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第478号 卓球部団体インカレ連覇

  明大スポーツ  ホイッスル

 先月、20歳の誕生日を迎えた。机の引き出しから取り出したのは二分の一成人式の日に「20歳の自分へ」書いた手紙。大人になった自分を想像しながら書いたのはたった一行。「夢はかなっていますか」。10歳の私にYESと言うことはできなかった◆ホルヘ・ブカイの書いた『鎖につながれた象』の寓話(ぐうわ)をご存知だろうか。サーカスの象は、生まれた時から鎖で杭につながれて育てられる。杭(くい)を引き抜こうとしても、力が足りない。ようやく大人になり、十分な力を身に付けるが、抵抗もせず鎖につながれたままである◆どうして引き抜こうとしないのか。答えは簡単だ。生まれた時から杭は引き抜けないものだと身をもって体験しているため、大人になっても「杭を引き抜く力がない」と思い込んでしまうからである◆私もそうだ。苦手な数学の勉強や憧れだったアナウンサーになりたいという夢。「自分にはできない」という固定観念が働き、無理だと思ったことは諦めてきた。しかし、それはあたかも自由に動き回ることができるのに、杭を引き抜こうとしない象のようではないか◆今春の東京六大学フレッシュリーグ戦で40歳の東大生が先発登板を果たした。彼は高校2年次に東大入学を決心するも、受験に失敗。浪人生活を経て慶大へ進学し、その後は麻酔科医として働き始めた。それでも夢を諦め切れず、38歳で東大に合格。晴れて野球部の一員になった。「大遅刻だが、続けてきてよかった」。遅咲きながらも、自分を信じ続けて夢をかなえた◆大学生はいよいよ夏休みを迎える。興味のある分野の勉強、ボランティア活動や海外留学。普段できないような経験をして自分の可能性を広げてほしい


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