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副将として勝ちにこだわる投球を見せる


東京六大学野球 2016〜春〜  (24)立大戦事前インタビューA 田村選手、黒萩選手、田中和選手  

 頂点に返り咲く。昨季は優勝に王手を懸けた所で連敗し、2年ぶりに春秋ともに優勝できなかった。その悔しさを胸に今季は柳裕也主将(政経4=横浜)を中心にチームを構築。3年ぶりにアメリカキャンプも行った。山俊選手(平28文卒・現阪神タイガース)ら多くのスター選手が抜けた今年は、団結力を武器に戦い抜く。3季ぶりのリーグ制覇、そして春の日本一へ。戦う準備はできている。
 いざ頂点へ、準備は整った。第7週を迎える東京六大学春季リーグ戦、王者の栄冠は明立戦で勝ち点を取ったほうのチームのものとなる。ここまで4カードすべてが3回戦へともつれ込んだ中で接戦を制してきた紫紺ナイン。3季ぶり38度目のリーグ制覇、2013年春以来6季ぶりの完全優勝はチーム全員でつかみ取る。(この取材は4月5日に行ったものです)

田村伊知郎選手
――今年はどのようなチームカラーになっていますか
キャプテンもそうなんですけど、それぞれ一人一人が考えてやっていこうというのをずっと新チームから言ってきていたので、みんなにも役割が振り分けられているというか、いい意味で自由にやっているなと思います。(自身は副将)副将というのもあるんですけど、本当に勝ちたいという思いで自分に何ができるかというのはこれまでも考えてきたつもりで、それが4年生になってやることが少し増えただけかなという感じだったので特にそれを意識することはないですね。

――昨季はチーム全体で振り返っていかがでしたか
本当に優勝を目指してやっていたので、4位という結果で悔しい思いをしましたね。(チームでポイントになった試合は)たぶん1節目の慶応戦ですかね。勝ってる状況から逆転されたりだとか、勝ちゲームだったのであれを落としたのがその後にも響きました。

――個人の成績はどう振り返りますか
去年は初勝利も挙げたりとか、明治との試合でも勝ちを上げたんですけど、それ以上に負けた試合も多いですし、思い通りにいかない試合も多かったので収穫も課題も本当に出たなという1年でしたね。(明治戦で抑え込まれた印象があります)本当ですか、ありがとうございます(笑)。勝った2つの試合はめちゃくちゃ印象に残っていて、東大の試合もそうなんですけど、明治の試合は苦しい展開で最後勝ち切れたのであそこは自分の中で一つ壁を越えた瞬間かなというのはありましたね。本当に大きかった試合です。

――収穫、課題というのは
(収穫は)今まではすごい考えたというか、マウンドで考えてしまうことが多かったです。本当に秋は無我夢中に投げれてあっという間に試合が終わるというか、そのような感覚のときに上手く結果が残るんだなというのが分かったので、あのマウンドでいかに自分の力を出すかというのをあの明治戦で教わったような気がします。(課題)リーグ戦前の準備とか、僕も1、2年のときにケガが多かったのでリーグ戦までの持っていき方という面で苦労して、それは去年も同じで途中から投げられなくなったということがあったので、リーグ戦を投げぬくための準備は課題に残ったと思います。

――オフシーズンに重点的に取り組んできたことは
ストレートの質、股関節と肩回りの柔軟性、それを上げることをテーマにしてやってきていました。オープン戦の結果もいいですし、だいぶ手応えはありますね。それと球種を増やしたりだとか、打ち取るパターンを増やすということは重点的にやってきました。(どのようなパターンが)それはリーグ戦を見てもらえればなので、楽しみにしておいてください(笑)。

――今年の明治の印象はいかがでしょうか
柳ですよね。去年の秋も5勝してて、ずっとチームを引っ張ってきていた選手がキャプテンとしてチームにいろんなことを伝えていくと思うので、どういうチームになっているのかというのは楽しみですし、対戦も楽しみです。(他に投手陣で選手名を挙げるなら)星(知弥投手・政経4=宇都宮工)ですね。でも個人的には川口(貴都投手・法4=国学院久我山)ですかね。1年生のときから交流とか、会って話もしていましたし、この前社会人対抗で投げてるとこを見たので、今シーズン投げるのかなというのはひそかに注目しています。(打撃陣は)どういうメンバーが並ぶのかというのを逆に教えてほしいです(笑)。どういう感じになりそうなんですかね…誰が出るんですかね…内野は竹村(春樹内野手・政経3=浦和学院)とか吉田大成(内野手・国際4=佼成学園)、佐野恵太(内野手・商4=広陵)、渡辺(佳明内野手・政経2=横浜)…ですね。(警戒したい選手は)でも明治は粘り強いというか、チームカラー的な面でそういうのを投げてて感じたので、チームの空気に負けないように頑張りたいです。どういう戦いになるのは本当に想像できないですけど、最後まで気を抜かずに、いい勝負をしていけたらと思いますね。

――今シーズンのテーマは何でしょうか
今年はやっぱり勝ちの数を増やすことで、チームのためにもなると思いますし、それが求められているポジションだと思うので、勝ちの数にはこだわっていきたいなと思います。柳が5勝挙げているので、5勝という数字は自分の頭の中にありますね。(他に上げたい数字は)でももうそれだけあれば十分なんですけど…ちょっとホームラン1本去年出たので、その数も増やせたら楽しいだろうと思いますね(笑)。(どんな感覚だったか)高校のときにホームランを打った全く経験がないので、打った時もホームランになるっていう感覚が分からなかったんですけど、ふわふわしているというか、一周回るときにすごい気持ちが良かったので、もう一回あれを味わいたいですね(笑)。

――投球をする上で一番に心がけていることは
「適当」にやることですかね、逆に。慎重になりすぎるとよくないと思うので、それなりに適当にできればいいかなと思います。(メンタル面も重要になってくる)そうですね、試合までの持っていき方とか、マウンド上での立ち振る舞いとか、気持ちの面ではまだまだ改善の余地があったと去年戦っていて感じたので、その成果を今年の春出せるように頑張っていきたいと思います。(技術面で手応えを感じている球種は)どれも一緒くらいなんですけど、それもその状況において使える球も違ってくると思うので…春のリーグ戦でまた、よろしくお願いします(笑)。(真っすぐは)球速が150kmに乗ってきたので、それはある意味一つの手応えですね。でも打ち取ることが大事なので、あまりこだわりを持ちすぎず、その場その場で対応できたらなと思います。

――最後の今シーズンの抱負をお願いします
立教は勢いに乗ったら強いので、いかにそういう形に持っていけるかというのが大事になってきます。その中で自分のできることをきっちりやりたいです。本当に優勝を新チーム当初から掲げているので、それに貢献できるように頑張ります。

――ありがとうございました。

先発、救援どちらもこなす貴重な左腕だ
先発、救援どちらもこなす貴重な左腕だ

黒萩幸生選手
――昨季を振り返っていかがでしたか
やっとちゃんと投げられたシーズンでした。イニング自体が短くて、自分にできることは腕を振ることくらいなのでとりあえずそれだけを考えて投げていました。結果0点でも怪しい場面は何カ所かあったのでまだスキは多いかなと思います。数字的に見ればまあ上出来かなとは思うんですけど。(昨季見つかった課題は)技術的な面では変化球の精度であったりとかですね。まあプロ行った人とかと対戦できて、ちゃんと腕を振って投げられれば勝負はできるんだなと感じました。

――オフに重点的に取り組んだことは
今年はもしかしたら中継ぎじゃなくて前か後ろという可能性もあったので、どこを任されてもいいように体力とコントロール、球の精度といった全体的な能力のアップに取り組んできました。先発は自分が試合をつくっていく立場で、中継ぎはつくられた試合の中に自分が飛び込んでいくくらいの形なので、心の持ち方、アップのタイミングだったり、そういったことが根本的に違います。(取り組みの成果は)今まで見えなかった欠点が見えてきたので、トレーニングの成果は出たものの新たな課題も見つかったみたいな感じです。追い込んでからの球であったり、ツーアウトからの失投だったり、気の抜けたところでのボール1個ぶんのずれとかは最近のオープン戦で響いているのでそこを修正しなければと思います。最近はカット気味のスライダーを練習していて、真っすぐを張られた中で一つ曲げることで一つの武器になってくれればとおもます。

――チームの雰囲気はいかがですか
入学してから4年目なんですけど、今までの伝統とか風習をひっくり返すではないですけど、スローガンどおり革命というか、一新されたチームです。この代は特殊というか、バラエティーに富みすぎています。面白い人が多いので試合中とかも良い方面での仲の良さがあります。

――一番「革命」を感じられているところはどのあたりでしょうか
良い意味で自由があるというところですかね。今みで縛られていたぶん良い意味で自由に練習できているし、もちろん練習は厳しいんですけど過ごしやすい感じがします。(その影響は)今は勝ち負けどっちにしろ毎回試合で収穫があって、全部ちゃんと良い試合になっているかなと思います。

――チーム、個人の目標は
チームの目標は無論日本一で、その日本一になるために自分の目標としてはそこのワンピースに、立教にはこいつもいるんだぞと、しっかりと一角になっていけるようになりたいと思います。

――今季の意気込みをお願いします
とにかく勝つために自分ができることを最大限やって少しでも流れを、もっと言えば勝ちを自分のチームに持ってこれるように、任された場面で各々が野球をしたいなと思います。

――ありがとうございました。

六大学屈指の長距離砲を目指す
六大学屈指の長距離砲を目指す

田中和基選手
――自身の現状はいかがですか
結果はあんまり出ていないんですけど、自分の持ち味である逆方向へのホームランはオープン戦とかで打てていたのでその点はよかったかなと思います。本塁打は1本だけなんですけど、リーグ戦前に1本打てたのはでかいなと思います。(オフシーズンに取り組んできたこと)自分は春のリーグ戦から両打ちをするので、主に右打席の練習をずっと打っていました。今まで左ピッチャーの打席で打てたりはしていたんですけど、いまいち感覚よく打てたのがなくて。右打席だとボールがよく見えるので、今は右打席のほうが結果が出ていると思います。

――昨季は振り返っていかがでしたか
最初の2カードで優勝が消えたというので、モチベーションというか、これから勝っても優勝はないという感じだったのでチームとして士気はそこまで高くなかったですね。慶応戦でサヨナラホームランで負けて2戦目サヨナラホームランで勝って、3戦目を勝ち切れなかったというところですね。あそこで勝つか勝たないかで、2カード目の明治戦も戦勝してから2連敗だったので勢いに乗れなかったと思います。(5連敗から4連勝)澤田が戻ってきてチームの雰囲気が上がって、勝てない流れを勝てる流れにできたので、法政の2戦目で勝てたというのは大きかったですね。逆に個人成績で自分だったり笠松だったりは今年につながるものは残せたので、昨シーズンチームはよくなかったけど、今年につながるものはあったんじゃないかと思います。

――打撃面での成長はどう振り返りますか
春は開幕からスタメンで4番とかを任されたんですけど、2年の秋にちょっと打ってデータとかも出たと思いますし、主軸を任された中で打てなかったです。主に言うとインコースを攻められたりしました。それで春から秋にかけて苦手なものを無くすという強化をやって、自分が一番変われたかなと思うのは明大2回戦の上原さん(健太選手・現北海道日本ハムファイターズ)からインコースをホームラン打ったんですけど、やっぱりインコースで結果を出すということができたので、自分の打撃の中で苦手なところを突かれていたのを克服できたのは1年を通して一番大きかったことかなと思います。(春0本から秋4本)今まではアウトコースの高めでしかホームランを打てなかったんですけど、インコースでホームランを打てるようになったことで、打撃の幅が広がった部分はありました。ホームランを打てるということは力を抜けばヒットも打てるということで、今まではレフトにはいろんな打球を打てるけどライトにはヒットしか打てないという状況がホームランの失敗はヒットになって、ヒットの成功はホームランになる状況になってくれたと思います。

――秋の明大戦でも3試合連続で打点を挙げました
1戦目の柳は三振、三振、ホームランで齊藤に代わってフォアボールで、柳のようなレベルの高いピッチャーは簡単に打てないというのは当たり前なんですけど、自分が狙ったときに狙った球を打ててホームランにできたというのが大きかったです。3戦目は柳から2本ヒットを打ったんですけど、そこが両方1戦目に打ち取られていた変化球を狙って打てたので、そういった面で成長できた3試合だったと思います。

――今年の明治の印象は
正直、投手力というのは上原さんが抜けたけど変わってないというか、やっぱり絶対的なピッチャーが多いので、明治のピッチャーはすごいなあというふうに思いますね(笑)。柳を打たないとという感じですね。(打撃面では)みんな足が速くて、竹村とか…そこらへんはみんなヒットも打てて足も速いので、山さんみたいな内野安打を狙える人が多いので、そこはちょっと厄介だなと思います。

――今シーズンのテーマは何でしょうか
去年までの考え方というのは、自分本位で自分が打ってチームが勝てばそれでいいかなという感じだったんですけど、今年は確実な結果も求められますし「勝つために打つ」という自分本位からチーム本位に変わってきています。、チームの勝利のためにできることをやりたいと思います。(打順は)タイプとか、結構みんな1番タイプとか3番タイプとか言ってくるんですけど、去年の秋に佐藤、笠松、田中で3、4、5番を固めたときに、固めてかた勝ち始めたと自分は思っているので、自分も1番とか3番とかのほうがやりやすいかなとは思うんですけど、その3、4、5で打てれば勝てると思うので、勝てればいいかなと思います。(数字の目標は)自分がリーグ戦出始めて、茂木さん(現東北楽天ゴールデンイーグルス)が5割3分くらい打っていて、谷田さん(現JX−ENEOS)と横尾さん(現北海道日本ハムファイターズ)が去年5本打って、それで去年笠松が16打点で。届かないことはないと思うので、5割はいいすぎですけど、ホームラン5本は狙いたいですね。打点は去年の秋が9なので、そこを超えられるようにしたいです。一番は誰よりもホームランを多く打てるようにですね。

――チーム全体でどういう野球をしていきますか
今年は「個性」が強いんですよ。波に乗れば、みんな乗ってくるという感じなので…試合とかでもすごい盛り上がるんですよ。なので1個盛り上がるきっかけをつくれば、もうずっと盛り上がっていけるので、盛り上がって雰囲気が良ければ勝てると思います。(澤田圭主将のチームづくりは)澤田自身が結構、大ざっぱというわけではないんですけど、自由にというかそれにみんなも同調している感じですね。六大学の伝統とかそういうのもあるかもしれないですけど、先言ったように今年のチームカラーは全然違って、やっていて楽しいというか、そこらへんは澤田が作り上げてくれたかなと思います。(その中で自分の役割というものは)去年までだったら、数字だけを見ても自分と笠松しか打っていないという感じだったので、今年は本当にのびのびできていて個人個人がいい活躍をしているので、自分はチームの中で自分のできることをできればいいかなと思います。

――最後に今季の意気込みをお願いします
やっぱり全勝で優勝です。今までは1戦目を澤田で負けたら2戦目勝てないし、1戦目勝っても3戦目を澤田で負けたらカードを落とすという澤田頼みの投手陣だったんですけど、投手の調子もいいですし、レベルはとても上がっているので2戦目も勝ち切って全勝でいきたいと思います。

――ありがとうございました。

[土屋あいり・原大輔]


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