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2年目のシーズンを迎える


東京六大学野球 2016〜春〜  (13)慶大戦事前インタビュー@ 大久保監督、重田主将、沓掛選手、山本瑛選手  

 
大久保秀昭監督
――大学を率いて1年が経ちましたが、振り返ってどんな1年でしたか
春3位、秋3位というところを考えると、やっぱり悔しいかなというのはあります。最後の早慶戦まで優勝の可能性を残しながら両方とも連敗で、目の前で早稲田に優勝を持っていかれたというところでさらに悔しいかなと。そんな1年でした。時間的にはあっという間に終わったかなというのがあって、色々なことを理解したりだとか、学生というところの部分でちょっと時間が足りなかったと思うことはありましたね。

――もっとチームづくりに時間をかけたかった
正直なところそれはあります。色々なところで思うことがあって変えていきたい部分もあったんですけど、去年は4年生に気を遣いましたし思い切ったことがなかなかできなかったんでね。

――学生を率いる上で一番難しかったことは何ですか
責任感っていう部分は、社会人やプロとは大きな違いがあるなというのは感じました。ただ、学生ならではのひたむきさみたいな、ほとんど8割〜9割の選手が大学で野球生活を終えるので、最後に対する思いだったり慶應に対する思いだったりを感じる部分はありましたけどね、いい部分という意味では。

――昨季は19本塁打と破壊力のある打線でした
横尾(現北海道日本ハムファイターズ)、谷田(現JX−ENEOS)、山本(現読売ジャイアンツ)と下級生の頃から試合に出ていた選手はね、まあ力なりに結果をだしてくれたかなという感じです。本当は春から打てていればね、春は打てなくて苦労したので、逆に秋はそこを課題にしたらそれがいい方向に出たんですけど、最後はスタミナ切れしてしまってここ一番でもろさが出てしまいましたね。

――今名前が挙がった横尾選手らをはじめ主力選手が多く抜けましたが、新チームはどのように映っていますか
経験者は何人かいますので、リーグ戦の雰囲気とかは問題なく入れると思います。チームとしては大砲というか長打を打てる選手がね、そりゃ15発打った選手と十何発打った選手が抜けるわけですから、あまりそこには期待せずにいこうと考えています。打てる選手は何人かいますけどレベルは変わってくるんでね、今年は本当にチーム力で戦うしかない。逆にそこが出せないと成績も伴わないんじゃないのという話はよくしていますね。

――今年はどんなチームを目指しているんでしょうか
打ち勝つのがベストだとは思うんですけど、そこまでのメンバーがそろわない時は、ピッチャー中心に失点を最小限にして少ないチャンスをものにしていくかみたいな、粘り強い野球をしないとっていう意識付けはしています。言っているのはスキのない、ミスの少ない諦めない野球。要は僕が社会人のときにやっていたようなことを徹底していくしかないかなと思っています。

――投手陣はやはり加藤拓選手が軸となるんでしょうか
それはもちろん、うちの大黒柱ですんでね。彼が活躍してくれないと困りますけど、逆に他のピッチャーが「俺たちもいるぞ」っていうのをどれくらい見せてくれるかなという期待感はありますね。投げたことのある小原、清水、原田、渡邊とか新人の高橋とかね。まあ加藤以外の戦力は未知の部分も多いんで、リーグ戦に入ってみないとなんとも言えない部分はありますけどね。

――新チームのここまでの手応えはいかがですか
ここまでオープン戦で勝ったり負けたりしていますけど、色々なピッチャーを試しながらやっているんで、一概に良いとも悪いとも言えないですね。野手については、アメリカ遠征に行って色々な経験をしてきたんでね。速いボールへの対応をクリアすることがバッティングでは大前提だと思っているんですけど、そこに関してのアプローチは何となくイメージできているのかなという気がします。この先はそこからの変化球への対応ということで、オープン戦で色々なタイプのピッチャーを経験しながらやっていますけどね。

――アメリカキャンプの成果というのは感じていますか
まあ僕が感じていることと、学生が感じることはちょっと違うと思いますけど、僕は技術うんぬんが急激に伸びるということはあまり期待していなくて、人としての経験値というかね、アメリカのスケール感とかそういうのに触れることで視野が広がるみたいな。視野が広がるっていうのは野球に関しても何かこう今まで見えなかったものが見えるとか、そういったことにつながってくれればと思いますね。あとはみんなで共通の、学生の時に行ったといういい思い出というかね。多分明治さんもそんな思いでやっていると思うんですよ、善波監督も。分からないですけど。そうじゃないと勝つことだけ考えるならわざわざ時差のあるところに行かなくても日本でみっちりやる方がいいのかもしれないし、何かそれ以上の価値があるから企画をしたので。僕は現役の時にそう思ったからね。

――この冬を通して成長したなと感じる選手はいますか
うーん。ピッチャーだったら清水、田中。野手は倉田。田中っていうのはまだ2年生なので今後に期待という感じなんですけどね。190cm大型左腕で。清水と倉田はリーグ戦でも期待できるんじゃないかなと思います。

――今季は多くの大学で野手が抜けて投手が残るといった印象ですが、リーグ戦の展望はどのようにお考えですか
もちろん優勝を目指してやっていて優勝の可能性も十分あると思います。逆に東大にやられてしまう可能性もある。去年から言っていることですけど、今は六大学の力の差がそんなにないというかね、そういう時代なのかなと思います。うちもまるっきり勝負にならないかと言ったら全然そんなことはないし、他の大学と互角、互角以上に戦えるという感じは持っていますんで。

――明治の印象はいかがですか
そりゃもう投手力がね、群を抜いていますからね。上原君(健太投手・平28商卒・現北海道日本ハムファイターズ)が抜けてますけど、別に去年は上原君はいてもいなくてもという感じでしたしね。柳(裕也投手・政経4=横浜)、齊藤(大将投手・政経3=桐蔭学園)、星(知弥投手・政経4=宇都宮工)、そこに新しく出てくる1年生のピッチャーと、本当に明治の場合は出てくるピッチャーが簡単に140kmを超えちゃうから。うらやましいですよ(笑)柳君はキャプテンにもなっていますし、チームの大黒柱になってくれと期待してのことでしょうから、彼を調子に乗せてしまったらかなり厄介だと思っています。

――改めて最後にリーグ戦への意気込みをお願いします
対明治で言えばやっぱり善波監督は先輩でもありますし、常にいい戦いをしたいなという気持ちをもってやっています。リーグ戦は、目標を優勝というところに置いているので、本当にそこに向かって頑張っていきたいなと思います。

――ありがとうございました。

持ち前の明るさでチームを引っ張る
持ち前の明るさでチームを引っ張る

重田清一主将
――主将を務められますが、今年のチームの方針などはありますか
チームを一つの方向に向かせるというか、僕が方向性を見せてみんなについてきてもらうということを一番気をつけてやっていきたいです。なかなか大変です。高校と大学はだいぶ違って、一人一人の考え方もあるし、プライドもあるし、今までの経験とはちょっと違うなと感じるところは当然あります。高校は3学年で50人くらいだったんですけど、今は全部で200人弱なので、なかなか隅々まで行き届かないことが多くて、全体を見れない分、大変かなと思います。

――チームはついてきていますか
僕は細かいことを指摘するというよりは方向性をどんと示すだけで、あとは沓掛とか木村とかが僕に足りないところ、下級生とのコミュニケーションだったりとか補ってくれています。任せるところは任せて、頼れるところは頼って。

――声で引っ張っていく印象があります
そうですね。がんがんいきますよ。僕は駆け引きとかそういうのがあんまり得意じゃないので、思ったことは全部口に出すようにしていて、正面からでも言います。感情をなるべくむき出しにして、引っ張っていくという感じです。あまり気を遣ったりすることが得意じゃないので。

――横尾選手をはじめとするスター選手が抜けました
僕らのカラーを出していければいいなと思っています。下級生から試合に出ていた人も少ないので、そこらへんは自分たちらしくいきたいです。オープン戦を伸び伸びやることはもちろんです。勝利に向かってみんなが全力でやれています。

――例年、強力打線が持ち味となる慶大ですが、現在の調子はいかがでしょうか
オープン戦では徐々に上がってきていると思います。あとはリーグ戦で実践の投手を相手にして、どこまでできるかというところです。

――加藤拓選手に続く先発投手が出てくるかがカギとなりますか
そうですね。みんな力をつけてきたなという感じはします。今、実践を見てる中だとみんないい結果を出し始めて、非常に楽しみだなと思います。それこそ小原は結果出していますし、清水だったり。本当にオープン戦で投げてるピッチャーが結果を出しています。

――ご自身の調子は
調子は悪くないと思います。まだまだここからです。今上げすぎるよりも、リーグ戦に向けて上げていきたいです。

――主将を務めることに重圧は感じますか
プレッシャーは感じますよ。慶應のユニフォームを背負って、200人をまとめてリーグを戦う訳ですし、部員だけでなくOBの方とかいろんな人の伝統の重みや思いを背負って戦うんで不安もありますし、プレッシャーもありますけど、そこに自分が負けているようでは試合でも勝てないと思います。なるべく、目に見えないものと戦わなくていいように、日ごろからしっかりした準備をしていきます。

――今年の慶大のチームカラーを教えてください
メリハリをつけて、基本的に今の段階では名の知れた選手とかはいないですけど、チャンスとかいくところではみんなで一気にいけるような、そんなチームです。理想は投手力のチームです。投手陣が最小失点で抑えて、少ない好機を打線をものにする、スキのない野球が理想ですね。僕自身、チャンスで打ちたいですし、チャンスをメイクするためには出塁率が大事になってくると思います。みんな同じですけど、個人個人がしっかり役割を全うすることです。

――明大の印象は
誰が出てきても変わらないという印象です。結構スタメンがころころ変わるじゃないですか。でも、誰が出てもスタメンと同じように仕事ができるんだなと。そこらへんはかなり鍛えられているんだろうなと思います。

――明大に勝つためには
あまり明治に対しては苦手意識はないので、しっかり自分たちの野球ができればいいかなと思います。

――チームの一体感はいかがでしょうか
例年に比べるとかなら良くなってきたと思います。自分だけでなく、みんなで戦おうという姿勢が徐々に浸透しつつあるかなという感じです。

――今年の抱負をお願いします
何がなんでも優勝することです。みんなでパレードをしたいという共通の思いがあるので、喜びたいです。自分自身の目標は首位打者ですけど、仮に調子が悪くなっても、しっかり試合を決める一撃とか、チームのためになるような打撃ができればと思います。

――ありがとうございました。


バットコントロールが魅力だ
バットコントロールが魅力だ

沓掛祥和選手
――現在の調子はいかがですか
いいですね。新チームでは年越して3番を任されるようになって、アメリカキャンプの頃からいい感じでやれています。

――この冬重点的に取り組んできたことはありますか
一番やったのは守備ですね。去年の12月1日から20日まで2万本スイングっていって、1日千本計算でやるっていうのがあったんですけど、監督から「お前は振らなくていいからノックやっとけ」って言われて、僕だけ2万球捕りになったんですよ。本当に基礎から1日中ノック受けてやっていました。

――その成果は感じていますか
けっこう感じていますね。これまでの野球人生で守備をちゃんと教わったことがなかったんですよ。中学校はバッティングのチームで、塾高(慶應高)でも教えられなかったんで。とりあえずもう1からやろうってなって、本を買ったりDVDを買ったり、前主将の横尾さん(現北海道日本ハムファイターズ)にもアドバイスを聞いたりして、やってきたっていう感じですね。球際は強くなったかなというのはありますね

――谷田選手(現JX−ENEOS)や横尾選手らをはじめ主力選手が多く抜け、今季は打線の軸になると思いますが
実際横尾さんや谷田さんがいた時も特に春は僕が打点を挙げるというか、僕の前にランナーがいることが多かったので、僕が打てれば点数は入るのかなと思っていますね。なので、本当に得点圏で回してくれれば点は入るなと、そんな意識で打席に立っています。

――昨年1年は飛躍の年になったと思うのですがいかがでしたか
春は良かったんですけど、秋は調子を落としてしまって。レギュラーを1回外されて、東大戦の時にスタメン落ちしたりというのがあったので、ちょっと甘かったなっていうのはあります。最後守備固めで7回に交代するとかもあったし、やっぱりずっと試合に出ていないと面白くないかなって。秋は悔しかったですね。交代させられると、信頼されていないなみたいに感じますし。

――印象に残っている打席などはありますか
明治戦の3ランですかね。あれも明治戦出されていなくて、負けていてっていう状況で、意地の一打でしたね。監督に見せつけたというか。絶対に代打で出されると思っていてすごく準備をしたので良く覚えています。齊藤(大将投手・政経3=桐蔭学園)が出てきて、チャンスで使ってもらえたので、見とけよみたいな、はいホームラン打っただろ最初から出しとけよみたいな。そんな感じの一発でしたね。

――明大の印象はいかがですか
しぶといというか勝負強い感じはしますね。柳(裕也投手・政経4=横浜)とかは本当にコントロールがいいんで甘い球は来ないですし。ただリーグ戦全体、各大学見ても打てないピッチャーはいないと思っているので、自分次第ですね。自分が打てるように調整できれば打てると思います。

――チームの話になりますが、雰囲気はいかがですか
まあまあいいんじゃないかと思います。オープン戦でもけっこう勝っているし。今まで例年春はバカ打ちするんですよ。めっちゃ打って勝ってみたいな。ただ今年はローゲームが多いのでむしろいいんじゃないかなと思っています。リーグ戦に入るとどうせ打てなくなるんで。前のチームは本当は打てるのに、打てなくてかみ合わなくて負けるみたいな感じだったんですけど、今年はもともと打てないから。オープン戦の段階から「打てないからこうやって戦っていかなくちゃいけないんだな」というのをみんな感じられていると思うので、いいのかなと思いますね。

――副将という立場でもありますが心掛けていることはありますか
チームを引っ張っていこうとは考えていて、そのためにも打つ方でも守る方でもしっかりやらないと、とは思っています。打てば言えるし、説得力もあるじゃないですか。後輩に「あんな人になりたいな」と思ってもらえるバッターになりたいし、結局打てる人が引っ張っていかないといけないと思うんですよ。僕が後輩だったら、自分よりうまくない選手に言われてもそんなにって思ってしまうと思うんですよ。だから自分がうまくなるというか、いい選手になれれば後輩もついてくると思うので、背中で引っ張っていけるようにしたいです。

――理想とする打者像は
やっぱり勝負強いバッターじゃないですかね。究極の理想を言えば常に打っていたいですけど。こいつ得点圏になると超強いぞとか、絶対打つなと相手が感じるような、そういう選手がいい選手なのかなと思います。

――今季の目標をお願いします
個人的にはタイトルが一つは欲しいです。僕はあまり長打がないタイプなので首位打者ですね。ホームランはシーズンで1本とかそんな感じなので、ホームラン王よりは首位打者かなとタイプ的には思います。チームとしてはとりあえず優勝したいです。

――ありがとうございました。


パワフルな打撃で貢献する
パワフルな打撃で貢献する

山本瑛大選手
――キャンプを振り返っていかがでしたか

母国のフロリダはアットホーム感がありました。気候は雲一つなくて、アメリカの食べ物が大好きなので良かったです。

――現在の調子は
帰ってからは調子がいいです。一日グラウンドを使えたので、今回は数という意識ではなく質を意識しました。一球一球集中して、施設にある最新技術で動作解析をしました。個人としては強いチーム相手にいい結果を残せたので自信になりました。

――チームの雰囲気はいかがですか
チームとしてもだんだん1つになってきていて、リーグ戦に向けてみんな意識高くやれています。加藤(拓也選手)が1番神宮でも経験があってチームの支えになるので、ちょっと頼っちゃう形にはなると思います。

――ご自身の今季の役割は
スタメンで起用されるかは分からないんですけど、ベンチからでも4年として試合途中からの出場準備もしつつ、ベンチから選手を支える役目だと思います。今まではわりと、大胆さだったんですけど今年は粘りを意識しようかなと思っています。

――明治で注目している選手を教えてください
選手だったら吉田大成選手です。高校時代ジャパンでアメリカにきたとき対戦して、そこから仲良くしているので、注目はしたいですね。チームとしての明治は得意だとみんな思っているんですけど、今年はどうなるか分からないので自信を持っていきたいです。

――今季の意気込みをお願いします
部員全員で日本一を狙います。個人的には今まで支えてきてくれた人への、恩返しをしたいです

――ありがとうございました。

[尾藤泰平・萬屋直・星川裕也]

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