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明大スケート部総監督を務める鈴木監督


渡邊政権〜first season〜  (4)「駄目なことには駄目といえるようなキャプテンに」/鈴木惠一監督インタビュー  

 
 「俺は生粋の明治っ子」。500m元世界記録保持者で1993年からスケート部スピード部門の監督を務める鈴木惠一監督。インカレで通算10回以上部門総合を制覇に導いたが、今は2009年以降優勝から遠のき「古豪」と呼ばれるスピード部門再建へ尽力している。渡邊勇人主将(政経3=白樺学園)をはじめとした新生明大スピード部門への思いを聞いた。(この取材は6月12日に行ったものです)

鈴木惠一監督
――昨年のスケート3部門の活躍はいかがでしたか

 毎年最大の目標はスケート3部門でのインカレ総合優勝。その部分ではスピードはもちろん、アイスホッケーもフィギュアも駄目だった。点数的には僅差だったが、じゃあそれは誰が原因かといったらそれはチームワーク。全員勝負に対する覚悟が足りなかったということ。だから負けたんだろ。ただ、毎年同じことを目標にしないとチームとして成り立たない。指導者は常に前向きに「勝つ」。勝たないといけないということを選手たちに言っていくしかない。昔は常勝といわれていた明治が今はやってみないと分からない。言葉が変わってしまった。そこをもう一度取り返すくらいの気持ちを持ってほしい。
――昨年は久保廉選手(政経2=帯広三条)が大活躍でした
 あいつだけですよ。練習していて疑問に思うことあるじゃないですか。そうすると20分の休みや休憩時間に俺のところに来て今思うことを伝えに必ず来るの。熱心だった。だからこっちもこうした方がいいとか、今のお前はこんな感じだよっていえば分かりましたっていって練習に戻っていく。本当にあいつは苦しかったと思う。それでも結果が出たのはよかった。他の選手もあいつを見習ってああなってほしい。積極的というのは簡単だけど中身のない積極的は困る。これだけ選手がいるから久保みたいな気持ちの選手がもっと増えてくれればもっと強くなれる。
――今年のルーキー4人に期待することは
 気持ちが強くなってほしい。練習はきついと思うが、それを乗り越えてほしい。気持ちがなければ、やる気になっても体が疲れたとき付いていけなくなる。今日1年生の練習を少し見たけどまだできていない。トレーニングというのは少しでも手を抜いたら意味がなくなる。
――期待している選手は
 3年では昨年の1年間苦しんでいた渡邊が選抜資格を取って今年に臨める。そういう意味では渡邊には期待したい。1年生はやってみないと分からない。久保みたいに大化けする選手も多く出てくるかもしれない。関口(顯一・政経1=長野工業)はいい。関口は小さいけど体が強いと思う。あと上條将司(政経1=岡谷南)。体は大きいけど少し弱いのがもったいない。今までそんなに練習していないっていうから1年では無理だと思うが、3年ぐらいになったら開花するかもしれない。明治にはそういう選手ばかり。うちの練習をして3年で開花しないと駄目かな。1年から活躍するには大化けするしかない。そうなるためには真剣にトレーニングに励んでいかないといけない。
――渡邊が2年間主将を務めることになりましたが、この2年間で期待することはなんでしょうか
 やはりチームの統一。チームワークを取れるようになってほしい。3年生だから難しいかもしれないけど、何も遠慮せずに上級生としてチームをまとめてほしい。あと監督のいうことを聞いてほしい。好き勝手しないで。主将によく言うのは選手には嫌われても監督には嫌われるなということ。いろんな意見はあるだろうが、駄目なことには駄目といえるようなキャプテンになってほしい。
――今年はユニバーシアードもありますが
 難しいだろうね。参加資格は卒業して1年目までだから、卒業生のレベルが高すぎる。その中で1位を取らないといけないので、そのワンチャンスがあるとすれば去年の成績から考えると久保だよね。去年の1000、1500mの成績を見る限りだとあと少しっていうレベルまできている。でもここまでくるとちょっとしたことだから。行ってくれるとありがたい。俺もユニバの団長2回やったことあるけど、そこに明治の選手がいないっていうのは寂しい。
――この春のトレーニング期間で選手に求めることは
 基本的には4月から自主練、5月から全体練習をはじめているが、前期に関しては学校を優先してほしい。メニューがあるわけだからトレーニングはいつでもできる。それをやっていけばシーズンにもつながるはず。一番大事なのは8月の夏合宿と9月の秋合宿、そして10月の長野合宿。3カ月の合宿があるわけだが、そういうものを一生懸命やった人があれって思うくらい強くなっていると思う。
――インカレではどのような展開になりそうですか
 高崎健康大学は強いよね。スケート界では強い選手が入ってナンボだから。今の得点計算だと1位が20点。一人二種目出れるわけだから20点取るやつ二人いれば80点稼げる。80点取られたらもう落ち着けない。高崎に短距離で速いやつがいるし信州にも長距離で強い選手がいる。そいつらは高校時代から実績がある分、うちのように一からつくりあげるのとでは訳が違う。入ってきた段階で差がついている。そういう意味でさっきいった3年間で開花できるかがうちのカギになる。選手たちには今年部門総合6位以内には入ってもらいたい。出る選手は最低12位以内に入ってほしいね。選手は一つでも上の順位を狙ってもらって、1年間やってきたことが無駄ではなかったということを自分で証明してほしい。足りないと感じたらどこでも練習はできるので自分で練習してほしい。選手たちには期待したいです。
――ありがとうございました

◆鈴木惠一 すずき・けいいち 昭41政経卒 札幌五輪など三度五輪に出場。1968年と1970年に500m世界記録を樹立。引退後1993年に明大スピード部門の監督に就任すると2005年からスケート部総合監督も務めている。2010年バンクーバー五輪では日本選手団総監督を務めた。
[常光純弘]


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