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第472号 箱根駅伝2017特集号

  競走部  前回14位の雪辱果たせ 籔下 逆襲だ

  シード権は何としても取る。前回大会、総合14位に終わりシード落ちとなった明大は、10位以内のシード権奪回に意気込む。大六野秀畝選手(平27政経卒・現旭化成)や横手健選手(平28政経卒・現富士通)のような大きな柱がいなく、新体制スタート時の三大駅伝経験者はわずか5人と近年一番の苦境で迎えた今季。籔下響大(営4=須磨学園)を筆頭にチームは成長してきた。予選会は2位で通過し手にした箱根路。いざ雪辱だ。

過去と決別

 「箱根でもう一度勝負したい」。シード権を逃し、出場が当たり前ではなくなった箱根駅伝。リベンジの時を迎えるチームの中でも、籔下の思いは人一倍だ。初出走の前回大会、山の5区で脱水症状に陥り区間最下位に沈んだ。襷を受け取った時点でシード権圏外の12位。「自分のところでシード権圏内にしないとやばい」。直前に足を痛め万全ではなかったが、焦りからオーバーペースで突っ込んだ。チームを思った一心の走りと責任感は裏目に出た。順位を五つ下げ往路は17位。チームは8年ぶりにシード権を逃し「籔下のせいじゃない」といわれても自分を責めて涙に暮れた。
 競技が嫌になるほどの後悔の中で迎えた、2月の丸亀国際ハーフマラソン。62分台の自己ベストをマークし吹っ切れた。「自分にはチャンスがまだある。関東学生対校選手権(関カレ)で点数を取ってチームに貢献するところからスタートしていこう」。使命感を持ってリベンジを誓った。

結果で示す
 2月から毎月ハーフマラソンに挑み、関カレでは有言実行の3位入賞。6月に5000bで13分台、11月はチーム初の1万b28分台とタイムは続々大台に乗った。3年次まで「練習ではいいけど試合で出ない」と悩んできたが今年のレースは外さなかった。西弘美駅伝監督も「今年出た試合は完璧」と評価。「エース不在」といわれたチームで、エースらしい走りを見せてきた。
 籔下の好調はチームの追い風でもある。1年次には故障もありマネジャー候補にも挙げられたが、2年生になって台頭した。練習では黄金世代≠ニ呼ばれた上級生と走り「走れなかったヤブが」と励まされる部員は多かった。射場雄太朗主将(政経4=大阪府私立明星)もその一人。主力に駆け上がった同期に「自分もそういう選手に1日でも早くなりたい」。故障が多かったチームで、そこからはい出た籔下は希望そのもの。今年、箱根から立て直し好記録を連発した姿もまた、チームの希望だった。

復活懸ける
 全区間の手堅い走りが勝利への道だ。過去いた絶対的エースがいないだけに、シード権獲得でさえも1区間のブレーキが命取り。だが、トレーニング法を変えた今年は故障者が減り戦線メンバーが定着。10人をそろえるのがやっとだった昨年と比べ総合的な安定感はある。11月末の1万b記録挑戦会では籔下だけでなく末次慶太(理工3=山口県立西京)も28分台に突入し、計12人がベストタイムを更新。チームも仕上がりを見せている。「シード権を獲得して、伝統校の明治をもう1度箱根の舞台に戻すことが最大の目標」(籔下)。2年連続で落とすわけにはいかない。プライドを懸けた、挑戦のレースが始まる。

【渡辺由理佳】


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