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第480号 水泳部男子総合3V

  水泳部  インカレ男子総合3V

  夢がかなった瞬間だった。昨年の日本学生選手権で創部初の男子総合連覇を成し遂げ、今回3連覇を目指した明大。初日から400bフリーリレーで大会新記録を出す盛り上がりを見せると大会3日間は明大の独壇場。他大に一瞬のスキも与えず2位とは174点差をつける438点を獲得した。目標としていた400点を大きく上回り、3連覇という新たな歴史を文句なしに打ち立てた。

6種目優勝

 初日から圧倒的力の差を証明した。初日の最終種目は得点が倍になる400bフリーリレー。昨年は同種目で優勝し、今年は「大会新という目標を掲げた」(松元克央・政経3=千葉商科大付)。1泳の丸山徹(営4=春日部共栄)が1位と0・03秒差の2番手で帰ってくると2泳の松元がトップに躍り出る。3泳の溝畑樹蘭(政経1=報徳学園)、アンカーの吉田冬優(政経2=淑徳巣鴨)と一度もトップを譲らないままゴールへ。過去4年間の歴代100b自由形インターハイ王者が全員そろう最強メンバーで挑んだ結果は3分17秒32。見事大会新記録を樹立した。その他に今大会ではリレーを含む自由形7種目のうち6種目で優勝。近年自由形の層が厚いと言われていたが、もはやお家芸と言っても過言ではない戦績を残した。

寮生の開花
 チーム一丸となってつかみ取った優勝だった。400b個人メドレーで3位入賞を果たし、最初で最後の表彰台に上った川上真生(商4=筑陽学園)。泳ぎ終わった直後に熱い抱擁を交わしたのは、苦楽を共にした佐野秀匡監督だった。出会いは大学2年次。佐野監督が明大水泳部の監督に就任した年だった。「この人に付いていけば絶対に速くなれると思った」(川上)と自ら指導を頼み込んだ。「俺がお前をトップ選手にしてやる」(佐野監督)。2012年まで現役として活躍し、現在33歳の佐野監督。明大では大学3年次の世界選手権で200、400b個人メドレーで入賞を果たした実力の持ち主だ。元選手としての経験を伝授された川上。結果1位には届かなかったが3位に上り詰めた。
 寮生と、スクールが拠点の寮外生に分かれているのが明大水泳部。例年寮外生の活躍が目立つ中、今年は川上をはじめとする寮生の活躍も光った。昨年はレギュラー落ちしていた内田航(法3=淑徳巣鴨)は400b自由形で4位に入賞し、800bフリーリレーメンバーとしても貢献。また50b自由形で川ア駿(商4=市立船橋)、100b背泳ぎで市川尊(政経4=八幡浜)が銅メダルを獲得した。同大会過去2年間で寮生のメダル獲得は一つのみだったが、今年は多種目で獲得した。

総合力UP
 「優勝する選手がいっぱいいても、他が弱ければ負ける」(佐野監督)。何年も明大が優勝と言われながらも、やっと優勝できたのはおととし。トップレベルの選手がいても、総合力では勝てない現状があった。そこで強化したのが総合力の底上げ。今年の3月には寮生を引き連れ、標高2100bにあるアメリカのフラッグスタッフで高地合宿を試みた。水泳界のトップ選手が行う合宿で心肺機能を高めた。一番のネックは費用だが、監督自ら現地コーディネーターと連絡を取り、飛行機、ホテルまで全てを手配。その結果通常より20万円ほど費用を抑えた。直後の大会では参加した多くの選手が自己ベストを更新する結果に。選手たちの努力に加え、指導陣の強い思いが一人一人のレベルを上げた。「日本一の監督にできて良かった」(市川)。選手、指導陣と全員が満面の笑みで終える3日間となった。
 400点超えの強い総合力を見せつけ3連覇した今年だが「明治は来年も強い」(磯野洋樹主将・法4=春日部共栄)。大量得点を稼いだ自由形種目の選手の9人のうち7人が3年生以下。さらに多くの1年生がインカレに出場し経験を積み、4連覇への準備は十分だ。明治の黄金期はまだ終わらない。【村田萌衣子】


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