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航空部  関東大会事前インタビュー

 
 関東学生グライダー競技会が12月21日から7日間、埼玉県にある妻沼滑空場で行われる。全国大会への出場権が懸かる今大会。明大からは和田のどか主将(農4=大宮)、鈴木貴大(理工4=明大中野)が出場し、六大学戦時よりも性能の優れた機体で挑む。その分操縦は難しくなるが、十分に練習を積み、自信もつけてきた。他大の分析をもとに向上をはかる2人。和田主将は周回(各地点を回りポイントを獲得すること)を六大学戦で果たしておらず、雪辱に燃える。鈴木は風に左右されないフライトを目指す。高みを見据える2人に意気込みをうかがった。(この取材は12月13日に行われたものです。)

和田選手
――以前の大会と使用している機体が違いますが

 六大学対抗戦で使ったASK23は元々あった機体で、どちらかというと乗りやすさメインで出ている機体。機体によって例えば沈下率(落ちる速度)や、滑空比(落下と前進の比率)が違ってきて、大会では重要になってきます。今回のD1は大会用に近づいたもの。性能的には上がるけど、操縦もその分難しい。すぐスピンに入りやすかったり、うまくないと乗りこなせない機体だけど、この関東ではより良い機体でフライトができます。
――関東に向けての訓練は振り返ってみていかがでしたか
 やっぱり滞空すればするほど学べるものはたくさんあるから、特に天気の良い日は学べるものがたくさんありました。監督、教官は私が呼んで来ていただいています。
――後輩にはどういう思いがありますか
 私たちの代は下級生のころ飛べなかったから大変でした。でも後輩たちは下級生のうちから大会に出てほしいとは私の中で目標があって。たくさん経験を積んでほしいので頑張ってほしい。私は誇りなんですけど、この代で訓練が多くなって練習がすごく多くなりました。発数(1日に飛ぶ回数)も私たちはすごく増やしましたね。一人ひとりの発数を伸ばすことができました。訓練は学生主体でやらなきゃいけないけれど、それを効率的にできたのは自分の代では誇りに思っている。
――関東大会への意気込みを最後にお願いします
 関東大会は次につながる大会がある。昨年は(明大が連盟に加入し)初めて出場して全国にも行きました。今年も全国には行きたい。(六大学戦で)私は鈴木と違って、天候も悪くてあまり飛べていなくて。周回が妻沼でできていないので、まず周回をして。得点につなげたい。

鈴木選手
――六大学戦からご自身の変化は

 機体へも徐々に慣れていったというのがありましたし、他の上手い人の飛行がなんでそういう飛行になるのかというのがちょっとずつですけど分かってきました。そこは上達しているのかなと思いますね。
――関東大会に向けての問題や課題はありますか
 風に対応できるフライトをしたい。(冬は風が強くなるため)昨年の大会でも風速10mくらいでていましたね。サーマル(上昇気流)の旋回だと風に流されてしまう。注意しないと自分の位置というのも曖昧になってくる。安全面ももちろん、技量さが出てしまうので気を付けたいです。
――OBの方々から訓練アドバイスはありましたか
 うまい人の後について行くこと。あとは機体の傾き、サーマル旋回の傾きは今までよりはもっと強く、深く入れろという風に言われました。
――航空部は選手以外のサポートが欠かせない部ですが、選手の立場からどうですか
 みんなにはよく働いてもらっているなという感謝の気持ちです。自分としてもせっかく後輩に見せるのだったら格好良いフライトをしたい。モチベーションが上がりますし、大会もなるべくイメージとして良い方向に流れをつくっていきたいです。
――関東大会は全国の舞台にもつながる大会ですが、目標はありますか
 大会は得点が前提になるので、とにかく浮くこと。浮くための技術、根性。チャンスを狙っていければなと。冬だとサーマルは弱いし、風が強い。なかなか難しいが、それを乗り切って粘るというのが重要になってくるので頑張りたい。
――最後に意気込みをお願いします
 少しでもチャンスをつくらないといけない。出場機体が増えるので、発行機会自体もそもそも少ない。でもそこを最大限に生かしていきたいです。何もできずに0点で返ってくるというのは嫌なので。自分たちの下の代がかなり育ってきているというのもあるので、チャンスをつかむ姿というのを見せれればなと思います。
早めの台頭に期待が懸かる渡邉
早めの台頭に期待が懸かる渡邉

★新入生紹介★
 今年は5人が航空部に入部した。その中の1人、渡邉はるか(理工1=西)は周囲からの期待が大きい新星パイロット。彼女が入部した決め手は毎年4月の終わりごろにある体験フライトだ。初めてのグライダー飛行を経て感じたことは、目に飛び込んできた広大な景色、そして空を飛ぶ感覚、楽しさ。数分間の“空旅”が渡邉を空の世界へとのめり込ませた。
 大会出場までに多大な練習量を必要とするため、近年では選手登録は4年生になってからが多い。しかし渡邉は「3年生の時に試合に出られたら」と先輩越えを誓う。目標を成就させるためには毎回後ろに乗る教官から出される課題を消していかなければならない。「4年間グライダーのスポーツをやるのだったらそれなりの結果も残したい」。早い時期からの台頭を目指し、渡邉は今日も空へと飛び立つ。
上空からの景色
上空からの景色

☆明スポ記者、空を飛ぶ☆
 航空部の御厚意で、グライダーに乗せてもらった。航空部のグライダーはエンジンがなく、上昇気流に乗って高度を稼ぐ。離陸する時はウインチというワイヤーを巻き取る装置を使い凧上げの様にして飛ばす。凧上げで例えると、ウインチが人間、グライダーが凧、ワイヤー(グライダーとウインチをつなぐもの)が凧糸だ。ある程度の高度になるとワイヤーは飛行機と切り離される。その後は高度を保つためにどうすればよいか、次はどこに行けばよいのかなど、常に策略を巡らせなくてはならない。まさに“頭脳のスポーツ”だ。
 自分が乗ったのは教習用の2人乗りグライダーで、明大航空部OBである折原正規監督が後ろで操縦してくださり「今日は天気が良くないから370M(高度)くらいだね」と教えていただいた。天気が良ければ1000M以上行くのだそう。それでも東京タワー(333M)よりも高い地点から見える景色は民家がミニチュアのように小さく見え、地平線も分かり、広大な景色に心奪われた。離陸から着陸などは普通の飛行機と全く同じ感覚で、上昇気流でふわっと上がる時はさながらジェットコースターのよう。乗っているだけでも楽しいのに、自分で操縦したらどれほどすばらしいのだろう。航空のとりこになる部員さんの気持ちも分かる気がした。

関東大会で好成績を狙う
関東大会で好成績を狙う

[木村亮]

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