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第480号 水泳部男子総合3V

  明大スポーツ  明治スポーツに革命 体育会巻き込み株式会社化

  明大のスポーツを日本随一の組織と人気にするためにやって来た。今年4月、学長特任補佐兼スポーツアドミニストレーターとして池田純氏が明大に入閣。元横浜DeNAベイスターズ球団社長を務め、赤字を5年で黒字へと変えたビジネスのスペシャリストだ。最初の目的は「スポーツ経営マインドで、明大のスポーツを統括し、売上と人気と文化をつくれる組織を早急につくる」こと。明大は、スポーツに関しては体育大や、スポーツ振興に力を入れる早大、立命大などに遅れを取っている。池田氏にはその現状を打開することが期待される。

カッコイイモノ

 全てをカッコイイモノ≠ノ改革し、学生の目を引き付ける。「最先端でかっこいいものにするスキルや、いろんなものがまだ明大にはない」(池田氏)。7月13日、北京大・北京体育大との交流試合を行った『MEIJISPORTSスペシャル(卓球)』。リバティタワーに打球音、足を止めた学生からの歓声が響き渡った。
「スポーツというのは生で見たら、見たことない人は楽しいんですよ。特にトップ選手のプレーは」と池田氏。類を見ないイベントが盛り上がりを見せたのは、世界選手権男子ダブルス2位の森薗政崇主将(政経4=青森山田)をはじめ、日本でもトップレベルの選手が集まる明大だからこそ。「スピード感と迫力が満点でした」(法3)。カッコイイ<vレーは学生の心を揺さぶった。

物足りない熱量
 スポーツなしに明大は語れない。創立136年目を迎えた現在、45部の体育会を持つ。東京六大学野球の硬式野球部、伝統のラグビー部、五輪全大会で代表(OB含む)を輩出している卓球部など、伝統と強さを併せ持つ部が数そろう。しかし、その事実が色あせていた。だからこそ、変えたかった。「せっかくだったら自分の大学のスポーツに興味ある学生ライフを送った方がいい」(池田氏)。本紙が一般生を対象に行ったアンケート「明大といえば○○部」では、硬式野球部が48%。10%を超えたのもラグビー部のみ。今や学生が赴くのは東京六大学野球、ラグビーの明早戦だけだ。「スポーツといえば○○大」で明大と答えた学生も25%未満と、関心の低さを物語る結果に。インカレ3連覇中の水泳部(競泳部門)、全国大会5連覇中の拳法部、Jリーガーを多数生み出すサッカー部…。多くの部が活躍しているのにもかかわらず、明大内で盛り上がらないのはあまりにも寂しい。だが今回のイベントで少し、風向きが変わった。

大改革への野望
 学生だけでなく、大学に向けた超ド級の改革構想が池田氏にはある。明大のスポーツの株式会社化≠セ。たとえばリバティタワーのど真ん中にデジタルサイネージ(電光掲示板)を設置し、広報が撮った映像や選手インタビュー、各部の試合結果を流す。スポンサー広告で獲得した利益を合宿所の設備投資に充てるなど、体育会に還元する夢を描いた。「それだけのものができたら明大のスポーツは変わる」(池田氏)。施設や環境が良くなれば、下の世代のスカウトも成功しやすくなる。継続してこの流れを循環させることで、一気に次世代スポーツ大学へと躍り出る可能性も出てくる。
 経営者のマインドからアスリート×学業にも手を伸ばす。目指すは明大でスポーツビジネス学部の設置だ。池田氏は「学生のアスリートにスポーツビジネスを教えることで、将来アスリートと経スポーツビジネスをつないでくれる存在になる。それが大学教育の新たな一つの役割」と語った。背景には、プロの世界で経営をできる人材がアスリート上がりで少ないことがあった。実現すれば、体育会の選手のセカンドキャリアでプラスに働くことは間違いない。
 池田氏が就任してまだ半年。「時間はかかる。ベイスターズも最初の3年は何も評価されていない。4、5年目に改革は結果が明らかになる」と池田氏。一般生も、体育会の選手も共にワクワクするような大学へ。手付かずの明治からの挑戦が始まった。【木村亮】


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