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試合終了間際に勝利を決定づけた山崎

ラグビー部  残り1分の逆転トライ 混戦の春明早は明治が制す/招待試合

◆6・12 招待試合(鹿児島県立鴨池球技場)
▼○明治24{12―12、12―7}19早稲田

◆スコア◆
明治
早稲田
前半後半得点前半後半
PG
DG
121212
24
合計
19
 試合終了1分前に5点差をひっくり返した。春の戦績から明治が優位かと思われたがセットプレーで精彩を欠き、3回の組み直しの末スクラムトライを献上し前半は12―12でハーフタイムに突入。後半はリザーブメンバーを投入し打開を図るも一進一退の状況は変わらず。試合終了間際のノーホイッスルトライで逆転し80分間のシーソーゲームに終止符を打った。

 生命線を絶たれ、劣勢に立たされた。序盤から早稲田の内組みのスクラムを攻略できず、明治が押し込まれる場面も見られた。前半22分、早稲田のスクラムが刃を向いた。自陣22メートルライン内でのスクラムでアドバンテージを取られること2回。左プロップ新妻汰一(政経1=佐野日大)がシンビンを告げられると、早稲田は三度(みたび)の組み直しを要求。一気に押し込まれ、痛恨のスクラムトライを許し5―5の同点に追いつかれた。このプレーには「過信という言葉が出てくる」と右フランカー桶谷宗汰主将(営4=常翔学園)。この春、帝京大戦、慶応戦、筑波大戦とスクラムの調子は右肩上がりだった。宿敵相手にセットプレーからリズムを掴みたかっただけに、重戦車にとってスコア以上に大きい失点だった。その中で新妻のシンビンも開けた前半終了間際、敵陣ゴール前でこちらも組み直すこと3回。最後はナンバーエイト前田剛(営3=報徳学園)がサイドを突破し12―12と、早稲田を追う形で前半を折り返した。

 最後は地力の差で勝利をつかんだ。試合時間残り4分で、17―19と逆転を許した直後の場面。明治の敗戦ムードが漂う観客席とは一転し、グラウンド内は落ち着いていた。「キックオフから取り返せばいい」(スタンドオフ忽那鐘太・文2=石見智翠館)と10メートルライン上ギリギリを狙ったキックから、こぼれ球を拾ったフルバック山崎洋之(法1=筑紫)が空いた左隅に飛び込みノーホイッスルトライ。コンバージョンキックも忽那が冷静に沈め、24―19で勝利をもぎ取った。明治に軍配が上がったものの、今季苦戦が続く早稲田に対し予想に反した接戦となった。

 2014年の対抗戦以来、早稲田戦は負けなしだ。しかし「雨天でボールが滑るなど悪いコンディションを抜いたら、下手したら負けていた」(フッカー佐藤公彦・法4=明大中野)。伝統の一戦での勝利はよかったが「勝てたこと以外は良くなかった」(丹羽政彦監督・平3文卒)と手放しには喜べない。来週、春シーズンの最後に迎えるのは東海大戦。春季の集大成としても、昨シーズンのリベンジマッチとしても、勝って終わりたい一戦だ。

◆招待試合 対早稲田戦の先発メンバー&リザーブ◆
1.PR新妻汰一(政経1=佐野日大)9.SH兵頭水軍(農4=仙台育英)→21.三股(後半12分)16松岡賢太(商1=京都成章)←2.佐藤公(後半26分)
2.HO佐藤公彦(法4=明大中野)→16.松岡(後半26分)10.SO忽那鐘太(文2=石見智翠館)17羽田野湧斗(理工3=国学院久我山)←18.塚原(後半35分)
3.PR矢野佑弥(政経4=徳島県立城北)→18.塚原(前半23分)11.WTB澤田陵(文3=明和県央)18塚原巧巳(政経4=国学院栃木)←3.矢野(前半23分)
4.LO外岡悠太郎(商2=国学院久我山)12.CTB鶴田馨(営3=筑紫)19舟橋諒将(文2=札幌山の手)←6.辻(後半26分)
5.LO近藤雅喜(商4=東海大仰星)13.CTB尾又寛汰(営4=国学院栃木)→23.渡部(後半26分)20石井洋介(情コミ1=桐蔭学園)←7.桶谷(後半15分)
6.FL辻 惇朗(政経1=常翔学園)→19.舟橋(後半26分)14.WTB高橋汰地(政経2=常翔学園) 21三股久典(政経3=佐賀工)←9.兵頭(後半12分)
7.FL桶谷宗汰(営4=常翔学園)→20.石井(後半15分)15.FB山崎洋之(法1=筑紫)22葛野翔太(商4=深谷)←8.前田(後半0分)
8.No.8前田剛(営3=報徳学園)→22.葛野(後半0分) 23渡部寛太(文3=愛媛県立北条)←13.尾又(後半26分)


[荒井希和子]

試合後のコメント
右フランカー桶谷宗汰主将(営4=常翔学園)
「伝統的な一試合なので、嫌でも意識する。重い試合だという意識をみんなに伝えて試合に臨んだ。他の大学よりも勝ちたいと特に思う。今日は良くない部分の方が多かったが、勝てて良かった。自分たちがやろうとしていたスクラムで強いインパクトをもらった。自分たちも舐めていたわけではないが、今までの試合から考えるとあそこまで行かれるとは思っていなかった。過信という言葉が出る。自分たちから崩れていった。エリアも取れなくてセットプレーも悪くて悪循環だった」

左プロップ新妻汰一(政経1=佐野日大)
「前半の最初の方に自分がスクラムでシンビンをとってしまったことと、後半で3番に入った時に、全く自分の力が出せずに終わってしまったことをまずすごく悔やんでいる。あとは、暑さのせいもあるが走れなかった。とにかく悔やむことが多い試合になってしまった。早稲田さんの内組みのスクラムを分かってはいたがやられてしまい、自分の力が足りないせいで先輩方の足を引っ張ってしまった。(初めての明早戦だったが)中学校時代からずっと明早戦を見てきて憧れだったので、早くからこの春の明早戦に出させてもらって、自分としてはすごい嬉しい。でもそれよりも今日の試合で出た、多くの課題を悔やむ気持ちの方が大きいので、これを糧にもっとレベルアップしていきたいと思う。やっぱり自分の強みはスクラムなので、どんどん前に出て、チームの士気をスクラムで上げていけるように頑張りたい」

フッカー佐藤公彦(法4=明大中野)
「今日は絶対に負けられない試合だった。コーチ陣からは、他のチームと早稲田が戦った結果は関係ないからしっかり入りからやっていこうと言われて、最初から覚悟を決めてやっていこうと思った。全体的に僕らのペースがなかなかつかめなくて、セットプレーが安定せず、走るところも明治がやろうとしていることができなくて、結果24ー19という5点差以上の差があるなと思った。雨天でボールが滑るなど悪いコンディションを抜いたら、下手したら負けていた試合だと思う。そういう部分でまだ僕らのレベルが高められると思うが、まだまだ現状は低い。ラインアウトはまだクオリティボールも低いし、獲得率は早稲田のほうが高いと思うので、そういう部分ではまだまだレベルが低い。(後半の逆転トライは)相手もゴール前でしたし、キックでエリアを取ってくるとわかっていてしっかりプレッシャーかけようと思っていた。良いところで兵頭がチャージしてくれた。FWでは自分たちがこだわっていかなければいけないところで、スクラムトライを取られた。早稲田をリスペクトするし、そこを強化していかなければいけない。今回早稲田にはスクラムトライを許してしまった。東海も身体の大きい学校で、スクラムとかラインアウトモールなどフィジカルの面で勝負しかけてくると思うのでここ1週間で立て直したい。今回はフィジカルで負けてしまい明治はフィジカルで勝っていかないといけないので、そこは次しっかりやっていきたい」

右プロップ矢野祐弥(政経4=徳島県立城北)
「早明戦は、一試合一試合の中にある一試合。必ず勝つという気持ちでやってたけど、最初から自分のせいでスクラム押されてしまって、流れが早稲田にいってしまった。そこで自分が変われてたら流れも変わってたし、もっと楽に勝てた。塚原さんに代わってスクラムが押せて早稲田を止められたということは自分の力不足だったということ。そこを意識して次はそんなことがないようにしていきたい。ハーフタイムは、お前らそれでも明治かと。やることなすこと全部ダメだと怒られた。後半も、スクラムスクラムと思って試合に入ったけど負けてしまった。スクラムで負けるというのは3番の価値がないので、今日の自分のプレーは本当にダメ。次の東海大もスクラム強いので、メンバーに選ばれたら同じ押され方をしないように、この一週間でスクラムの組み方を見直して挑みたい」

右ロック近藤雅喜(商4=東海大仰星)
「今日はコンディションも良くなくて、全体を通して良くなかった。セットプレーが乱れてそこに尽きると思う。もう一回一から出直して頑張りたい。スクラム、ラインアウト全部において、とにかくもう一回初心に帰りたい。相手が早稲田で意識はしていたが、春シーズンの一つの試合としていつも通りだった。また東海との試合もあるので頑張りたいと思う」

スタンドオフ忽那鐘太(文2=石見智翠館)
「今日は雨天公だったのでテリトリー合戦で勝負していたが、うちのバックスリーが連携が取れていなくて相手にいい形でタッチを蹴らしてしまって、FWのラインアウトも後手に回ってしまって自分たちをしんどくしてしまった。敵陣に行くまではキック合戦を繰り広げるというゲームプランだった。(逆転トライにつながった10メートルラインぎりぎりのキックオフは)あの時間帯にリードを許したがみんな落ち着いていて、キックオフから取り返せばいいという気持ちでやった。トライにつながると思ったので狙ってやった。(東海大戦に向けて)シンプルにゲインラインにアタックを仕掛けて、ディフェンスはラインスピードを上げるなど春やってきたことを全部出し切る。春のいい締めくくりをして、秋につなげたい」

左センター鶴田馨(営3=筑紫)
「早稲田戦は特別な試合なので、今回が自分の復帰戦ということはまず置いて、メンバーに選んでもらったということの責任を肝に銘じて試合に挑んだ。試合では、自分たちのらろうとしていることが出来なくて早稲田に押されてしまった。(FWのミスは)あまり気にせず、BKの仕事をきちんとこなすことが大事だと思う。怪我の影響もなく、万全の状態でプレーできた」

右ウイング高橋汰地(政経2=常翔学園)
「雨の中での試合だったので、ミスはできるだけしないようにと思ってプレーしていこうと思っていた。でも、外にボールがまわってきて自分の前にスペースが空いているのが見えて、おもいっきりやってやろうと思って先制トライを挙げることができた。早稲田相手に自分たちのやりたいラグビーが全然できていなかった。早稲田のテリトリーでの陣地の取り合いで後手に回ってしまっていた。そこはBKが中心になって連携してコミュニケーションをとっていれば、もっと修正できていたと思う。(ハイボール処理は)もっと精度を上げていかないといけない。今日の試合でも落としてしまった場面があったので、ハイボールが上がってきたら百発百中で取れるようなキャッチングを心がけていこうと思う。前日のミーティングでも早稲田との戦いは気合いを入れてコテンパンにやっつけなければいけないと言われていたので、やはり今日の試合は意識するところも多かった。今日の試合で出た課題はテリトリーの取り合いの部分で、もっとしっかり奥のスペースを見て、しっかりそこにボールを回していくこと。次の一週間でしっかり気持ちを切り替えて東海大戦に向けて練習をしていく。今回出た課題を克服して勝利をやっぱり意識していきたい。」

フルバック山崎洋之(法1=筑紫)
「あそこ(逆転トライ)は自分がやらなきゃいけないとこだった。自分が決めることだけ狙ってた。1年で伝統ある明早戦を経験できたことがありがたかった」


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