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得意の縦突破を見せる宇佐美(文4)

ラグビー部  慶大にドロー、無敗守る/関東大学対抗戦

◆11・3 関東大学ラグビー対抗戦Aグループ(秩父宮ラグビー場)
▼明大29―29慶大
 晴天の秩父宮場内が1万人の歓声で沸いた。愚直に前へ、最後までFWで攻めきった明治。一方激しいタックル・華麗なパスワークを誇るBKで魅せた慶大。互いのスタイルを貫いた劇的死闘は29−29のドローで幕を閉じ、明治は対抗戦無敗を守った。

〜試合展開〜
前半:慶應Kick Off
4分 明治T(宇佐美) GK失敗(井上) 明治5−0慶應
→慶應陣左隅22mライン付近の慶大ボールスクラムから明大がターンオーバーし、NO.8宇佐美が持ち込んでトライ。
12分 明治T(杉本晃) GK成功(井上) 明治12−0慶應
→慶應陣左10mライン付近ラインアウトからラックを繰り返し、モールを押し込んでLO杉本(晃)がトライ。
23分 明治T(星野) GK失敗(井上) 明治17−0慶應
→慶應陣中央22mライン付近スクラムから展開し、WTB星野がトライ。
30分 慶應T(中浜) GK成功(小田) 明治17−7慶應
→慶應陣右10m付近ラインアウトから展開し、ラック、ターンオーバーを繰り返して最後はCTB中浜がトライ。
35分 慶應T(出雲) GK失敗(小田) 明治17―12慶應
→明治陣で明治がペナルティを犯し、クイックスタートから展開し、WTB出雲が持ち込みトライ。
40分 慶應T(増田) GK失敗(小田) 明治17―17慶應
→明治陣で明治がペナルティを犯し、クイックスタートから展開し、CTB増田がトライ。

後半:明治Kick Off
8分 明治T(星野) GK成功(井上) 明治24―17慶應
→慶應陣左22mライン付近ラインアウトからモールを形成し、展開して最後はWTB星野がゴール中央にトライ。
17分 明治T(安部) GK失敗(井上) 明治29―17慶應
→慶應陣中央22mライン付近スクラムから展開し、SO井上のキックのこぼれ球をCTB安部が押さえてそのままトライ。
21分 慶應T(山田) GK失敗(小田) 明治29―22慶應
→明治陣左10mライン付近ラインアウトから展開し、WTB山田が突破しトライ。
25分 慶應T(山田) GK成功(小田) 明治29―29慶應
→明治陣で明治がペナルティを犯し、クイックスタートから展開し、WTB山田がDFを抜ききってトライ。

前半4分、早くも明治が「圧倒」を仕掛ける。敵陣22m慶大ボールスクラムで、重戦車らしい強い押しでライン付近までにじり寄りターンオーバー。すかさず宇佐美(文4)がボールを持ち出し先制トライを決める。ここから流れは一挙に明治へ。先制から間もない8分、得意のラインアウトからモール・ラックのFW戦へ。じわじわと陣地を広げ、最後はモールで押し込み杉本(晃・政経3)がトライ。続いて23分にはスクラムから展開し、星野(商4)が持ち前の突破力でトライを決め、17点リードで波に乗る明治。しかしこの一戦に自力優勝への可能性を懸ける慶応が、ここから怒涛の巻き返しをはかる。30分、慶大陣ラインアウトから慶大が低く鋭いタックルでターンオーバーを繰り返しながら最後はBK中浜がトライ。以降次第に明治にはミスが増え始める。自陣でのペナルティにより慶大にチャンスを与え35分、40分と続けざまにトライを奪われ17−17で勝利への望みを後半へつないだ。

 迎えた後半戦、明治らしさが戻ってきた。8分にはラインアウトからモールで圧倒。慶大のディフェンスも堅く22m付近からギリギリの攻防が続くが、最後は星野がサインプレーを駆使し本日2本目のトライ。17分には慶大陣22m付近の明大ボールスクラム。回してくる慶大に対し縦の軌道が維持できず、展開。最後は井上(情コミ3)のキックでこぼれたボールを安部(法2)が押さえ込んでトライ。慶大を12点差で突き放したが、ここから前半の流れが再来する。21分、自陣でのペナルティから慶大ボールラインアウト。得意のBK展開からボールを手にした慶大のエース山田が、明治のディフェンスを跳ね除け独走トライ。25分にもラインアウトからの横展開に対応できぬまま、最後は山田が2本目のトライを奪う。15分余りを残しついに同点を迎える。ここから両者攻守を繰り返しながら、ロスタイムへ突入。42分、明治陣ラインアウトからサイドへの展開をはかった慶大だったが、ゴールラインを目前にしてノックオン。ノーサイドとなった。

 明治らしい戦いだった。とりわけ敵陣22Mからの接点では慶大を圧倒しひたすら「前へ」。安定したラインアウトも明治らしいプレーには欠かせない要因だ。しかし一方でディフェンスの甘さも改めて露呈。慶大BKの幅を利かせた展開にほとんど対応ができず、一次攻撃でトライを許す場面も。「一口にディフェンスといっても練習方法は段階的なもの。サイドの方まで練習が追いつかなかった」(山口コーチ)。次戦の筑波大は慶大を下したほか、先日の早稲田戦も堅いディフェンスで善戦。「(筑波大戦までに)ワイドな展開への対応力をつけなければ」(杉本晃・政経3)。課題は明確だ。


〜試合後のコメント〜
藤田ヘッドコーチ
「ペナルティーでスクラムを選ぶかどうかは上野主将まかせだった。選手たちには必死になって戦え、と言った」。

黒崎シニアコーチ
「スクラムはまだまだもっとうちもいかないと。今日慶応相手にやったラグビーが100%。時間がないなかで120%にあげる。トヨタとの合宿で明治のスタイルを確認したい」。

山口BKコーチ
「一口にディフェンスを練習すると言っても、それは段階的なもので決して1本ではいかない。今回に関して言うと、まだサイドのディフェンスまで手が回っていなかったということ。ディフェンス面でも前に出るということは選手たちに浸透してきている。ここからはとにかく積み重ねのみ」。

川俣(政経4)
「流れは良かった。我慢できれば良かった。ペナルティーされて速攻で何本かとられた。もっとを反応をよくしたい。自陣突破されたのは想定外。自分は結構バテていた。ペナルティーの時にスクラムを選択したのはこだわろうという気持ちがあったから」。

雨宮(商4)
「それなりに自分たちのやりたいことはできたと思う。初めはFWで押し切れたのに巻き返されたのは集中力が足りなかったから。自分たちの今の状態ではこの先勝っていけない」。

杉本・晃(政経3)
「スクラムはいい感じだった。慶応はやはりタックルが上手いし、ひたすらワイドワイドに攻めてきて苦しかった。筑波戦までにやることは今までと変わらない。あとはディフェンス。ワイドな展開への対応ができるようにしていきたい」。

宇佐美(文4)
「勝てた試合を逃してしまった。最初からいこうと思っていて、その部分は良かったが、攻守の切り替えで戻るのが遅いなどミスが多くなってしまった。やはりFWで取っていかないといけないので、残りの試合もガンガン押していきたい」。

西原(政経2)
「慶応のコンタクトは強かった。チームとしてはFWのかえりがおそいと思った。いつも声があまりでないが今日は出た。これからも安定したプレーをすることが目標」。

井上(情コミ3)
「慶応は1人1人の能力は高かった。やはり、慶応戦ということで今日は気合いが入った。だが慶応も気持ちが入っていた。帝京戦から意識が変わった。今日の課題は、BKのディフェンスがだめだということ。キックを有効に使えればもっとFWが楽にいける」。

衛藤(営1)
「慶応はやはり激しくてしんどかった。慶応のディフェンスは一発目のタックルだけでなく、2人目3人目からのプレッシャーがすごかった。自分たちはまだまだ入りが遅く外のディフェンスも弱い。まずはペナルティを減らすことを意識したい」。

武田(営2)〜後半6分から途中出場〜
「勝たなきゃいけない試合だったので悔しい。立ち上がりが大事だと思っていたので、アップから飛ばしていったが、相手のミスに付け込んで攻めることができなかった。差が開くと気の緩みを感じてしまった。DFはいつも通りだったが、外へ回してくる攻撃への対応はまだまだ。このチームはまだ伸びる、これからやっていくしかない」。

[野村馨子]

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