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第475号 新入生歓迎号

  硬式野球部  戦後初3連覇へ 明大導くエース 齊藤

  さあ、六大学野球の幕開けだ。4月8日から神宮球場で行われる東京六大学リーグ戦。昨年は明大が3年ぶり春秋連覇を達成し、明治神宮大会で5年ぶりの日本一を飾った。今季は戦後初、1938年以来となるリーグ戦3連覇に挑む。エースは齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)。山ア福也選手(平27政経卒・現オリックス・バファローズ)、上原健太選手(平商卒現北海道日本ハムファイターズ)や柳裕也選手(平政経卒現中日ドラゴンズ)といった歴代の好投手たちを超え、明大を頂点に導く。

 主役になって、勝つ。齊藤は今季のエース左腕。オープン戦序盤では調子が上がらず苦しんでいたが、大学日本代表候補合宿での好投をきっかけに本来以上の投球を取り戻した。背番号「11」を背負う今季。明大を優勝に導き、大学屈指のエースになる。

不屈の精神
 復調の感覚をかみ締めるように、テンポ良く腕を振った。3月22日の大学日本代表選考合宿。JFE東日本との強化試合で齊藤は6回からマウンドに上がった。立ち上がりから2者連続三振に打ち取ると、2回無安打の快投。苦しんだ先にようやく、春が来た。
 長い冬だった。2月下旬のオープン戦開幕から約3週間、齊藤の調子は最悪だった。制球はばらつき、ボール先行が当たり前。持ち味のスライダーは右に左に抜けていった。「何をやってもうまくいかなかった」。開幕まで3週間を切っても、明大伝統のエースナンバー「11」は空いたまま。代表候補合宿の数日前、善波達也監督は周囲に「今季は11番はなしかも」と漏らしていた。
 それでも弱気にはならなかった。指揮官の本音にも齊藤はお構いなし。「番号は気にしてない」と余計な事は考えず、寡黙を貫いた。その動じないメンタルこそが真骨頂。代表選考合宿は絶不調のまま迎えたが、本領は発揮した。日の丸を背負う独特な雰囲気と重圧があってこそ力が出せる。昨年初選出された大学日本代表。7月の日米大学選手権では、決勝戦の延長10回1死二、三塁に登板し、2者連続三振で切り抜けてみせた。あの日と同じ。大舞台に立ち、自信と感覚を取り戻した。
 合宿を終え、善波監督から背番号「11」を告げられた。その後も好調を維持し、登板回数を重ねるごとに冬の成果が表れている。復調どころか、仕上がりは最高だ。

新スタイル
 新たな投手像を描く。昨季までは特異なフォームと変化球を生かしたリリーフ登板がほとんど。投球回が少ない分、捕まるリスクは少なかった。しかし、柳選手と星知弥選手(平29政経卒・現東京ヤクルトスワローズ)が抜けたチームでは先発も視野に入れる。「何かを変えなければ結果も同じ」とオフシーズンを使ってフォームを改造した。長丁場を見据え、肘の負担が軽い腕の振りを追求。最速146`の球速は落とさず、腰の回転の勢いを殺して安定感を付けた。確立した新スタイルなら、先発も中継ぎもいける。

気緩みなし
 神宮のマウンドの怖さはよく知っている。1年春からリーグ戦35試合に出場し、そのうちの約7割は7回以降からの登板。一球が命取りとなる場面で何度も地獄を味わった。だからこそ一喜一憂はしない。開幕に向けて準備は万全だが「実際に始まらないと分からない」と気を引き締めた。リーグ3連覇へ。齊藤らしく、寡黙に、淡々と、六大学野球の主役になる。
【星川裕也】


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