴールネットを揺らした時はやばかった。オフサイドになってなかったら優勝は厳しかったと思う。相手のミスだったので良かったのですが、実際はかなり焦りました。MVPは本当にうれしかったです。狙っていたわけではないですが、勝ちに貢献していることを結果で示したいと思っていたので今回取れて良かったと思っています。関東リーグ戦から強い相手と戦ってきて、存在すべきキーマンの友達もいる。点差がついた試合も多くあったけど簡単に勝てたわけではなく、自分たちがしっかり対策して試合に臨んだ結果だと思っている。関東リーグを勝ち抜いたからこそさらに強くなった状態でインカレに臨めました。関東リーグでの戦いが私たちの成長の糧になってくれたと思います。関西学院とも練習試合で1勝1敗だったり練習試合で負けたりしているが、そこで課題が見つかっている。結果だけ見ると関東リーグから公式戦は無敗だけど、FINAL4の立大戦とか苦しく中身がある試合が多くあったのも事実だと思います。余裕だと思ったことはないし、一戦一戦勝ちにこだわってきた結果が無敗という結果につながっているのだと思う。全日本選手権はクラブチームとの対戦になので個人の強さやレベルは全然違います。そこに今まで通り全員で向かっていけるように個人個人をしっかりリスペクトしながらも対策をとって、明治らしくエンジン全開で勝ちに行けたらいいと思います」


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