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ゴールの瞬間、ガッツポーズを見せる野本

自転車部  野本がロード優勝! 明大9年ぶりの快挙/全日本大学対抗選手権

◆8・25〜28 第72回全日本大学対抗選手権競技大会(日本5kmサーキット)
▼男子個人ロードレース
野本――1位
 小林――13位
 松本――16位
 眞砂、池西、川邉、隈園、竹村――途中棄権
※188選手が出場、うち完走は40選手
▼男子総合順位――7位 ※トラック競技も含む
 9年ぶりの栄冠を勝ち取った。会場は距離140km、傾斜も多い過酷なコース。棄権者も相次ぐ中、野本空(政経2=松山工)が堂々の1位に輝いた。小林和希主将(政経4=裕誠)、松本祐典(法3=北桑田)も完走。この結果ロードの総合順位は2位、全体での総合順位も3日目終了次から3ランク上がった7位でインカレを締めくくった。

 野本が激戦を制した。ラスト3周で先頭がメーン集団に吸収され、混戦模様となった最終盤。周りの様子を窺いながら、警戒心が有力選手に向くチャンスを見逃さずに駆け出した。得意の上りで他選手を抜き、最後はガッツポーズを挙げながらゴール。序盤は抑え、後半は動くというレースプランが上手くはまった形となった。
 苦い思い出も払拭(ふっしょく)した。周りからの期待がかかる中、途中棄権に終わった昨年のインカレ。その悔しさを忘れずに、今大会のために1年間メニューやプランをしっかり練って練習をしてきた。その努力がついに結果となって表れた。これが野本の大学入学後初優勝。試合後「大舞台で優勝できて本当によかった」(野本)と喜びをかみ締めた。

 チーム一丸となってつかみ取った勝利だ。「優勝は監督やコーチ陣、マネジャー、チームメートや保護者など様々な人のサポートがあってのこと」(野本)と語るように、陰の支えは大きかった。レース展開でもチームの援護がカギとなった。小林、松本、野本でコミュニケーションを取り、展開に合わせて動きを変えていった。今年明大が得意とするチームプレーが遺憾なく発揮され、不利な場が減り、余裕のあるプレーを可能にした。
 小林は、今大会が最後の試合。気合の粘りで中盤までレースの先頭で引っ張り、引くことのない有利な展開を明大にもたらした。その走りが、結果的に野本の優勝につながった。あと一歩でロードの総合優勝に届かなかった悔しさもあるが「一緒にやってきた野本、松本と最後勝負できたのでよかった」と小林は語る。ロードの王者として、主将として最後まで大きな背中を示し、大学のステージを去った。

 1年の集大成であったインカレが終わり、次の目標に向かって新たな歩みが始まる。直近の大会はプロも出場するツール・ド・北海道だ。小林に代わり次期主将となる眞砂英作(政経3=高松工芸)は「楽しんでやりたい」と意気込みを口にした。インカレを糧に、さらなる飛躍を期待したい。

[三ツ橋和希]

試合後のコメント
小林

「ちょっと悔しい気持ちもありますけど、最後が良かったので割とすっきりしています。トラックは思ったより良くなくて、結構予想外のことが多かったです。失格だったり、森本のケイリンだったり、眞砂の個抜きであったりとか確実に点が取れるところで取れなかったのは大きかったですね。ロードでの巻き返しも難しかったので、個人での優勝を狙うとか、みんなでまとまって上位を狙うというところを目標にしました。ロードの総合というところを意識して、3人がしっかりと上位に入ることができましたし、安定して走れていたので良かったかなと思います。全部出し切ったんですけど、もうひと踏ん張りできればロードの総合優勝にも手が届いたと思うので悔しいですね。あのコースはサバイバルレースなので、前半から動き過ぎると絶対に後半ダメになるので、中盤飛び出して6人でローテーションしていけるかなと思ったんですけど、周りも結構疲れがきていたみたいでうまくできませんでした。後は気合で集団に残ってという感じでしたね。練習は松本、自分を中心に結構やってきていて強度も上げて、距離も乗っていました。その中で野本の調子が本当に良くて、こいつ優勝するんじゃないかと思っていました。3人でバランス良く動けていましたし、松本と野本もコミュニケーションを取れていて、最後野本が逃げ切ることができて良かったかなと思います。総合は7位で終わってしまったんですけど、同期の熱い走りを見ることができましたし、後悔はないというか、自分もロードを上位で終えることができましたし、一緒にやってきた野本、松本と最後一緒に勝負ができたので良かったです。主将としては、中距離、短距離としっかりと分けたので、そこまで仕事は大変ではなかったです。その中でロード班は自分が引っ張っていこうという気持ちで1年間やってきて、結果として短、中、長とバランスが取れていたのでやりやすかったです。結果に結びつかなかったところはまた来年のチームに達成してほしいです。もっとコミュニケーションを取って、練習でも大会でも他人の勝ちを素直に喜べるようになってほしいです。新主将の眞砂にはまとめる力があると思いますし、眞砂も背中で見せて引っ張っていくタイプだと思うので、部のことに気を遣いながらもまずは自分でしっかりと結果を出していってほしいです。明治の自転車部に入って、最後は主将をやらせていただいて、人間的に大きく成長できたと思いますし、強い同期に刺激を受けて自分の競技成績も上がったかなと思います」

眞砂
「(インカレの調子は)走る前の気持ちとしては「タイム出るな」っていう感覚だったんですけど、走り始めたら脚が全然回らなかったです。(個抜きの手応え)隣の人が34秒とかだったんですけど、僕自身トラック37秒出していたのであのまま調子をあげていたら決勝に残れる自信はあったんですけど、気持ちと身体の調子がかみ合ってなかったです。(チームとしてトラックを振り返って)インカレに向けて調子を上げきれていない人が一部見受けられたかなと思います。団抜きも急きょ僕が入ったり、田川の調子もなんとも言い難い状況だったので良くなかったです。僕が個抜きで良い雰囲気をつくれなかったっていうのがトラック班の順位につながってしまったかなと責任を感じています。(ロードレースを振り返って)完走できないのはわかりきっていたので、レース始まってすぐにアタックかけてみんなの印象に残ろうとしたんですけど、上りってこともあって全然走れなかったです。アタックできることはできたんですけど、決まらずすぐに吸収されてしまいました。集団にもついていけなくて1人で走り始めて、そこでやっとロードの走り方を思い出してきました。個人戦以来乗っていなかったんですけど。レース中に感覚思い出したんですけど、あの調子ならもしかすると個抜きタイム出たんじゃないかっていう、後の祭りですね。僕の脚質はレースで刺激受けるので、個抜き団抜きにフレッシュな状態で挑んだのは良くなかったなと思いました。(野本について)誰かしら表彰台行くんだろうなとは思っていたんですけど、まさか1位とは。嬉しいのもあったんですけど、後輩に負けて悔しかったです。自分自身大学入ってから2位、3位ばかりでシルバー、ブロンズコレクターになってしまっていたんですけど、今回主将に任命されたのでガンガン勝って僕の力を見せつけて、ゴールドコレクターになろうと思います。(総合順位について)昨年と違うのは、トラックが悪くて、ロードが良かったというところですね。昨年は逆でした。結局ロード班とトラック班の気持ちの合わなさが出たんだと思います。(インカレ終えての課題)みんな4月からインカレまでずっと試合ばっかりで、モチベーションを保てなかったです。個人戦はピークだったんですけど、インカレでかすっていくためには、もっとモチベーションを保ったままにふる必要があると思いました。(来年は最後のインカレとなりますが)今年吉井コーチが入ってきて、一気に改革して僕自身調子良かったんですけど、まだまだ良くできてる状況です。僕ら橋本、板倉の3人はジャパンナショナルメンバーに選ばれていて、そのノウハウがあればチームを絶対に良い方向にできると思うんで、まあ、先輩として後輩のケアなどできるように頑張っていきたい、(ツール・ド・北海道に関して)北海道に関しては出場資格をとることに意味があるという感じなので、楽しんでやりたい」

松本
「(レースプラン)今回小林さんと野本と自分で、3人とも優勝狙えるレベルにあると思っていたので、それぞれの展開に合わせてその時に臨機応変に対応して誰が勝ってもいいようにしました。トラックで総合10位だったので走りも攻めていって1桁に3人入れるように、あとは優勝できるようにって考えて、それぞれの展開でその場その場で考えていきました。(小林主将が出て松本、野本が後を追うという展開)小林さん先に行ったので、鹿屋体大と法大と日大と明大はのってて、自分たちは小林さんが逃げることによって明大は引かなくてよくなるので、展開を有利に進められて、小林さんが追いつかれたら自分と野本で勝負する感じで、追いつかなかったら小林さんでいってもらうって感じで決めてて。結局小林さんに集団が追いついたので、そこから野本と自分でやろうって感じで変えていきました。(今日の調子は)調子はまあまあで、結構走りも良かったので、ある程度は本領発揮できたかなと思います。(今回のインカレの総括)今年明大はチームプレーできるようになったので、他の学校にチームプレーされて明大がのってないとか、不利になるような場を減らせたので、3人それぞれが余裕を持って走れたのでそれぞれの勝負どころでしっかり足を使えたと思います」

池西拓海(営2=栄北)
「(どのように取り組んだか)今日は小林先輩、松本先輩、野本の3名を上位にどれだけ食い込ませるかということを重点的に考えて、それのサポートができるよう意識して立ち回りました。(上手く行ったか)正直自分では納得いく結果ではなかったです。調子はずっとトラックばかり乗っていてロードは全然上っていなかったので駄目かなと思ったんですけど、思った以上に上れたので、この調子をこのまま持続できたらなと思っています。(4年生の引退)4年生はやはりみんなそれぞれ全国で優勝するほどの実力を持っていてとても見習うべきところが多かったので4年生が抜けてしまうのはとても大きなことと思ってますが、自分たちもいずれ4年生になるのでその時のために自分はもっと実力を身につけて、今の4年生以上の存在になれればなと思っています。(来年のインカレに向けて)得意種目のスクラッチで走れるように実力をつけるというのと今日のインカレロードで自分がロードを走れる可能性が少し見出せたので、ロードにも力を入れていきたいなと思います」

野本
「(1位という順位について)大学に入学してから初の優勝なので最高です。(初優勝ですが)大学に入ってから一度も優勝できていなかったので、大舞台で優勝できて本当によかったと思います。(六大学戦の時、優勝すると宣言していたが)まさに有言実行。自分で言うのもですが、かっこいいですね。去年のインカレは自分だめで、降りてしまっていて一年前から今日まで練習メニューやプランをしっかり練ってやってきたことが成果として出たのでは思います。(勝因は)僕一人では勝てなかったと思うので、チームの動きがあったり、やはり先輩方がアドバイスしてくれたことがあって、優勝につながったと思います。(レースプランと展開について)序盤は抑えて、後半は鹿屋体大とかの有力選手も動いてくるので、それに合わせて動くというプラン通り動けたことが優勝につながったかなと思います。鐘が鳴った段階で僕と鹿屋の徳田選手と同志社の中西さんで形成されていて、でもオーバーペースで踏んでいたので一度吸収されて、集団に戻った。そして、ホームストレートで日大の草場選手と早大の中川さんと4位の馬渡さんと逃げて、後ろの集団は完全にけん制に入ってペースが落ちたんです。下ったあと、坂があるんですけど、そこで日大の有力選手の岡本選手をみんな警戒して、そっちに視線がいっていたのでチャンスだと思い、上りを抜け出すことができ、前の3人集団を捉えて、4人体制になった。その時に後ろから2人きていて、このままじゃやられると思ったので、一人でロングスプリントしてゴールしました。残り600mあたりからですね。スプリントがあまり得意ではないですが、今回のコースは上り坂のスプリントなので、僕、上りはけっこう自信があったので行きました。(調子について)朝はあまり脚が回らないかとも思ったんですが、レースが進むにつれてモチベーションが上がってきて、つらい場面もあったが先輩方も一生懸命走っていて、小林さんとか逃げていてそれを見て感化された気がします。(小林さんと松本さんについて)このメンバーで走れるのは最後なので、最初から話し合っていたことはみんなで表彰台に上がれたらいいな、と。全員は無理でしたが、一人でも表彰台が出たことはチームとしてもよかったです。小林さんは後輩のお手本になるような生活態度や競技への姿勢を見せるので尊敬する先輩です。松本さんも一つ上の先輩で、僕にはレース勘とかないので日頃からアドバイス頂いたりして尊敬できる先輩です。(自転車を変えたことは功を奏したか)はい。黄色だったので、やはりゴールドを取れたのではないかと思います。(2位、3位の選手について)今回1、2年生が表彰台ですね。高校時代から知っている選手ですね。2位の選手は高校時代全く勝てなかったのですが、勝てたので明大にきて成長できたのかなと感じます。3位は1年生で全国大会とかで一緒に走ったりしていた。たまに負けたりしていたので、今回勝ててよかったです。(レース後何か会話しましまか)最後お互いきつかったな。お互い称えあい、リスペクトしました。(RCSも現在1位ということについて)現在2位の人とだんだん差がなくなってきて危機感しかないのですが、しっかり自分の持てる実力を発揮して戦っていきたいと思います。(優勝したことでの心境の変化について)優勝したものの、まだ夢心地というか実感していないというのが現状ですね。今回の優勝は監督やコーチ陣、マネジャー、チームメートや保護者など様々な人のサポートがあってのことなので、感謝したいです。(次の目標について)地元開催の愛媛国体で優勝することです」


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