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第480号 水泳部男子総合3V

  自転車部  明大史上初 隈園 1`TT制覇

  才能を開花させた苦労人が、頂点へと上り詰めた。シーズンの集大成となる全日本大学対抗選手権の1`タイムトライアルで、隈園郷史(政経3=明大中野)が自己ベストを出し優勝を飾った。自転車部のない明大中野高出身の隈園。競技歴わずか3年での優勝は過去に類を見ない快挙となった。

屈辱晴らす

 12組目で出走した隈園。プロも出場する全日本選手権トラックで優勝した坂本(日大)を対面に迎え、先着を果たす。自己最速の1分3秒台をたたき出し、仲間に向けてガッツポーズ。優勝を大きく手繰り寄せた。同日のチームスプリントでは1位を期待されていたが、発走時の自身のミスが響き、5位と撃沈。それでも「このままじゃ終われない。また中学高校の時みたいに挫折するのか」と自分に言い聞かせ、気持ちを切り替えた。雪辱を果たしての喜びは一層大きなものだった。

恩師の助言
 恩師の言葉に背中を押された。中学時代は水球部に所属していたが、強豪チームの中で出場機会に恵まれず。高校では水球を諦めラグビー部に入部するも、半年で両膝を疲労骨折。挫折し、勝手に練習を休むようになった。そんな隈園にラグビー部顧問の村山幸治氏から電話が届く。ラグビーをやめる意思を告げると「やりたいことを見つけてちゃんとやるなら、それでいい」。この一言が隈園をやる気にさせた。最初は趣味で始めたサイクリング。スポーツに本気で取り組むのはもうやめようと思っていたが「村山先生の言葉が頭に残っていた」と高校3年次の冬、市民レースに出場。明大自転車部の本間滋監督に自ら売り込み、異例の一般生入部を勝ち取った。

努力の日々
栄冠の陰には底知れぬ努力があった。入部直後の合宿では付いていくことに一苦労。「やるからには一番を」と水球とラグビーで鍛えた下半身を生かせる1`タイムトライアルに力を入れた。短距離競技のケイリンで学生王者に輝いた曽我圭佑選手(平29法卒・現日本競輪学校)からメニューを伝授され猛練習。その結果、7月の大会では同期に勝利しインカレの出場権を獲得した。そこから成長を重ね、2年次には完全にチームの戦力に。3年次には全日本選手権トラックのチームスプリントに出場し優勝するなど、鍛錬は報われていった。
最後の1年に挑む。新チームの主将に就任し「コミュニケーションが取れるチームに」と気概は十分だ。1年後のインカレに向け、さらなる挑戦が始まる。【曽布川昌也】


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