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第478号 卓球部団体インカレ連覇

  卓球部  17度目最多タイ団体インカレ連覇

  これが明治の実力だ。北海道開催の全日本大学総合選手権・団体の部。前年王者の貫禄を見せ、準決勝まで全てストレートで下し迎えた決勝。昨年も決勝で対戦した専大との一戦は、2番手で森薗政崇主将(政経4=青森山田)がエース対決を制した。最後は酒井明日翔(政経3=帝京)がストレート勝ち。3―1で大学の頂をつかんだ。同大会の優勝は2年連続、史上最多タイの17度目。スローガンの卓球界の王者たれ≠証明した。

必殺仕事人
 ゲームカウント2―0、チャンピオンシップポイント。酒井のフォアハンドドライブを相手が打ち損じた瞬間、全員が立ち上がり喜びを爆発させた。勝負を決めた後輩に拍手を送りながら森薗は一人、安堵(あんど)の表情を浮かべていた。仕事人。その言葉は、森薗を表現するのに十分だった。今大会、各校のエースと当たりながらも、シングルスで落とした試合はゼロ。最優秀選手に送られる殊勲賞を獲得。「エース対決で勝つことができたから、みんなに精神的余裕ができた」。チームを背負う上での使命を全うした。
 団体戦の責任を一身に浴びるシングルスとダブルス両方(単複)での起用を、2年次から担ってきた森薗。今年はリオデジャネイロ五輪代表の丹羽孝希選手(平29政経卒・現スヴェンソン)ら黄金世代が抜け、明大の軸となる重圧がのしかかった。春季関東1部リーグ戦では、単複含め4敗。過去3年間のリーグ戦敗戦数2をわずか5日間で超えた。それが引き金となり、7年ぶりに優勝を逃す悲劇を生んだ。
速い卓球
 折れかけた気持ちを立て直した。直前に行われた関東学生選手権は棄権し、プレースタイルの原点回帰に着手。大学2年次の終わりころ、パワーを求め台から離れていても力強く打てるラケットに変更。しかし重いラケットでは思うように制球が利かない。世界ランクは最高21位から65位(今年7月現在)に低迷した。
 春季リーグ戦後は三つの国際大会に出場。若くして活躍する平野美宇や張本智和(共にJOCエリートアカデミー)を見て、台に迫りボールが弾んでからすぐ打つ速い卓球≠ェこれからのトレンドだと感じた。「本当に怖かったけど初めて自分の意志で変えた」とラケットを戻す決断をした。山幸信監督は「今大会、台に付いて積極的に攻めたプレーが多かった」と森薗の速い卓球≠ェ戻ってきたと分析。どん底だった春季リーグ戦から「俺の選んだプレースタイルに間違いはなかった」という自信へ。ラケットとともに弱い心を振り切ったエースに、敵はいなかった。
頼れる後輩
 後輩もおんぶに抱っこじゃいられない。今大会、森薗以外のメンバーが積み上げたシングルスの白星は、3人合わせて10個。無敗でエースを助けた。そのうち6勝を挙げた龍崎東寅(商1=帝京)は大会前、春季リーグ戦を振り返り言った。
 「森薗さんが絶対2勝する。残りを僕たちでと思っていたので、負けたらチームの士気がだいぶ下がった。インカレは全員で3勝する気持ちでやりたい」。
 今大会ではオーダーの大半が前半に固定された森薗。「森薗さんが勝って自分も勝ったら、ダブルスもメンタル的に余裕ができる」(龍崎)。春の森薗頼り≠ゥら一転、頼れる下級生たちがいた。
 次は森薗にとって大学最後の団体戦となる秋季リーグ戦。「これまで支えてくれた人たちに恩返しできるように」。優勝後は号泣していた監督に「帰ったらうまいお酒を飲みましょう」と声を掛け、満面の笑顔にさせた。最後も思い切り、笑ってもらう。【木村亮】


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