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第473号 スケート部総合V

  明大スポーツ  ホイッスル

  新年はテレビの前に座って、缶ビールとつまみの枝豆と共に迎えた。人生で23度目の年越しは、自分なりに有意義なものだと思っていたが「完全におっさんだね」と母に突っ込まれた◆年末年始は忘年会やら新年会やら、かつての同級生たちにたくさん会った。高校の友人はまだほとんどが学生だが、中学の友人となると千差万別。サラリーマン、既婚者、子持ちといろんな人がいた。数年前まで横一線だったのに、いつの間にか立派な社会人になっている人の多さに驚く◆そういった会の席で思い出話に花が咲くと、誰かしらが言い出す。「もうおっさんになったな」。そして誰も否定せず、みんなが共感して笑い合う。まだ22歳なのに。私自身も10代の後輩といると、自虐的な意味でついつい口にしてしまう。「もうおっさんだから」◆成人の日、どこかのコラムでこんな言葉を見た。「若い時には、若い心で生きていくより無いのだ。若さを振りかざして、運命に向かうのだよ」。劇作家・倉田百三氏が書いた『出家とその弟子』の一節。師匠の親鸞(しんらん)が、若い弟子の唯円(ゆいえん)に説いた◆「おっさん、おっさん」と言っている場合ではないとハッとした。就活も本格化し「学生らしさ」というフレーズを方々で耳にする。学生に求められるのは、若々しさなのだろう。エントリーシートを書いていて、いかに自分を生きの良い学生に見せるか、あれこれ迷う◆親鸞は先のせりふの後に「純な青年時代を過ごさない人は、深い老年期を持つこともできないのだ」と続けた。間もなく大学4年になる。学生として過ごす最後の1年は、若さを振りかざしていかねばと感じた。このままだと深いおっさん≠ノなれない


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