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貴重な追加点を挙げた瀬川

サッカー部  攻守で圧倒! 中京大に3−0完勝で初戦突破/全日本大学選手権

◆12・8〜12・19 第64回全日本大学選手権(浦和駒場スタジアム他)
▼12・10 2回戦 対中京大戦(川口市青木町公園総合運動場)
  〇明大3―0中京大戦
[得点者]
前半23分 和泉(←藤本)
後半14分 瀬川(←差波)
後半22分 山越
≪出場メンバー≫
GK 服部
DF 早坂、山越、小出、橋
MF 瀬川(→金原=後半43分)、差波、柴戸、土居(→三苫=後半36分)
FW 和泉(→道渕=後半17分)、藤本
 磐石の勝利で初戦を突破した。関東第2シードとして2回戦からの登場となった明大は1回戦の逆転勝利で勢いに乗る中京大と対戦。立ち上がりは若干の硬さも見られたが、前半23分に和泉竜司主将(政経4=市立船橋)が先制点を挙げ主導権を握る。リードして折り返した後半には瀬川祐輔(政経4=日大二)のボレーシュートと山越康平(法4=矢板中央)のPKで2点を追加。90分を通してのチームディフェンスも機能し、3−0の完勝で見事に準々決勝進出を決めた。

 
和泉は先制点を挙げ流れを引き寄せた<
和泉は先制点を挙げ流れを引き寄せた

 流れをぐんと引き寄せる先制点だった。0−0で迎えた前半23分、和泉の右足での狙いすましたシュートがゴールネットを揺らす。主将でエース、絶対に欲しかった先制点を奪ったのはやはり背番号10だった。中盤で前を向いた瀬川からペナルティエリア内の藤本佳希(文4=済美)へ斜めの早いパスが送られると、スイッチが切り替わる。絶妙なタイミングでエリア内に侵入した和泉は、藤本のヒールでの落としを「流し込むだけだった」とダイレクトで冷静に沈めた。立ち上がりからのチャンスをなかなか決め切れず。つかみ切れていなかった流れを完全に手中に収めた。
 冷静かつ大胆に右足を振り抜いた。勝負を決める2点目を挙げた瀬川は「自分でもびっくりした」と謙虚にゴールシーンを振り返る。セットプレーから一度は跳ね返されたボールを和泉が拾うと後方の差波へ。瀬川は「さっしー(差波)からいいボールが上がってくるのは分かっていた」とエリア内でポジションを取り直す。フリーになると、後は差波の鋭く曲がるクロスボールをミートするだけだった。ゴール右隅に突き刺さったボールを見届けると、飛び跳ねて大きく手を振り上げた。4年の夏にようやく定位置をつかんだ瀬川はこの試合のマンオブザマッチ。「これが最後なので絶対に優勝したい」(瀬川)。いまだ無冠の4年生の意地が勝利をもたらした。

 
攻守において質の高さを見せた<
攻守において質の高さを見せた

 明大「らしさ」が存分に発揮された。攻撃では少ないタッチ数とテンポの良いパス回しで相手に出どころを絞らせない。パスワークから藤本、土居柊太(政経2=浜松開誠館)らがドリブルで前に突っ掛け攻撃にアクセントを加えた。守備では高い位置でのプレスからパスコースを制限すると、CBの山越、小出悠太(政経2=市立船橋)が素早い出足で相手の起点となるところをつぶす。「選手たちがピッチの中でよく考えてくれた」と栗田大輔監督。GK服部一輝(法3=札幌大谷)のコーチングは90分間響き渡り、誰ひとり集中力を欠く者はいなかった。相手が1試合消化しているだけに、どうしても後手に回りがちとなるシードでの初戦だが「良くはなかったけど、うまくいかないという前提でみんな取り組んでいた」(和泉)。割り切ったプレーで重要な一戦を制した。

 準々決勝の相手は関東リーグのライバルでもある順大。プレーオフでインカレ出場を決めた順大は1回戦を逆転で勝ち上がり、2回戦でもそのレベルの高さを見せつけた。今季リーグでは2勝を挙げてはいるものの「リーグのことは関係なしに、どっちの勝ちたい気持ちが上回るかだと思う」と藤本。リーグ戦から格段に質を上げてきた順大に対する慢心はない。昨年涙をのんだ初戦を突破した勢いそのままに、関東勢対決を制し準決勝への切符をつかむ。

[鈴木拓也]

試合後のコメント
栗田監督

「初戦の難しさはあったが、選手たちがよくやってくれた。昨年は何かを気にしすぎてネガティブになってしまったので、今年は積極的にやろうということを統一していた。あとは選手たちがピッチの中でよく考えてくれた。そのあたりが勝利につながった。交代した道渕にしても三苫(元太・政経4=アビスパ福岡ユース)にしても最後の金原(唯斗・農2=ジュビロ磐田U−18)にしてもチームに元気を与えてくれたので、どんどん前にいけたのかなと思う。期待通りだった。相手のラインとかプレスバックの距離がちょっとあったので、いくところといかないところをはっきりとさせた。無理だったら後ろから追い越すのを待つということを統一していた。今はツートップが非常に切れていて、守る方からしてもやり切れば和泉か藤本が点を取ってくれるという良い雰囲気がチームにある。(瀬川の2点目は)夏を過ぎてから一対一に積極的に自信をもっているのと、元々身体能力の高い選手なので今日点に絡んだことは彼にとって大きかった。なかなかいいボレーシュートだった。(準々決勝の順大について)今日見ていても順天堂大学は非常に強かったし、リーグ戦とも質が違った。しっかりと今日の分析をして、一戦一戦勝っていきたい」

和泉
「(得点シーンについて)最初は中に入るイメージを持っていて、でも佳希がいるのが分かったので、佳希のヒール、後ろに入ればマークが付いていなかったので、フリーで佳希もいい落とししてくれたので、流し込むだけだった。(立ち上がりについて)良くはなかったけど、うまくいかないという前提でみんな取り組んでいたので、相手は2試合目ということもあって、悪くはなかったかなと思う。でも、途中からテンポが悪くなって、相手のペースになった。一つ一つのプレーで流れが変わるので、イージーなミスもそうだし、後ろ向きなミスをなるべく、前から守備が始まる前でのミスにしないといけない。後ろだと自分たちが置き去りになってしまうので。前半はボランチ同士のやり取りだったり、全体的にうまくいってなかった部分だと思うので、入りという部分ではこんな感じなのかなと思う。想定通りだった。前半にもう1点欲しかったというのが本音なので、自分が決めていれば、前半のうちから楽だった。そこは粘り続けるしかないと思うので。(昨年と比べて)浮ついた感じはなかったし、しっかり自分たちもアップからやれていた。昨年のことはあまり意識していないけど、自分たちのやりたいことができずに、終わってしまったのは悔いとして残っているので、少なからず生きたかなと思う。まずは次に向けて準備したい。次に勝たないと先がないので、うまくいかないこともあると思うけど、チーム一丸となって今までやってきたことを出すだけだと思う」

瀬川
「初戦ということで難しいゲームになるということはみんなで話をしていたので想定内だと思う。課題も出て結果的には次につながるいいゲームができたと思う。個人としては後半20分過ぎから運動量が落ちてしまった。その中でも前に仕掛ける意識は試合前から監督に言われていたので、そこに関してはできていたかなと思う。(ゴールシーンは)1点目はさっしーがボールを持ったときに早坂が高い位置を取ってくれれば、ギャップが空くのは分かっていた。その前のシーンで佳希に斜めのパスを入れたシーンがあって、そこを見ておけば相手も崩れると思った。佳希がちょうどいて、竜司も見えたので、イメージ通りのいいゴールだったと思う。2点目は自分でもびっくりした。それでもさっしーからいいボールが上がってくるのは分かっていたし、前半からセンタリングに入っていこうという意識はあったので、うまく僕のとこにくるなというのは上がった瞬間に分かったのであとは当てるだけだった。自分の中ではあそこでトラップするイメージはなかった。昔はボレーも苦手ではなかったので、自分の中では昔のプレーができたのかなという思いもあるし驚きもあった。大学入ってからボレーで決めたのは多分初めてだと思う。(DFとの駆け引きは)DFが自分と横並びにいたのでそんなに気にはならなかった。ボールに対してリアクションで動いて当てればいけるかなと思った。まだタイトルは取れていないし、大臣杯も準優勝という悔しい結果に終わってしまった。大臣杯では決勝で思い切ったプレーができなくて悔しい思いもしたし、これが最後なので絶対に優勝したい。攻撃の選手なのでもっと点を取らないといけないし、点を取ることで自分も乗ってくるのでもっと得点に絡んでいきたい」

差波
「どんな相手でも初戦に勝ちたいと思っていたので、難しい試合になったけど、勝ち切ることができて良かったのかなと。自分の所にプレッシャーに来るのはわかっていたので、そこはがせばチャンスになるかなと思っていた。前半は自分で持ってサイドに行くシーンもあったけど、あまり上手くいかなくて、後半はいつも通りロングパスを使って、2点目のアシストもできた。相手の状況によってプレーを変えるのは、今日は特に修正できたと思う。前半のはがすところで、はがし切れればもっと流れも良くなったと思う。結果的にチームが勝てて良かった」

藤本
「勝って次につなげられて良かった。トーナメントの初戦としてはいつもよりもみんなすんなり入れたと思う。あまり硬さは感じなかった。(1点目のゴールシーンは)あの前に同じようなシーンがあって、僕がシュートを打ってDFに当てていた。また同じようなシーンで相手が食い付くと思っていたら、いいタイミングで竜司がきたので狙い通りだった。(ゲームを通してアグレッシブだったが)それは絶対にやらないといけないことだし、個人としては点が取れなかったので不満もある。チームとして勝てたことには満足している。負ければ終わりなのでこれまで4年間明治で育ててもらったんだという気持ちを出したいと思うし、このメンバーで少しでも長くサッカーするために勝ちにこだわっていきたい。(準々決勝の相手となる順大について)やりやすさはあると思う。順天堂は結構つないでくれるし、それが向こうの長所でもある。僕らは逆につないでくる相手をはめる練習もしているので、それがはまれば十分に勝つチャンスはあると思う。イメージとして負けていないということはあるが、トーナメントなのでリーグのことは関係なしに、どっちの勝ちたい気持ちが上回るかだと思う」

山越
「昨年も初戦で負けているので、初戦が一番大事になるという気持ちで臨んだ。うまく前半のうちに先制点を取って落ち着いたのはあったが、自分たちの中盤でのミスでピンチを招くこともあったのでそこは次に向けての課題だと思う。それでも初戦を0で抑えて3点取って快勝できたことは良かったと思う。(守備面でのリスク管理は)前の試合のスカウティングをして相手の9番に入れてくるのでまずはそこを跳ね返すのと、10番がうまいのでそこをボランチが捕まえるのかCBが押し出すのかという話はしていた。あまりピンチもなく終われたことは良かったが、次の順天はまたレベルが上がって今日みたいに少しでもスキを見せたらやられると思う。次に向けてしっかりとみんなで話して臨みたい。空中戦ではほとんど負けなかったが何回かスキを見せたというか、やられてもおかしくない場面があったので突き詰めていきたい。(PKは)佳希が蹴ると思っていたが、監督が蹴れというので蹴った。いきなりだったが冷静に決められて良かった」

服部
「今日は相手が1回戦勝ち上がってきたチームで流れがあるということで、守備から入って攻撃に移ろうという明治の鉄則をみんなが忠実にできていて、それが勝因だと思う。入りも下からしっかりつなげられて、前にいけていたので、そんなに硬さはなかったと思う。気をつけるとしたらセットプレーが危なかった。それ以外に関しては、失点する感じはなかったかなと思う。得点を取った後を大事にしていたので、しっかりDF陣から声を掛けて、締めるのができていた。1点を取って気が楽になったのもあると思うけど、その分相手にボールを持たれる時間が長くなってしまったけど、ブロックをしっかりつくれていたと思う。(トーナメントで)失点は大きいので、細かい部分でみんながこだわってできている。後期のリーグ戦でも自信がついたし、前期みたいにぽろっと失点することはないと思う。(次節に向けて)一人一人の技術が高くて、パスを回してくるチームだけど、今までやってきた組織での守備を崩さなければ失点はないと思うので、前線が点を取ってくれるのを信じたい」


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