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第472号 箱根駅伝2017特集号

  競走部  箱根シード喪失から1年 古豪復活へ再出発だ! 射場主将

  チーム状況は上向きだ。前回大会は故障者が多く、箱根で出走する10人を決めるのさえ困難な状態だった。しかし現在、故障者はほぼゼロ。射場雄太燻蜿ォ(政経4=大阪府私立明星)の意識改革や、原健介氏のベース・コントロール・トレーニング(BCT)によって練習からケガ防止の意識を高めてきた。古豪復活へ、戦う準備はできている。

堅実な走り

 チームに流れを呼び込む。11月の全日本駅伝で三大駅伝デビューとなった射場は、6区区間4位の好走を見せた。前も後ろも離れた単独走だったが「自分で(レースを)組み立てた」と冷静だった。生きたのは高校時代の経験だ。「ずっと一人で練習していて、グラウンドにはトラックもなかった」。練習場所は大阪城の外堀。一人でタイムを計って練習を積んだ。強豪校から明大にやってきたチームメートと違い、恵まれた環境ではなかったが、ロードに対する不安は誰よりも少なかった。

キャプテン
 突然の指名だった。前回の箱根駅伝終了後、大手町で主将に指名された。「本当にびっくりした」。1年次から故障が多く、三大駅伝のエントリーに絡まないどころか、大会に出場することも少なかった。それでも「変えていきたい、もっとこうしたらいいんじゃないかとずっと考えていた」と変革を決意。新チームが始動してすぐ始まった就職活動でも、面接のたびに会社でのチームのまとめ方を逆に質問し、時には相談をすることもあった。競技に集中することができない時期も「キャプテンとは何か」を追い求めた。
 主将になり一番重点を置いたのは故障者を減らすことだ。射場は2年夏に骨盤の要となる仙骨を疲労骨折し、10カ月走れない日々が続いた。それからも治っては別の故障を繰り返した。原因は「箱根駅伝には間に合わせたい」という焦りだった。そんな自分の経験も踏まえ、故障している部員全員と面談し、それぞれの目標を一緒に設定。「焦らなければ絶対に走れるようになる」と励まし続けた。その結果、前回大会終了時点でチームの3分の1ほどいた故障者は限りなくゼロに近づいた。全日本駅伝でも「Bチームの選手の刺激になるような走りをしたかった」と東京に残るチームメートのことを思った。
 「背中で引っ張れるような主将ではないけれども、みんなのことを考えられるのが強み」。チーム一優しい男が箱根でそのキャプテンシーを発揮する。

【田中莉佳】


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